ページの先頭行へ戻る
NETSTAGE/FIC V1.0 説明書
FUJITSU Software

12.2.6 情報収集系コマンド

12.2.6.1 nfictrace

nfictraceコマンドは、トレースの採取を開始または停止します。

形式
/usr/sbin/nfictrace { -s | -p } [-n FIC識別子]
オプション
-s

トレースの採取を開始します。

-p

トレースの採取を停止します。

-n

FIC識別子を指定してトレース採取の操作をします。

本オプションを省略した場合は、FIC識別子“01”のトレース採取を操作します。

オペランド
FIC識別子

FIC識別子を01から99の数字で指定します。

実行例
  • トレースの採取を開始する場合

    # /usr/sbin/nfictrace -s -n 01
    INFO: 30001: NETSTAGE/FIC(01)のnfictraceコマンドを受け付けました。
    INFO: 31176: NETSTAGE/FIC(01)のトレースの採取を開始しました。
    #
  • トレースの採取を停止する場合

    # /usr/sbin/nfictrace -p -n 01
    INFO: 30001: NETSTAGE/FIC(01)のnfictraceコマンドを受け付けました。
    INFO: 31177: NETSTAGE/FIC(01)のトレースの採取を停止しました。
    #
復帰値

0    : コマンドが正常終了しました。

0以外: コマンドが異常終了しました。

注意

  • sys定義のtrclogオペランドに“yes”が設定されている、または省略されている場合、NETSTAGE/FICの起動時にトレースの採取を開始するため、新たにトレースの採取を開始する必要はありません。

12.2.6.2 nficprtrace

nficprtraceコマンドは、採取したトレースを表示します。

形式
/usr/sbin/nficprtrace { -g | -s }[ -t 資源種別 -r 資源名 ]
                                 [ -b 開始時刻 ] [ -e 終了時刻 ] [ -n FIC識別子 ]
オプション
-g

EONFonTCP/IPプロトコルトレースを形式化出力する場合に指定します。

-gオプションと-sオプションは、どちらか片方のみ必ず指定してください。

-s

TNプロトコルトレースを形式化出力する場合に指定します。

-gオプションと-sオプションは、どちらか片方のみ必ず指定してください。

-t

表示したいトレース情報の資源種別を指定します。

本オプションを省略した場合は、すべての資源のトレースが出力されます。

必ず-rオプションと同時に指定してください。

-r

指定した資源名のトレース情報を表示します。

必ず-tオプションと同時に指定してください。

-b

表示したいトレース情報の開始時間を指定します。

本オプションを省略した場合は、トレースファイルの先頭から表示されます。

-e

表示したいトレース情報の終了時間を指定します。

本オプションを省略した場合は、トレースファイルの最後まで出力されます。

-n

FIC識別子を指定してトレース情報を表示します。

本オプションを省略した場合は、FIC識別子“01”のトレース情報を表示します。

オペランド
資源種別

資源種別の指定と操作される資源の関係を12.4に示します。

表12.4 資源種別ごとに表示される資源

オプション

資源種別

資源名

-g

dhost

相手ホストシステム名

enrsc

相手通信資源名

vlu

自通信資源名

-s

vlu

自通信資源名

host

TN接続相手ホスト定義

資源名

-tオプションのオペランドに指定した資源種別に該当する資源名を指定します。

開始時間

開始時刻を[YYYY]MMDDhhmm[ss]で指定します。

YYYYを省略した場合は、本コマンドを入力した年が設定されます。

ssを省略した場合は、00が設定されます。

終了時間

終了時刻を[YYYY]MMDDhhmm[ss]で指定します。

YYYYを省略した場合は、本コマンドを入力した年が設定されます。

ssを省略した場合は、59が設定されます。

FIC識別子

FIC識別子を01から99の数字で指定します。

実行例
  • EONFonTCP/IPプロトコルトレース情報を表示する場合

    # /usr/sbin/nficprtrace -g -n 01
    INFO: 31178: NETSTAGE/FIC(01)のトレースの表示処理を開始しました。トレース種別(0)
    [EONF] 2015/08/06 14:19:22.989475
     flow       = recv     total length = 22    info = 0x00000000
     trctype    = rfc1006
     vlu        =
     enrsc      =
     procgr     =
     dhost      = dhost01
     TPCI       = CR-TPDU
    
    [HEADER]
     RFC1006    = 03000016                              ....
     TPCI       = 11e00000 004500c1 020410c2 020410c6   .... .E.. .... ....
                  0100                                  ..
    #
  • TNプロトコルトレース情報を表示する場合

    # /usr/sbin/nficprtrace -s -n 01
    INFO: 31178: NETSTAGE/FIC(01)のトレースの表示処理を開始しました。トレース種別(8)
    [EXT] 2015/08/06 18:36:20.446
     flow       = send     total length = 12    info = 0x00000000
     trctype    = tnnet
     vlu        = vlu04
     host       = host01
     procgr     = procgr01
     srcip      = 10.125.74.155
     srcport    = 20071
     dstip      = 10.124.88.197
     dstport    = 20072
    [DATA]
    00000000      fffb00ff fd00fffb 19fffd19            .... .... ....
    #
復帰値

0    : コマンドが正常終了しました。

0以外: コマンドが異常終了しました。

注意

  • 本コマンドはトレースの採取中に実行することはできません。トレースの採取を停止するにはnfictraceコマンドを実行してください。nfictraceコマンドの詳細は“12.2.6.1 nfictrace”を参照してください。