機能概要
NETSTAGE/FICの起動および停止を行うためのUnitファイルとして、以下の2つの.serviceファイルを提供します。
FJSVnfic_start.service
FJSVnfic_stop.service
オペレーティングシステムがRed Hat Enterprise Linux 7 (for Intel64)またはRed Hat Enterprise Linux 8 (for Intel64)の場合に、システムの起動および停止と連動して、NETSTAGE/FICの起動および停止を行うことができます。
なお、.serviceファイルを使用せずに、nficstartコマンドによりNETSTAGE/FICの起動を行うと、システム停止時に正常な停止が行われないことがあります。.serviceファイルを使用せずに、nficstartコマンドによりNETSTAGE/FICを起動した場合は、システム停止前に、nficstopコマンドによりNETSTAGE/FICを停止させてください。
システムの起動時、パラメタファイルにFIC識別子が登録されているNETSTAGE/FICを起動します。
システムの停止時、起動されているNETSTAGE/FICを停止します。NETSTAGE/FICの停止は、パラメタファイルに登録されているFIC識別子か否かにかかわらず、停止していないすべてのNETSTAGE/FICに対して強制停止を行います。
なお、systemctlコマンドを使用せずにnficstartコマンドによりNETSTAGE/FICの起動を行っていると、システム停止時にNETSTAGE/FICのプロセスが強制終了され、正常な停止が行われないことがあるので、注意してください。
使用方法
NETSTAGE/FICの.serviceファイルを使用する場合、パラメタファイルを作成してください。
パラメタファイルの作成後、.serviceファイルを有効化してください。
NETSTAGE/FICの.serviceファイルの使用を中止する場合、.serviceファイルを無効化し、パラメタファイルを削除してください。
なお、操作は、スーパユーザで実施してください。
以下の項目について、説明します。
パラメタファイルの作成
.serviceファイルの有効化
.serviceファイルの無効化
NETSTAGE/FICの起動と停止
NETSTAGE/FICの.serviceファイルを使用する場合、以下のパラメタファイルを作成する必要があります。
/etc/opt/FJSVnfic/FJSVnfic.rc.prm
パラメタファイルには、システム起動時に起動を行うNETSTAGE/FICのFIC識別子を登録してください。
パラメタファイルは、以下の文により構成されます。
注釈文
FIC識別子
それぞれの行は、“改行文字”により区切られます。
注釈文は、“#”から始まる行で、任意の文字列を記述できます。注釈文は単一行で構成されます。なお、行の途中に“#”を指定した場合、文字列として判断されます。
システム起動時に起動を行うNETSTAGE/FICのFIC識別子を、01から99の数字で指定します。
パラメタファイルにFIC識別子の“10”および“11”を登録する場合の作成例を以下に示します。
# echo “10” > /etc/opt/FJSVnfic/FJSVnfic.rc.prm # echo “11” >> /etc/opt/FJSVnfic/FJSVnfic.rc.prm # cat /etc/opt/FJSVnfic/FJSVnfic.rc.prm 10 11
パラメタファイルの作成後、以下のコマンドを実行して、2つの.serviceファイルを有効化してください。
# systemctl enable FJSVnfic_start.service # systemctl enable FJSVnfic_stop.service
2つの.serviceファイルを有効化すると、システム起動に連動して、パラメタファイルに登録したFIC識別のNETSTAGE/FICの起動が行われます。
.serviceファイルの使用を中止する場合は、以下のコマンドを実行して、2つの.serviceファイルを無効化してください。
# systemctl disable FJSVnfic_start.service # systemctl disable FJSVnfic_stop.service
.serviceファイルを無効化した後、パラメタファイルが不要であれば、削除してください。
# rm /etc/opt/FJSVnfic/FJSVnfic.rc.prm rm: remove 通常ファイル `/etc/opt/FJSVnfic/FJSVnfic.rc.prm'? y
.serviceファイルの有効化を行った状態でのNETSTAGE/FICの起動や停止の操作方法について説明します。
すべてのFIC識別子の停止と再起動
一部のFIC識別子の停止
FIC識別子の追加
.serviceファイルの有効化を行った状態で、すべてのFIC識別子のNETSTAGE/FICの停止と再起動を行う方法について説明します。
すべてのFIC識別子のNETSTAGE/FICの停止は、以下のコマンドにより実施してください。パラメタファイルの登録に係わらず、起動しているすべてのFIC識別子のNETSTAGE/FICが停止されます。
# systemctl restart FJSVnfic_stop.service
NETSTAGE/FICを再び起動する場合、以下のコマンドにより実施してください。パラメタファイルに登録したFIC識別子のNETSTAGE/FICが起動されます。
# systemctl restart FJSVnfic_start.service
.serviceファイルの有効化を行った状態で、一部のFIC識別子のNETSTAGE/FICの停止と再起動を行う方法について説明します。
特定のFIC識別子のNETSTAGE/FICのみ停止する場合、nficstopコマンドにより停止してください。以下にFIC識別子"11"を強制停止する例を示します。
# /usr/sbin/nficstop -f -n 11
停止したFIC識別子のNETSTAGE/FICを再び起動する場合、以下のコマンドを実施してください。
# systemctl restart FJSVnfic_start.service
パラメタファイルに登録したFIC識別子のうち、未起動状態のNETSTAGE/FICが起動されます。NETSTAGE/FICの再起動時に、起動したくないFIC識別子がある場合は、パラメタファイルから削除してください。
なお、一時的にNETSTAGE/FICの再起動を行う場合は、nficstartコマンドにより起動して問題ありません。その場合、必ずシステム停止前に、nficstopコマンドによりNETSTAGE/FICを停止させてください。
.serviceファイルの有効化を行った状態で、FIC識別子を追加してNETSTAGE/FICを起動する方法について説明します。
追加したいNETSTAGE/FICのFIC識別子をパラメタファイルに追加します。以下にFIC識別子"12"を追加する例を示します。
# echo “12” >> /etc/opt/FJSVnfic/FJSVnfic.rc.prm # cat /etc/opt/FJSVnfic/FJSVnfic.rc.prm 10 11 12
追加したFIC識別子のNETSTAGE/FICを起動する場合、以下のコマンドを実施してください。
# systemctl restart FJSVnfic_start.service
なお、一時的にNETSTAGE/FICの起動を行う場合は、nficstartコマンドにより起動して問題ありません。その場合、必ずシステム停止前に、nficstopコマンドによりNETSTAGE/FICを停止させてください。