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Symfoware Server V11.1.0  インストールガイド(サーバ編)
FUJITSU Software

C.1 rdbconvdir

名前

rdbconvdir -- RDBディレクトリファイルを本バージョンレベル用に変換

形式

rdbconvdir   -o   旧バージョンのRDBディレクトリファイルの絶対パス名または、ローデバイス名
             -v   旧バージョンレベル
           [ -g   ロググループ名 ]
           [ -w   ワーク作成先ディレクトリ名]

機能説明

旧バージョンから本バージョンレベルに移行する場合、rdbconvdirコマンドを実行して、旧バージョンのRDBディレクトリファイルを本バージョンレベル用のRDBディレクトリファイルに変換します。

オプション

-o 旧バージョンのRDBディレクトリファイルの絶対パス名または、ローデバイス名

旧バージョンのRDBディレクトリファイルの絶対パス名または、ローデバイス名を指定します。

-v 旧バージョンレベル

旧バージョンレベルとして以下を指定します。

DIR_V20

以下に示す、Symfoware Serverの32ビット対応製品

  • Symfoware Server Enterprise Edition V11.0.0

  • Symfoware Server Enterprise Edition V10.x

  • Symfoware Server Enterprise Edition 9.1.x

  • Symfoware Server Enterprise Edition 8.0.0

  • Symfoware Server Enterprise Edition V7.0L10

  • Symfoware Server Enterprise Edition V6.0L10

  • SymfoWARE Server Enterprise Edition V5.0xx

  • SymfoWARE Server Enterprise Edition V4.0L10

  • SymfoWARE Server Enterprise Edition V2.0L10

  • SymfoWARE Server Enterprise Edition V1.2xx

  • SymfoWARE Server Enterprise Edition V1.1xx

  • Symfoware Server Standard Edition V11.0.0

  • Symfoware Server Standard Edition V10.x

  • Symfoware Server Standard Edition 9.1.x

  • Symfoware Server Standard Edition 8.0.0

  • Symfoware Server Standard Edition V7.0L10

  • Symfoware Server Standard Edition V6.0L10

  • SymfoWARE Server Standard Edition V5.0xx

  • SymfoWARE Server Standard Edition V4.0L10

  • SymfoWARE Server Standard Edition V2.0L10

  • Symfoware Server Standard Edition V6.0L10

  • Symfoware Server Base Edition 8.0.0

  • Symfoware Server for Windows V7.0L10

  • Symfoware Server for Windows V6.0L10

  • SymfoWARE Server for Windows NT V5.0xx

  • SymfoWARE Server for Windows NT V4.0L10

  • SymfoWARE Server for Windows NT V2.0L10

  • SymfoWARE Server for Windows NT V1.2xx

  • SymfoWARE Server for Windows NT V1.1xx

-g ロググループ名

ロググループ名を指定します。

省略した場合は、“system”が指定されたとみなします。

-w ワーク作成先ディレクトリ名

RDBディレクトリファイルをローデバイスに配置している場合に、作業用として使用するディレクトリの絶対パス名を指定します。

RDBディレクトリファイルをローデバイスに配置している場合は、本オプションは必須です。

RDBディレクトリファイルをファイルシステムに配置している場合は、指定不要です。また、指定した場合は無視されます。

注意

本バージョンレベル用のRDBディレクトリファイルへの変換手順

RDBディレクトリファイルの変換は以下の手順で行います。

  1. RDBディレクトリファイルの変換の準備

  2. RDB構成パラメタファイルの配置先変更

  3. RDBディレクトリファイルの変換

  4. ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルの変換(スケーラブルディレクトリ運用の場合のみ)

各手順の詳細を以下に説明します。

RDBディレクトリファイルの変換の準備

本バージョンレベルでは、以前の製品よりRDBディレクトリファイルのサイズが増加します。このため、“セットアップガイド”のRDBディレクトリファイルの見積り式に従って見積りを行い、十分なサイズの領域を確保してください。

  • RDBディレクトリファイルの配置先を変更する場合(推奨)

    RDBディレクトリファイルの配置先(以降、移行先)を旧バージョンで使用していた配置先(以降、移行元)と同じにすると、移行失敗時に、旧バージョンに戻した後にrdbrcvdicコマンドによるRDBディレクトリファイルのリカバリが必要になります。このため、移行先として、移行元と異なるパス名に作成することを推奨します。

    • RDBディレクトリファイルをファイルシステムに作成している場合

      移行元と異なるディレクトリを用意してください。

      スケーラブルディレクトリ運用を行っている場合は、ユーザロググループ用の移行先ディレクトリも用意してください。

    • RDBディレクトリファイルをローデバイスに作成している場合

      移行元と異なるローデバイスを用意してください。

      スケーラブルディレクトリ運用を行っている場合は、ユーザロググループ用の移行先ローデバイスも用意してください。

  • RDBディレクトリファイルの配置先を変更できない場合

    何らかの理由で、移行元と異なる移行先を用意できない場合は、以下の手順で、移行元のRDBディレクトリファイルをバックアップしておいてください。スケーラブルディレクトリ運用を行っている場合は、ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルについても、同様にバックアップしてください。

    RDBディレクトリファイルの変換時にバックアップしたファイルを入力に使用します。

    • RDBディレクトリファイルをファイルシステムに作成している場合

      > copy  D:\SFWD\RDB\USR\DIR\DIR_FILE2  G:\BACKUP\DIR\DIR_FILE2_BAK
                             (1)                        (2)
      > copy  D:\SFWD\RDB\USR\DIR\DIR_FILE1  G:\BACKUP\DIR\DIR_FILE1_BAK
                             (3)                         (4)
      > copy  F:\SFWD\RDB\GROUP1\DIR\DIR_FILE  G:\BACKUP\DIR\DIR_GROUP1_BAK (注)
                             (5)                             (6)
      :

      注) ユーザロググループの数だけ実施します。


      (1) 旧バージョンのRDBディクショナリ用のRDBディレクトリファイルの配置先絶対パス名

      (2) 旧バージョンのRDBディクショナリ用のRDBディレクトリファイルのバックアップ先絶対パス名

      (3) 旧バージョンのユーザデータベース用のRDBディレクトリファイルの配置先絶対パス名

      (4) 旧バージョンのユーザデータベース用のRDBディレクトリファイルのバックアップ先絶対パス名

      (5) 旧バージョンのユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルの配置先絶対パス名

      (6) 旧バージョンのユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルのバックアップ先絶対パス名

    • RDBディレクトリファイルをローデバイスに作成している場合

      > rdbcpraw -i \\.\SHD_RAW_DIR -o E:\BACKUP\DIR\DIR_RAW_BAK
                           (1)                    (2)
      > rdbcpraw -i \\.\SHD_RAW_GROUP1_DIR -o E:\BACKUP\DIR\DIR_RAW_GROUP1_BAK (注)
                               (3)                          (4)
      :

      注) ユーザロググループの数だけ実施します。


      (1) 旧バージョンのRDBディレクトリファイルの配置先絶対パス名

      (2) 旧バージョンのRDBディレクトリファイルのバックアップ先絶対パス名

      (3) 旧バージョンのユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルの配置先絶対パス名

      (4) 旧バージョンのユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルのバックアップ先絶対パス名

RDB構成パラメタファイルの配置先変更

本バージョンレベルで使用するRDB構成パラメタファイルに、RDBディレクトリファイルの配置先パラメタを指定します。

  • RDBディレクトリファイルの配置先を変更する場合(推奨)

    • RDBディレクトリファイルをファイルシステムに作成している場合

      RDBDIRSPACE1 : RDBディレクトリファイルの変換の準備で用意した配置先ディレクトリパス名
      RDBDIRSPACE2 : RDBディレクトリファイルの変換の準備で用意した配置先ディレクトリパス名
    • RDBディレクトリファイルをローデバイスに作成している場合

      RDBDIRSPACE : RDBディレクトリファイルの変換の準備で用意した配置先ローデバイス名
  • RDBディレクトリファイルの配置先を変更できない場合

    RDB構成パラメタファイルの変更は不要です。

RDBディレクトリファイルの変換

rdbconvdirコマンドを使用して、旧バージョンで使用していた、RDBディクショナリ用のRDBディレクトリファイル、およびユーザデータベース用のRDBディレクトリファイルを本バージョンレベル用に変換します。

注意

コマンドがエラーで終了した場合は、移行先のRDBディレクトリファイルは壊れている可能性があります。原因を取り除き、再度実行してください。

  • RDBディレクトリファイルの配置先を変更する場合(推奨)

    • RDBディレクトリファイルをファイルシステムに作成している場合

      以下の手順で変換を行ってください。

      1. 旧バージョンのRDBディクショナリ用のRDBディレクトリファイルの変換

      > rdbconvdir -o D:\SFWD\RDB\USR\DIR\DIR_FILE2 -v DIR_V20
                                 (1)

      (1) 旧バージョンのRDBディクショナリ用のRDBディレクトリファイルの配置先絶対パス名

      2. 旧バージョンのユーザデータベース用のRDBディレクトリファイルの変換

      > rdbconvdir -o D:\SFWD\RDB\USR\DIR\DIR_FILE1 -v DIR_V20
                                   (1)

      (1) 旧バージョンのユーザデータベース用のRDBディレクトリファイルの配置先絶対パス名

    • RDBディレクトリファイルをローデバイスに作成している場合

      > rdbconvdir -o \\.\SHD_RAW_DIR -v DIR_V20 -w G:\TEMP
                            (1)

      (1) 旧バージョンの配置先ローデバイス

  • RDBディレクトリファイルの配置先を変更できない場合

    • RDBディレクトリファイルをファイルシステムに作成している場合

      以下の手順で変換を行ってください。

      1. 旧バージョンのRDBディクショナリ用のRDBディレクトリファイルの変換

      > rdbconvdir -o G:\BACKUP\DIR\DIR_FILE2_BAK -v DIR_V20
                                 (1)

      (1) 旧バージョンのRDBディクショナリ用のRDBディレクトリファイルのバックアップ先絶対パス名

      2. 旧バージョンのユーザデータベース用のRDBディレクトリファイルの変換

      > rdbconvdir -o G:\BACKUP\DIR\DIR_FILE1_BAK -v DIR_V20
                                 (1)

      (1) 旧バージョンのユーザデータベース用のRDBディレクトリファイルのバックアップ先絶対パス名

    • RDBディレクトリファイルをローデバイスに作成している場合

      > rdbconvdir -o E:\BACKUP\DIR\DIR_RAW_BAK -v DIR_V20 -w G:\TEMP
                                (1)

      (1) 旧バージョンの配置先ローデバイスのバックアップ先絶対パス名

ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルの変換

旧バージョンでスケーラブルディレクトリ運用を行っていた場合、rdbconvdirコマンドを使用してユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルを変換します。すべてのユーザロググループについて以下の処理を実施してください。

  • RDBディレクトリファイルの配置先を変更する場合(推奨)

    • RDBディレクトリファイルをファイルシステムに作成している場合

      > rdbscldir -A -g GROUP1 F:\SFWD\V7\GROUP1\DIR\DIR_FILE
      (1) (2) > rdbconvdir -o F:\SFWD\RDB\GROUP1\DIR\DIR_FILE -v DIR_V20 -g GROUP1 (3) (1)

      (1) 変換対象のユーザロググループ名

      (2) 本バージョンレベルのユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルの絶対パス名

      (3) 旧バージョンのユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルの絶対パス名

    • RDBディレクトリファイルをローデバイスに作成している場合

      > rdbscldir -A -g GROUP1 \\.\SHD_RAW_V7_GROUP1_DIR
      (1) (2) > rdbconvdir -o \\.\SHD_RAW_GROUP1_DIR -v DIR_V20 -g GROUP1 -w G:\TEMP (3) (1)

      (1) 変換対象のユーザロググループ名

      (2) 本バージョンレベルのユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルのローデバイス名

      (3) 旧バージョンのユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルのローデバイス名

  • RDBディレクトリファイルの配置先を変更できない場合

    • RDBディレクトリファイルをファイルシステムに作成している場合

      DELコマンドを利用して、旧バージョンのRDBディレクトリファイルの削除を行ってください。

      > DEL F:\SFWD\RDB\GROUP1\DIR\DIR_FILE
      (1) > rdbscldir -A -g GROUP1 F:\SFWD\RDB\GROUP1\DIR\DIR_FILE
      (2) (1) > rdbconvdir -o G:\BACKUP\DIR\DIR_GROUP1_BAK -v DIR_V20 -g GROUP1
      (3) (2)

      (1) ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルの絶対パス名

      (2) 変換対象のユーザロググループ名

      (3) 旧バージョンのユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルのバックアップ先絶対パス名

    • RDBディレクトリファイルをローデバイスに作成している場合

      > rdbscldir -A -g GROUP1 \\.\SHD_RAW_GROUP1_DIR
      (1) (2) > rdbconvdir -o G:\BACKUP\DIR\DIR_GROUP1_BAK -v DIR_V20 -g GROUP1 -w G:\TEMP (3) (1)

      (1) 変換対象のユーザロググループ名

      (2) 本バージョンレベルのユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルのローデバイス名

      (3) 旧バージョンのユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルのバックアップ先絶対パス名