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Interstage Application Server V12.0.0 Java EE 7 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

4.16.1 コネクタモジュールの配備とリソース定義の作成

コネクタの運用形態は、リソースアダプタの種別によって異なります。配備から各種リソース作成までの手順を以下に示します。asadminコマンドから実行します。

管理オブジェクトリソースについては、必要に応じて作成してください。また、リソースアダプタの定義情報や各種リソースの定義情報についても、asadminコマンドから設定可能です。以下の情報もあわせて参照してください。

コネクタモジュールの配備

コネクタモジュールの配備に関して、リソースアダプタの定義情報を作成することが可能です。リソースアダプタ名だけ動作に必須の情報です。IJServerクラスタで一意の名前を指定する必要があり、配備を通してコネクタモジュール単位で設定します。リソースアダプタ名以外は、任意の項目のため必要に応じて定義してください。配備の詳細は、「4.5 アプリケーションの配備」を参照してください。

リソースアダプタの定義情報の詳細

リソースアダプタ名

配備されたコネクタモジュールを識別するための名前です。コネクタ接続プールの作成や、受信用アプリケーション(Message-driven Bean)の連携時に使用されます。
以下のように単体配備とearモジュールに含めて配備する場合で指定方法が異なります(アプリケーション名だけユーザから指定可能)。

  • 単体配備の場合:
    リソースアダプタ名 = 「アプリケーション名」

  • earモジュールに含めて配備する場合:
    リソースアダプタ名 =
    「アプリケーション名#コネクタモジュール名から拡張子(.rar)を除いた文字列」

    sampleRar.rarをsampleEar.earに含めて配備した場合(アプリケーション名はデフォルト値を使用)

    リソースアダプタ名:sampleEar#sampleRar

スレッドプールID

スレッドプールのための識別子です。WorkManagerが利用するスレッドプールをユーザが指定する場合に使用します。指定しなかった場合は、デフォルトのスレッドプールが使用されます。詳細は、「2.20.6 スレッドプールを利用したWorkの実行」を参照してください。

リソースアダプタの定義情報の作成方法

以下のように単体配備とearモジュールに含めて配備する場合で指定方法が異なります。

作成したリソースアダプタの定義情報を更新するには、asadminコマンドのsetサブコマンドを使用します。リソースアダプタの定義情報を更新した場合は、更新後の定義情報を有効にするために、コネクタモジュールが配備されたIJServerクラスタ、またはInterstage Java EE 7 DASサービスを再起動してください。

コネクタ接続プールの作成

以下の情報を指定して作成します。

コネクタリソースの作成

以下の情報を指定して作成します。

管理オブジェクトリソースの作成

以下の情報を指定して作成します。

コネクタの環境設定

ネイティブライブラリを使用したコネクタを運用する場合は、「2.22.5 クラスローダ使用時の注意事項」の「コネクタを使用する際の注意事項」を参照して環境設定を行います。

注意

組み込みのリソースアダプタについて

Interstage Java EEには組み込みのリソースアダプタが用意されています。

  • jmsra

    jmsraはJMSのための組み込みのリソースアダプタです。JMSリソースを作成すると、対応したコネクタ接続プール/コネクタリソース/管理オブジェクトリソースが自動的に作成されます。

  • jaxr-ra, __ds_jdbc_ra, __cp_jdbc_ra, __xa_jdbc_ra, __dm_jdbc_ra
    jaxr-ra, __ds_jdbc_ra, __cp_jdbc_ra, __xa_jdbc_ra, __dm_jdbc_raは、システム内部で使用される組み込みのリソースアダプタです。配備時のリソースアダプタ名に、組み込みのリソースアダプタの名前を指定しないでください。また、リソース作成時のリソースアダプタ名に、jmsraを除いた組み込みのリソースアダプタの名前を指定しないでください。指定した場合は、動作保証されません。