セッションリカバリ機能の設定について説明します。
セッションリカバリを使用するためには、以下の設定が必要です。
Session Registry Serverの設定
Session Registry Clientの設定
Session Registry Serverの設定の概要
セッションリカバリを使用するためにはSession Registry Serverを用意する必要があります。セッションをバックアップするSession Registry ServerをIJServerクラスタに配備し、セッションリカバリ機能を使用します。
Session Registry Serverの設定は、asadminコマンドもしくはInterstage Java EE 7管理コンソールで行います。
Session Registry Serverの設定は、通常のIJServerクラスタの設定に加え、以下の考慮が必要です。
IJServerクラスタの作成
IJServerクラスタを作成し、それに対しサーバーインスタンスを1つ作成します。
Webサーバコネクタとの連携解除
Session Registry ClientがSession Registry Serverに接続するためには、Webサーバコネクタを経由しない設定にしておく必要があります。
HTTPリスナーポートの設定
HTTPリスナーポートには、Session Registry Clientと通信するためのポートを設定します。
Session Registry Serverの配備
作成したサーバーインスタンスに対し、Session Registry Serverだけを配備します。
Session Registry Serverの設定の詳細は、「4.23.2 Session Registry Serverの設定」を参照してください。
Session Registry Clientの設定の概要
Session Registry Clientの設定は、通常のIJServerクラスタの設定に加えて、セッションリカバリ機能用の特別な設定が必要です。以下の設定があります。
制御用仮想サーバーの作成
Session Registry Clientの制御用アプリケーションを動作させるために、制御用仮想サーバーを作成します。設定はasadminコマンドで行います。
制御用HTTPリスナーの作成
Session Registry Clientの制御用アプリケーションと、Session Registry Serverとの通信を制御するための制御用HTTPリスナーを作成します。設定はasadminコマンドで行います。
制御用アプリケーションの配備
制御用仮想サーバーに制御用アプリケーションを配備します。設定はasadminコマンドで行います。
ライフサイクルモジュールの設定
IJServerクラスタの起動時にSession Registry Clientを起動するために、ライフサイクルモジュールが必要です。
可用性サービスの設定
セッションリカバリの使用時は、IJServerクラスタの可用性サービス/Webコンテナの可用性サービス2つを有効にする必要があります。また、EJBコンテナの可用性サービスを無効にする必要があります。設定はasadminコマンドで行います。
ユーザアプリケーションの配備
セッションリカバリ機能を使用するユーザアプリケーション内のdeployment descriptorに、セッションリカバリ機能に必要なタグを追加します。ユーザアプリケーションを配備する時は、可用性を有効にするオプションを付与して配備します。配備時の設定はasadminコマンドで行います。
Session Registry Clientの設定については、「4.23.3 Session Registry Clientの設定」を参照してください。