NETSTAGE/FICのTN通信を使用するためには、NETSTAGE/FICの起動前に、FIC識別子単位に通信環境定義を設定する必要があります。
NETSTAGE/FICのTN通信の通信環境定義の設定手順について図9.1に示します。
図9.1 通信環境定義の設定手順
通信環境定義の作成
以下に示す通信環境定義を、“第11章 TN通信の定義”の記述に従って作成します。
システム定義文(sys)
富士通メインフレーム側自ホストシステム定義文(shost)
相手ホストシステム定義文(dhost)
相手通信資源定義文(enrsc)
プロセスグループ定義文(procgr)
TN接続相手ホスト定義(host)
端末側自ホストシステム定義(rhost)
自通信資源定義(vlu)
vlu資源グループ定義(vlugr)
FNAプロトコル情報定義(rrcinf)
TN接続プロトコル情報定義(tninf)
トレースマスキング利用者出口プログラム情報定義文(trcextinf)
通信環境定義の記述チェック
NETSTAGE/FICが提供するnficdefconvコマンドを使用して、通信環境定義の記述チェックを行います。
nficdefconvコマンドについては、“12.2.2.1 nficdefconv”を参照してください。
定義体の生成
NETSTAGE/FICが提供するnficdefconvコマンドを使用して、NETSTAGE/FIC TN通信が運用で使用する定義体を生成します。
nficdefconvコマンドについては、“12.2.2.1 nficdefconv”を参照してください。
起動環境への定義登録
NETSTAGE/FICが提供するnficdefsetコマンドにより、定義体を起動環境へ登録します。
nficdefsetコマンドについては、“12.2.2.2 nficdefset”を参照してください。
NETSTAGE/FICが運用中の場合、表9.1に示す定義文またはオペランドを変更して起動環境への登録はできません。
定義文 | オペランド | 操作 |
---|---|---|
sys定義文 | maxhostオペランド | 変更 |
maxrhostオペランド | 変更 | |
maxtninfオペランド | 変更 | |
maxvluオペランド | 変更 | |
maxvlugrオペランド | 変更 | |
procgr定義文 | nameオペランド | 追加、削除 |