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ServerView Resource Orchestrator V3.4.0 検疫ネットワークへの自動隔離機能 使用手引書
FUJITSU Software

4.6 rcxadm netdevice

名前

インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm netdevice - ネットワークデバイスの操作

形式

rcxadm netdevice create -file file.xml [-nowait]
rcxadm netdevice delete -name name [-nowait]
rcxadm netdevice list
rcxadm netdevice modify -name name -file file.xml [-nowait]
rcxadm netdevice set -name name -attr {mode={active [-with_va]|maintenance}|auto_conf={true|false}} [-nowait]
rcxadm netdevice show -name name
rcxadm netdevice refresh -name name [-recreate] [-nowait]
rcxadm netdevice cfbackup -name name [-type type] [-comment comment] [-redundancy] [-nowait]
rcxadm netdevice cfmodify -name name [-type config] -number number -comment comment [-nowait]
rcxadm netdevice cfmodify -name name -type environment -comment comment [-nowait] rcxadm netdevice cfrestore -name name [-type type] [-nowait]
rcxadm netdevice cflist -name name
rcxadm netdevice cfexport -name name [-type config] -number number [-dir dir]
rcxadm netdevice cfexport -name name -type environment [-dir dir]
rcxadm netdevice cfclearerr -name name

機能説明

rcxadm netdeviceは、ネットワークデバイスの操作を行うコマンドです。

サブコマンド

create

ネットワークデバイスの作成を行います。

参考

ネットワーク構成情報の定義ファイルに2つ以上のネットワーク機器の情報が設定されていると、機器の登録に失敗し、リソースの作成処理が終了します。

複数のネットワーク機器をネットワークデバイスとして一括登録する場合、rcxadm netconfigコマンドで行ってください。

delete

ネットワークデバイスの削除を行います。

list

ネットワークデバイスの一覧を表示します。

以下の情報が表示されます。

表 4.6 ネットワークデバイスの情報
項目名 内容
NAME ネットワークデバイス名
IPADDRESS ネットワークデバイスの管理IPアドレス
NETDEVICE_TYPES

ネットワークデバイスの種別

複数存在する場合、カンマで区切って表示されます。

STATUS

ネットワークデバイスの動作状態

以下のどれかが表示されます。

  • 正常の場合

    "normal"が表示されます。

  • 異常の場合

    "error"が表示されます。

  • 警告の場合

    "warning"が表示されます。

  • 状態が不明の場合

    "unknown"が表示されます。

MAINTENANCE

ネットワークデバイスに対する保守モードの設定状態

以下のどちらかが表示されます。

  • 保守モードが設定されている場合

    "ON"が表示されます。

  • 保守モードが設定されていない場合

    "OFF"が表示されます。

modify

ネットワークデバイスの変更を行います。

set

ネットワークデバイスの保守モードの切替え、またはネットワークデバイスの自動設定対象の切替えを行います。

show

ネットワークデバイスの詳細表示を行います。

以下の情報を表示します。

表 4.7 ネットワークデバイスの詳細情報(抜粋)
項目名 内容
Name ネットワークデバイス名
SystemName システム名
IPAddress 管理IPアドレス
ProductName 装置名(製品名)
ModelName モデル名
VendorName ベンダー名
Firmware ファームウェアバージョン
Location 装置の場所が表示されます。
Status

ネットワークデバイスの動作状態

以下のどれかが表示されます。

  • 正常の場合

    "normal"が表示されます。

  • 異常の場合

    "error"が表示されます。

  • 警告の場合

    "warning"が表示されます。

  • 状態が不明の場合

    "unknown"が表示されます。

StatusCause

ネットワークデバイスの動作状態が正常でない場合の要因

以下のどれかが表示されます。

  • PINGに対する応答がない場合

    "Ping unreachable"が表示されます。

  • SNMPに対する応答がない場合

    "SNMP unreachable"が表示されます。

  • NETCONFに対する応答がない場合

    "NETCONF unreachable"が表示されます。

  • 自動設定に失敗した場合

    "auto configuration failed"が表示されます。

動作状態が正常の場合は"-"が表示されます。

NetdeviceTypes

ネットワークデバイスの種別

複数存在する場合、カンマで区切って表示されます。

種別が省略されている場合、項目名だけ表示され、種別は表示されません。

Maintenance

ネットワークデバイスに対する保守モードの設定状態

以下のどちらかが表示されます。

  • 保守モードが設定されている場合

    "ON"が表示されます。

  • 保守モードが設定されていない場合

    "OFF"が表示されます。

FabricId

ファブリックID

ネットワークデバイスの種別が"Fabric"で、かつ、ファブリック種別が"C-Fabric"の場合だけ表示されます。

Redundancy グループID
Redundancy[GroupDevice]

グループ機器名

複数存在する場合、カンマで区切って表示されます。

Port[num]

ポート名

numには、ポート要素のインデックス番号が表示されます。番号は、"0"から始まる整数です。

Port[num][Link]

ポートの結線状態

以下のどれかが表示されます。

  • リンクアップ状態の場合

    "up"が表示されます。

  • リンクダウン状態の場合

    "down"が表示されます。

  • 不明の場合

    "unknown"が表示されます。

numには、ポート要素のインデックス番号が表示されます。番号は、"0"から始まる整数です。

Port[num][PhysicalState]

ポートの通信状態

回線速度/通信モードの形式で表示されます。回線速度の単位はMbpsです。

通信モードには、以下のどれかが表示されます。

  • 全二重回線の場合

    "F"が表示されます。

  • 半二重回線の場合

    "H"が表示されます。

  • 不明の場合

    ハイフン("-")が表示されます。

numには、ポート要素のインデックス番号が表示されます。番号は、"0"から始まる整数です。

Vlan[num]

VLAN ID

numには、VLAN要素のインデックス番号が表示されます。番号は、"0"から始まる整数です。

Vlan[num][UntaggedPort]

VLAN IDのUntaggedポートに所属するポートのポート名

numには、VLAN要素のインデックス番号が表示されます。番号は、"0"から始まる整数です。

複数存在する場合、カンマで区切って表示されます。

VCSファブリックに対してAMPP機能で設定されたVLANは、一部が表示されない場合があります。

Vlan[num][TaggedPort]

VLAN IDのTaggedポートに所属するポートのポート名

numには、VLAN要素のインデックス番号が表示されます。番号は、"0"から始まる整数です。

複数存在する場合、カンマで区切って表示されます。

Link[num][NeighborResourceName]

ポート番号[num]と結線されているリソース名

numには、ポート要素のインデックス番号が表示されます。番号は、"0"から始まる整数です。

Link[num][NeighborPort]

ポート番号[num]と結線されているリソースのポート名

numには、ポート要素のインデックス番号が表示されます。番号は、"0"から始まる整数です。

LoginInfo[num][User]

アカウントのユーザー名

numには、アカウント要素のインデックス番号が表示されます。番号は、"0"から始まる整数です。

LoginInfo[num][IPAddress]

アカウントの接続先IPアドレス

numには、アカウント要素のインデックス番号が表示されます。番号は、"0"から始まる整数です。

LoginInfo[num][Port]

アカウント接続先ポート番号

numには、アカウント要素のインデックス番号が表示されます。番号は、"0"から始まる整数です。

LoginInfo[num][Protocol]

アカウントの使用するプロトコル名

numには、アカウント要素のインデックス番号が表示されます。番号は、"0"から始まる整数です。

LoginInfo[num][Authority]

アカウントの権限

以下のどちらかが表示されます。

  • 管理者権限の場合

    "administrator"が表示されます。

  • 利用者権限の場合

    "user"が表示されます。

numには、アカウント要素のインデックス番号が表示されます。番号は、"0"から始まる整数です。

LoginInfo[num][Tenant]

アカウントのテナント名

種別が"Firewall"または"SLB"でテナント名が設定されている場合だけ、テナント名が表示されます。

その他の場合、項目名およびテナント名は表示されません。

numには、アカウント要素のインデックス番号が表示されます。番号は、"0"から始まる整数です。

LoginInfo[num][AuthType]

アカウントの認証情報の管理方法

以下のどちらかが表示されます。

  • ネットワークデバイス内で管理している場合

    "local password"が表示されます。

  • 外部サーバで管理している場合

    "external server"が表示されます。

numには、アカウント要素のインデックス番号が表示されます。番号は、"0"から始まる整数です。

LoginInfo[num][LoginCheck]

アカウントが使用できるかの確認結果

以下のどれかが表示されます。

  • 使用できる場合

    "Successful"が表示されます。

  • 使用できない場合

    "Failed"が表示されます。

  • 未確認の場合

    "Unchecked"が表示されます。

numには、アカウント要素のインデックス番号が表示されます。番号は、"0"から始まる整数です。

SnmpCommunityName SNMPのコミュニティー名
FaultMonitoringMethod

障害監視方法

以下のどれかが表示されます。

  • pingによる生存監視が行われている場合

    "ping"が表示されます。

  • SNMPによる状態監視が行われている場合

    "SNMP"が表示されます。

  • NETCONFによる状態監視が行われている場合

    "NETCONF"が表示されます。

複数の監視方法を設定している場合、カンマで区切って表示されます。

FaultMonitoringInterval(s) 障害監視間隔(単位: 秒)
FaultMonitoringRetry 障害監視のリトライ回数
FaultMonitoringTimeout(s) 障害監視のタイムアウト時間(単位: 秒)
RestoreHistory[Env][RestoreFileDate]

リストア対象のネットワーク機器環境ファイルがバックアップされた時刻

リストアをしていない場合または対象ファイルがすでに削除されている場合は"-"が表示されます。

RestoreHistory[Env][RestoreExecDate]

ネットワーク機器環境ファイルをリストアした日時

リストアをしていない場合は"-"が表示されます。

RestoreHistory[Config][GenerationNumber]

ネットワーク機器コンフィグファイルの管理番号

リストアをしていない場合または対象ファイルがすでに削除されている場合は"-"が表示されます。

RestoreHistory[Config][RestoreFileDate]

リストア対象のネットワーク機器コンフィグファイルがバックアップされた時刻

リストアをしていない場合は"-"が表示されます。

RestoreHistory[Config][RestoreExecDate]

ネットワーク機器コンフィグファイルをリストアした日時

リストアをしていない場合は"-"が表示されます。

refresh

ネットワークデバイスの構成情報の更新を行います。

cfbackup

ネットワーク機器設定用ファイルのバックアップを行います。

cfmodify

cflistサブコマンドのCOMMENTに表示されるネットワーク機器設定用ファイルのコメントの変更を行います。

cfrestore

ネットワーク機器設定用ファイルのリストアを行います。

cflist

バックアップ済みのネットワーク機器設定用ファイルの一覧の表示を行います。

以下の情報が表示されます。

表 4.8 ネットワーク機器設定用ファイルの情報
項目名 内容
NUMBER

ネットワーク機器コンフィグファイルの管理番号

バックアップに失敗している行は"-"が表示されます(注)。

また、一番下の行にはネットワーク機器環境ファイルを表す"env"が表示されます。

BACKUPDATE ネットワーク機器コンフィグファイルをバックアップした日時
TRIGGER

ネットワーク機器設定用ファイルのバックアップを実行した際の契機

どれかが表示されます。

  • create

    ネットワークデバイスの登録時

  • command

    rcxadm netdevice cfbackupコマンドの実行時

  • auto

    ネットワークデバイスへの自動設定時

L-PLATFORM/NETWORK

種別が"L2-Switch"の場合は、ネットワークリソース名が表示されます。

なお、TRIGGERが"auto"の場合にだけ表示されます。

TENANT

自動設定を実施したL-Platformのテナントの名前

TRIGGERが"auto"の場合にだけ表示されます。

OPERATION

どれかが表示されます。

  • create

    ネットワークリソースの作成

  • modify

    ネットワークリソースの変更

  • delete

    ネットワークリソースの削除

  • connect
  • disconnect

    L-Serverの削除

  • recovery

    リカバリー処理

TRIGGERが"auto"の場合にだけ表示されます。

COMMENT 設定したコメント

注) エラー行は、以下のいずれかの契機で消滅します。

・直後に取得したネットワーク機器コンフィグファイルが世代管理数オーバーで削除された場合

・rcxadm netdevice cfclearerrコマンドを実行した場合

cfexport

ネットワーク機器設定用ファイルをエクスポートします。

cfclearerr

ネットワーク機器コンフィグファイルのバックアップのエラー履歴の削除を行います。

オプション

-attr {mode={active [-with_va]|maintenance}|auto_conf={true|false}}

ネットワークデバイスの保守モードの切替え、または自動設定対象の切替えを指定します。

-attr mode=active

装置の状態確認を行い、正常な状態であった場合、動作状態を"normal"に変更し、保守モードを解除します。

装置の状態確認の結果、異常を検出した場合、コマンドの実行結果で保守モードの解除失敗を通知します。出力されたメッセージに従い、対処を行った後、保守モードの解除を再実行する必要があります。

-attr mode=maintenance

保守モードを設定します。

-attr auto_conf=true

自動設定対象として選択できるようにします。

-attr auto_conf=false

自動設定対象として選択できないようにします。

-file file.xml

file.xmlには、作成するネットワークデバイスを定義したXMLファイルを指定します。

XMLファイルの定義については、「A.6 ネットワーク構成情報XMLファイル」を参照してください。

-name name

nameには、ネットワークデバイス名を指定します。

nameに未登録のネットワークデバイス名が指定された場合は、エラーで終了します。

-nowait

サブコマンドで指定したネットワークデバイスの操作が完了するのを待たずに、コマンドを復帰させる場合に指定します。

-type type

typeには、ファイルの種別を指定します。

config

ネットワーク機器コンフィグファイルの操作を行う場合に指定します。

environment

ネットワーク機器環境ファイルの操作を行う場合に指定します。

省略時は、"config"が指定されます。

各機種に対するファイル名の対応については「運用ガイド CE」の「10.2.1 バックアップ・リストアのしくみ」の「表10.9 ネットワーク機器設定ファイル管理機能でサポートしているネットワーク機器と管理対象ファイル」を参照してください。

-redundancy

nameで指定したネットワークデバイスと同じ冗長構成グループの機器を操作の対象とする場合に指定します。

-number number

ネットワーク機器コンフィグファイルが操作対象の場合、管理番号を指定します。

管理番号については、cflistサブコマンドで確認できます。

-dir dir

エクスポートで指定したファイルを出力するディレクトリを指定します。

ネットワーク機器コンフィグファイルの場合、以下の形式のファイル名で出力されます。

バックアップ日付-ネットワーク機器コンフィグファイル名

20120921104043-running-config

ネットワーク機器環境ファイルの場合、操作対象のネットワーク機器のファイル名で出力されます。

-comment comment

ネットワーク機器設定用ファイルのコメントを指定します。

日本語(半角カナを含む)、半角文字に関係なく256文字以内の文字列を指定します。

必要な権限・実行環境

権限

OSの管理者

実行環境

管理サーバ

使用例

  • ネットワークデバイスの一覧情報を表示する場合
    > rcxadm netdevice list 
    NAME                           IPADDRESS        NETDEVICE_TYPES        STATUS   MAINTENANCE
    ----                           ---------        --------               ------   -----------
    cat4503.network.com            192.168.5.17     L2-Switch              normal   OFF

終了ステータス

以下の終了ステータスが返されます。

0

正常に処理されました。

0以外

エラーが発生しました。