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Interstage Application Server V12.0.0 Java EE 7 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

2.22.4 Interstage Java EE 7で使用するクラスの設定について

共通ディレクトリ

Interstage Java EE 7 DASサービスとすべてのIJServerクラスタで共通に使用するライブラリ(jarファイルまたはクラスファイル)を保管します。

共通ディレクトリには、JDBCドライバなどユーザがアプリケーションで使用するライブラリを自由に設定できます。

jar: [Java EE 7共通ディレクトリ]\domains\domain1\lib
クラス: [Java EE 7共通ディレクトリ]\domains\domain1\lib\classes
jar: [Java EE 7共通ディレクトリ]/domains/domain1/lib
クラス: [Java EE 7共通ディレクトリ]/domains/domain1/lib/classes

共通ディレクトリへのライブラリの設定は、以下の手順で実施します。

  1. 共通ディレクトリに必要なライブラリを配置します。

  2. リポジトリの同期化を行うため、domain.xmlの更新日時を現在時刻に更新します。手順の詳細は「リポジトリの同期化処理」の「手動による同期化」を参照してください。

  3. Interstage Java EE 7 DASサービスを再起動します。

  4. IJServerクラスタを再起動します。

システム拡張ディレクトリ

Interstage Java EE 7 DASサービスとすべてのIJServerクラスタで共通に使用するJavaのオプションパッケージを保管します。

オプションパッケージの詳細は、JDKのドキュメント「拡張機能機構」を参照してください。

[Java EE 7共通ディレクトリ]\domains\domain1\lib\ext

[Java EE 7共通ディレクトリ]/domains/domain1/lib/ext

システム拡張ディレクトリへのライブラリの設定は、以下の手順で実施します。

  1. システム拡張ディレクトリに必要なライブラリを配置します。

  2. リポジトリの同期化を行うため、domain.xmlの更新日時を現在時刻に更新します。手順の詳細は「リポジトリの同期化処理」の「手動による同期化」を参照してください。

  3. Interstage Java EE 7 DASサービスを再起動します。

  4. IJServerクラスタを再起動します。

アプリケーションライブラリ

アプリケーション内で共通に使用するライブラリを、配備時にJARファイルの絶対パスで指定します。ライブラリが保管されているディレクトリの指定はできません。
アプリケーションライブラリを変更する場合は、絶対パスで指定しているJARファイルを同名のJARファイルで置き換えるか、再配備します。
配備は、asadminコマンドで行います。
詳細は、「4.5 アプリケーションの配備」を参照してください。

注意

  • アプリケーションライブラリでは、以下の参照ができません。

    • 1つの配備単位で複数のアプリケーションライブラリを指定した場合、そのアプリケーションライブラリ間は参照できません。

    • アプリケーションライブラリから、Connectorクラスローダでロードされるリソースは参照できません。

  • アプリケーションの配備解除後も、配備時に指定したアプリケーションライブラリを削除できない場合があります。この場合、Interstage Java EE 7 DASサービスおよびIJServerクラスタを停止後、ファイルを削除してください。

クラスパスのサフィックス

共通クラスローダのクラスパスの末尾に挿入するクラスパスを設定します。クラスパスのサフィックスは、IJServerクラスタまたはInterstage Java EE 7 DASサービスごとに有効となるため、IJServerクラスタ(またはInterstage Java EE 7 DASサービス)ごとに共通クラスローダがロードするクラスを設定することができます。
クラスパスのサフィックスは、asadminコマンドのsetサブコマンドで設定します。クラスパスのサフィックスを設定した場合、IJServerクラスタ(またはInterstage Java EE 7 DASサービス)を再起動してください。

参照

詳細については「8.8.15 Java VMの定義項目」の「クラスパスのサフィックス」を参照してください。

注意

クラスパスのサフィックスに指定したJARファイルが、設定対象のIJServerクラスタを停止しても削除できない場合があります。この場合、設定対象のIJServerクラスタおよびInterstage Java EE7 DASサービスを停止して削除するようにしてください。