本付録では、端末出力メッセージをカストマイズする場合の、端末出力メッセージファイルの作成方法について説明します。
端末出力メッセージを格納する端末出力メッセージファイルの文字コードはEBCDICコードで記述し、全角文字はJEF漢字コードで記述します。
端末出力メッセージファイルは、以下のような方法を参考に作成してください。
任意のPC上で端末出力メッセージファイルを作成し、そのファイルをバイナリデータとしてNETSTAGE/FICがインストールされたLinuxに転送してください。
富士通メインフレーム上で端末出力メッセージファイルを作成し、そのファイルをバイナリデータとしてNETSTAGE/FICがインストールされたLinuxに転送してください。
なお、PC上でEBCDICコードおよびJEF漢字コードでファイルを作成するには、EBCDICコードおよびJEF漢字コードに対応した文字コード変換などのソフトウェアが別途必要です。
富士通メインフレーム上でテキスト画面を作成し、NETSTAGE/FICがインストールされたLinuxにバイナリデータとしてファイル転送し、端末出力メッセージファイルを作成する場合の手順を図C.1に示します。
図C.1 端末出力メッセージファイルの作成手順
富士通メインフレーム上でファイルを作成
富士通メインフレーム上のTSSまたはAIFの編集画面で、LOGON勧誘メッセージを記述したファイルを作成します。
以下にメッセージファイルのデータ例を示します。
PLEASE LOGON.
このとき、ファイルのレコード長はFNAonTCP/IP通信端末またはTN通信端末の表示画面に合わせたサイズとし、ファイルには行番号を付けないようにします。
全角文字を使用した場合、テキストには日本語開始コード(0x28)および日本語終了コード(0x29)が挿入されることに注意してください。
必要に応じて、ファイルの先頭や行末にNL(ニューライン:0x15)を付加してください。
なお、NETSTAGE/FICでは、端末出力メッセージの末尾にNL(ニューライン:0x15)を付加して、端末表示を行います。
Linuxへファイル転送
1.で作成したファイルを、NETSTAGE/FICがインストールされたLinuxにファイル転送し、任意のディレクトリへ配置します。このとき、ファイルはバイナリモードで転送します。
nficlgdコマンドを実行
2.でLinuxに転送したファイルの絶対パス名を、LOGONサービス運用情報の端末出力メッセージ定義のmsgfile定義文に指定し、nficlgdコマンドを実行します。
端末の画面にカストマイズしたメッセージを出力
対象のFNAonTCP/IP通信端末またはTN通信端末がNETSTAGE/FICに接続すると、FNAonTCP/IP通信端末またはTN通信端末にはカストマイズした端末出力メッセージが表示されます。