環境の作成作業について説明します。
以下の手順で作業を行ってください。
なお監査ログ運用をしている場合は、監査ログ用ロググループについてスケーラブルログ運用の手順で実施してください。
以下の手順にしたがってRDBディレクトリファイルを変換してください。
注意
本作業は、V6.0L10以前から移行する場合に必要な作業です。V7.0L10以降から移行する場合は、行う必要はありません。
クラスタシステムの場合、以下の1、3、4の作業は運用ノードで実行してください。
ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルの変換(スケーラブルディレクトリ運用の場合のみ)
変換手順の詳細については、“C.1 rdbconvdir”を参照してください。
なお、RDBディレクトリファイルに保持している監査ログの情報は、RDBディレクトリファイルの変換により、自動的に移行されます。
利用する機能によってRDBディクショナリのレベルアップが必要となる場合があります。必要に応じてRDBディクショナリのレベルアップを行ってください。レベルアップの必要性と手順の詳細については、“C.2 rdbludic”を参照してください。
監査ログとしてSQL文に関する情報を新たに取得する場合は、以下の手順で監査ログ表の再作成を実施してください。
注意
本作業は、以下の情報を取得する場合に必要な作業です。以下の情報を取得しない場合は、行う必要はありません。
実行されたSQL文に関する情報
3階層システムのWebサーバ接続情報
既存の監査ログのバックアップ
rdbauditコマンドのlオプション指定で監査ログエレメントの状態を調べ、StatusがUSEDのエレメントについて、rdbunladtコマンドを実行し監査ログのバックアップを取得します。
StatusがCURRENT USEのエレメントについて、rdbauditコマンドのeオプション指定で強制切替えを行い、rdbunladtコマンドで監査ログのバックアップを取得します。
監査ログ表の削除
rdbauditコマンドのdオプション指定で古い形式の監査ログ表を削除します。
監査ログ表の作成
rdbauditコマンドのcオプション指定で新しい形式の監査ログ表を作成します。作成時のエレメント数、容量は新たに取得する監査ログ量の見積りに応じて変更してください。
監査ログのバックアップデータ連携先の変更
新しい形式の監査ログ表を作成することで、以降取得する監査ログのバックアップデータの形式が従来の形式から変更されます。そのためバックアップした監査ログデータをいろいろな参照手段と連携して使用している場合は連携先を新しい監査ログのバックアップデータの形式に合わせて変更してください。
たとえば、バックアップした監査ログデータを別の表に格納して検索する運用を実施している場合は、現在の表を削除し新しい形式の表を定義します。新しい形式の表、ビュー表の定義は、以下に格納されているひな型を使用して定義してください。
X:\SFWSV\RDB\DEMO\AUDITTABLE_VERSION1.DDL
備考. Xはセットアップ先のドライブを示します。
監査ログ表を再作成する場合のコマンド例を以下に示します。
> rdbaudit -l Audit log space information No.1 Device : D:\SFWD\RDB\USR\ADTLOG\AUDIT_FILE001 Allocate size : 1024M Used rate : 100% Status : USED Record span : 2007-04-16 12:21:35 - 2007-04-17 01:02:54 No.2 Device : D:\SFWD\RDB\USR\ADTLOG\AUDIT_FILE001 Allocate size : 1024M Used rate : 85% Status : CURRENT USE Record span : 2007-04-17 01:02:54 - 2007-04-18 15:32:05 No.3 Device : D:\SFWD\RDB\USR\ADTLOG\AUDIT_FILE001 Allocate size : 1024M Used rate : 0% Status : NEXT USE Record span : > rdbunladt -mc -o 1 C:\rdb2\data\audit20070416_1.dat > rdbaudit -e > rdbunladt -mc -o 2 C:\rdb2\data\audit20070417_1.dat > rdbaudit -d > rdbaudit -c -n 1 -s 2048M -f E:\SFWD\RDB\USR\ADTLOG\AUDIT_FILE001 > rdbaudit -a -n 1 -f F:\SFWD\RDB\USR\ADTLOG\AUDIT_FILE002 > rdbaudit -a -n 1 -f G:\SFWD\RDB\USR\ADTLOG\AUDIT_FILE003