NETSTAGE/FICのFNAonTCP/IP通信では、以下の通信プロトコルの送受信データをトレースログファイルに採取することができます。
富士通メインフレームとのEONFonTCP/IP通信
FNAonTCP/IP通信端末とのFNAonTCP/IP通信
なお、NETSTAGE/FICは、EONFonTCP/IP通信とFNAonTCP/IP通信の送受信データをそれぞれ別のトレースログファイルに採取します。
送受信データの情報採取箇所を図2.11に示します。
図2.11 送受信データの情報採取箇所
トレースログファイルは情報採取箇所ごとに、システム定義文(sys)のtrcloggeneオペランドで指定された世代管理数分のファイルをサイクリックに使用します。ファイルの切替え契機になるまでファイルを拡張しながら送受信データを蓄積し、蓄積データ量がsys定義文のtrclogsizeオペランドで指定されたサイズに達した場合、ファイルを切り替えます。
NETSTAGE/FICの起動時に送受信データを採取する場合は、sys定義文のtrclogオペランドで指定します。sys定義文の詳細については“5.4.1 システム定義文(sys)”を参照してください。
運用中のNETSTAGE/FICで送受信データの採取を開始または停止するには、nfictraceコマンドを使用します。nfictraceコマンドの詳細については“6.2.6.1 nfictrace”を参照してください。
トレースログの採取において、トレースマスキング利用者出口プログラムを作成することで、業務データ内の秘密情報がそのままトレースログに採取されることを防止することができます。
送受信データは、NETSTAGE/FICが提供するnficprtraceコマンドにより形式化して表示することができます。nficprtraceコマンドの詳細については“6.2.6.2 nficprtrace”を参照してください。