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NETSTAGE/FIC V1.0 説明書
FUJITSU Software

F.2.2 Unitファイル

機能概要

NETSTAGE/FICの起動および停止を行うためのUnitファイルとして、以下の2つの.serviceファイルを提供します。

オペレーティングシステムがRed Hat Enterprise Linux 7 (for Intel64)またはRed Hat Enterprise Linux 8 (for Intel64)の場合に、システムの起動および停止と連動して、NETSTAGE/FICの起動および停止を行うことができます。

なお、.serviceファイルを使用せずに、nficstartコマンドによりNETSTAGE/FICの起動を行うと、システム停止時に正常な停止が行われないことがあります。.serviceファイルを使用せずに、nficstartコマンドによりNETSTAGE/FICを起動した場合は、システム停止前に、nficstopコマンドによりNETSTAGE/FICを停止させてください。

システム起動時の動作

システムの起動時、パラメタファイルにFIC識別子が登録されているNETSTAGE/FICを起動します。

システム停止時の動作

システムの停止時、起動されているNETSTAGE/FICを停止します。NETSTAGE/FICの停止は、パラメタファイルに登録されているFIC識別子か否かにかかわらず、停止していないすべてのNETSTAGE/FICに対して強制停止を行います。

なお、systemctlコマンドを使用せずにnficstartコマンドによりNETSTAGE/FICの起動を行っていると、システム停止時にNETSTAGE/FICのプロセスが強制終了され、正常な停止が行われないことがあるので、注意してください。

使用方法

概要

NETSTAGE/FICの.serviceファイルを使用する場合、パラメタファイルを作成してください。

パラメタファイルの作成後、.serviceファイルを有効化してください。

NETSTAGE/FICの.serviceファイルの使用を中止する場合、.serviceファイルを無効化し、パラメタファイルを削除してください。

なお、操作は、スーパユーザで実施してください。

以下の項目について、説明します。

  • パラメタファイルの作成

  • .serviceファイルの有効化

  • .serviceファイルの無効化

  • NETSTAGE/FICの起動と停止

パラメタファイルの作成

NETSTAGE/FICの.serviceファイルを使用する場合、以下のパラメタファイルを作成する必要があります。

/etc/opt/FJSVnfic/FJSVnfic.rc.prm

パラメタファイルには、システム起動時に起動を行うNETSTAGE/FICのFIC識別子を登録してください。

パラメタファイルの記述形式

パラメタファイルは、以下の文により構成されます。

  • 注釈文

  • FIC識別子

それぞれの行は、“改行文字”により区切られます。

注釈文

注釈文は、“#”から始まる行で、任意の文字列を記述できます。注釈文は単一行で構成されます。なお、行の途中に“#”を指定した場合、文字列として判断されます。

FIC識別子

システム起動時に起動を行うNETSTAGE/FICのFIC識別子を、01から99の数字で指定します。

パラメタファイルの作成例

パラメタファイルにFIC識別子の“10”および“11”を登録する場合の作成例を以下に示します。

# echo “10” >  /etc/opt/FJSVnfic/FJSVnfic.rc.prm
# echo “11” >> /etc/opt/FJSVnfic/FJSVnfic.rc.prm
# cat /etc/opt/FJSVnfic/FJSVnfic.rc.prm
10
11
.serviceファイルの有効化

パラメタファイルの作成後、以下のコマンドを実行して、2つの.serviceファイルを有効化してください。

# systemctl enable FJSVnfic_start.service
# systemctl enable FJSVnfic_stop.service

2つの.serviceファイルを有効化すると、システム起動に連動して、パラメタファイルに登録したFIC識別のNETSTAGE/FICの起動が行われます。

.serviceファイルの無効化

.serviceファイルの使用を中止する場合は、以下のコマンドを実行して、2つの.serviceファイルを無効化してください。

# systemctl disable FJSVnfic_start.service
# systemctl disable FJSVnfic_stop.service 

.serviceファイルを無効化した後、パラメタファイルが不要であれば、削除してください。

# rm /etc/opt/FJSVnfic/FJSVnfic.rc.prm
rm: remove 通常ファイル `/etc/opt/FJSVnfic/FJSVnfic.rc.prm'? y
NETSTAGE/FICの起動と停止

.serviceファイルの有効化を行った状態でのNETSTAGE/FICの起動や停止の操作方法について説明します。

  • すべてのFIC識別子の停止と再起動

  • 一部のFIC識別子の停止

  • FIC識別子の追加

すべてのFIC識別子の停止と再起動

.serviceファイルの有効化を行った状態で、すべてのFIC識別子のNETSTAGE/FICの停止と再起動を行う方法について説明します。

すべてのFIC識別子のNETSTAGE/FICの停止は、以下のコマンドにより実施してください。パラメタファイルの登録に係わらず、起動しているすべてのFIC識別子のNETSTAGE/FICが停止されます。

# systemctl restart FJSVnfic_stop.service

NETSTAGE/FICを再び起動する場合、以下のコマンドにより実施してください。パラメタファイルに登録したFIC識別子のNETSTAGE/FICが起動されます。

# systemctl restart FJSVnfic_start.service
一部のFIC識別子の停止

.serviceファイルの有効化を行った状態で、一部のFIC識別子のNETSTAGE/FICの停止と再起動を行う方法について説明します。

特定のFIC識別子のNETSTAGE/FICのみ停止する場合、nficstopコマンドにより停止してください。以下にFIC識別子"11"を強制停止する例を示します。

# /usr/sbin/nficstop -f -n 11

停止したFIC識別子のNETSTAGE/FICを再び起動する場合、以下のコマンドを実施してください。

# systemctl restart FJSVnfic_start.service

パラメタファイルに登録したFIC識別子のうち、未起動状態のNETSTAGE/FICが起動されます。NETSTAGE/FICの再起動時に、起動したくないFIC識別子がある場合は、パラメタファイルから削除してください。

なお、一時的にNETSTAGE/FICの再起動を行う場合は、nficstartコマンドにより起動して問題ありません。その場合、必ずシステム停止前に、nficstopコマンドによりNETSTAGE/FICを停止させてください。

FIC識別子の追加

.serviceファイルの有効化を行った状態で、FIC識別子を追加してNETSTAGE/FICを起動する方法について説明します。

追加したいNETSTAGE/FICのFIC識別子をパラメタファイルに追加します。以下にFIC識別子"12"を追加する例を示します。

# echo “12” >> /etc/opt/FJSVnfic/FJSVnfic.rc.prm
# cat /etc/opt/FJSVnfic/FJSVnfic.rc.prm
10
11
12

追加したFIC識別子のNETSTAGE/FICを起動する場合、以下のコマンドを実施してください。

# systemctl restart FJSVnfic_start.service

なお、一時的にNETSTAGE/FICの起動を行う場合は、nficstartコマンドにより起動して問題ありません。その場合、必ずシステム停止前に、nficstopコマンドによりNETSTAGE/FICを停止させてください。