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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.4.0 操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理)
FUJITSU Software

17.5.1 採取・登録

ここでは、クローニングイメージの採取について説明します。

クローニングイメージの採取は、以下の方法があります。

注意

物理L-Serverの場合、クローニングイメージの採取を行う前にエージェント登録が必要です。
詳細は、「導入ガイド CE」の「7.6 クローニングイメージの採取と登録」を参照してください。

以下の手順で、クローニングイメージの採取を行います。


OSインストール後のL-Serverから採取する

  1. OSのインストール後に、オーケストレーションツリーで対象のL-Serverを右クリックし、表示されたメニューで[クローニング]-[採取]を選択します。

    [クローニングイメージの採取]ダイアログが表示されます。

  2. 以下の項目を設定します。

    注意

    • 物理L-Serverの場合、クローニングイメージの採取時は、対象のL-Serverを起動状態にしてください。

    • 物理L-ServerにVMホストを導入した場合、クローニングイメージの採取は利用できません。

    • 仮想L-Serverの場合、クローニングイメージの採取時は、対象のL-Serverを停止してください。

    クローニングイメージ名
    新規作成

    採取したクローニングイメージを識別する名前を入力します。

    クローニングイメージ名は、先頭文字を半角英字(大文字/小文字)とし、半角英数字(大文字/小文字)とアンダースコア("_")で構成された32文字以内の文字列を入力します。

    クローニングイメージを登録するイメージプールに、同一のイメージ種別および同一名のクローニングイメージが存在した場合、そのクローニングイメージの次の世代として登録されます。

    ただし、以下のVM種別の範囲で、それぞれ同じイメージ種別として扱われます。

    - VMware、Hyper-V、OVM for x86 2.2、OVM for x86 3.x、Citrix Xen、Solarisゾーン、OVM for SPARC

    - KVM、Xen

    【KVM】
    イメージプール内において、異なる格納先種別("Virtual Disk"、"Raw Disk")のイメージは、異なるイメージ名にしてください。

    格納先種別の詳細については、「導入ガイド CE」の「8.6.7 クローニングイメージの採取」の「クローニングイメージの格納先種別と格納先」を参照してください。

    注意

    クローニングイメージの採取は、以下の方法があります。

    - OSインストール後の物理サーバからの採取

    - OSインストール後の物理L-Serverからの採取

    - OSインストール後の仮想L-Serverからの採取

    - サーバ仮想化ソフトウェアのテンプレートからの採取

    - サーバ管理製品(BMC BladeLogic Server Automation)のパッケージ登録

    - 本製品のマネージャー上のクローニングイメージ格納フォルダーに格納されたイメージファイルを登録

    上記のいずれかの方法で採取したクローニングイメージ名は、同一のイメージプール内で重複しないようにしてください。

    【KVM】【Xen】
    クローニングイメージの名前は必ず、一意となるようにしてください。

    更新

    採取されているクローニングイメージと同じ名前を指定する場合に選択し、リストからクローニングイメージを選択します。

    同じ名前のクローニングイメージは、クローニングイメージの保存世代数まで保持できます。

    クローニングイメージの保存世代数はデフォルトで3世代です。

    【KVM】
    対象のL-Serverのシステムディスクのディスク種別と同一である格納先種別のクローニングイメージだけ更新できるため、同一格納先種別のクローニングイメージだけ表示されます。

    格納先種別の詳細は、「導入ガイド CE」の「8.6.7 クローニングイメージの採取」の「クローニングイメージの採取と更新の条件」を参照してください。

    イメージ構成(仮想L-Server、かつVM種別がHyper-Vの場合)

    データディスクを含めてクローニングイメージを採取する場合は、"すべてのディスクを採取"チェックボックスにチェックをいれます。チェックを入れなかった場合は、システムディスクだけが採取されます。

    配備時のOS設定(仮想L-Server、かつVM種別がCitrix XenまたはOVM for x86 3.xの場合)【Windowsマネージャー】

    VMゲストのカスタマイズ機能を利用する場合は、[有効]チェックボックスにチェックを入れます。
    本項目は、OS種別がカスタマイズ機能のサポート対象である場合だけ表示されます。

    【Citrix Xen】
    カスタマイズ機能の詳細は、「導入ガイド CE」の「8.9.12 ゲストOSのカスタマイズ機能」を参照してください。

    【OVM for x86 3.x】
    カスタマイズ機能の詳細は、「導入ガイド CE」の「8.10.12 ゲストOSのカスタマイズ機能」を参照してください。

    システムの種類

    VMゲストのカスタマイズを利用する場合、ゲストOSのシステムの種類を選択します。
    配備時のOS設定の[有効]チェックボックスにチェックを入れた場合、活性になります。

    - ゲストOSが32ビットオペレーティングシステムの場合

    [32ビットオペレーティングシステム]を選択します。

    - ゲストOSが64ビットオペレーティングシステムの場合

    [64ビットオペレーティングシステム]を選択します。

    イメージ格納先(仮想L-Serverの場合)

    クローニングイメージの格納先を選択します。[選択]ボタンをクリックすると[イメージ格納先の選択]ダイアログが表示されます。

    格納先を選択して[OK]ボタンをクリックします。

    【OVM for x86 3.x】
    イメージ格納先を指定できません。
    クローニングイメージを採取するL-Serverが格納されている仮想ストレージリソースを、指定したとみなします。

    登録先プール

    クローニングイメージを登録するイメージプールを選択します。

    コメント(省略可)

    クローニングイメージを識別するためのコメントを入力します。

    パーセント("%")、円マーク("\")、ダブルクォーテーション( " )、および改行以外の文字で日本語、半角文字に関係なく128文字以内の文字列を指定できます。

  3. [OK]ボタンをクリックします。

    クローニングイメージが採取され、イメージプールに格納されます。

    物理L-Serverの場合、クローニングイメージの採取中は一時的にL-Serverが電源OFFになります。

    進捗状況エリアの[キャンセル]ボタンをクリックすると、確認ダイアログが表示され、処理を中断できます。

    コマンドでは、rcxadm image createを実行します。rcxadm image createコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「4.1 rcxadm image」を参照してください。

    クローニングイメージは、同じ名前で世代管理できます。

注意

仮想L-Serverの場合、ディスクの構成によってクローニングイメージの採取の動作が以下のように異なります。

【VMware】
対象L-ServerがRaw Device Mapping(RDM)のディスクを持つ場合、対象のディスクが仮想ディスクとして扱われ、イメージが採取されます。

【Hyper-V】

  • 対象のL-Serverがパススルーディスク(Pass-through Disk)を持つ場合、"すべてのディスクを採取"の指定有無に関わらず、イメージの採取ができません。

  • 対象のL-Serverが差分ディスクを持つ場合、"すべてのディスクを採取"を指定すると差分ディスクを含めてイメージが採取されます。

  • 対象のL-Serverがスナップショットを持つ場合、イメージを採取できません。また、スナップショットを削除しても、スナップショットファイルのマージ処理が完了するまでは、イメージを採取できません。マージ処理が完了するまでしばらく待ってから、イメージを採取してください。


サーバ仮想化ソフトウェアテンプレートから採取する

14.7.1 仮想イメージリソース」を参照してください。

ポイント

登録されたイメージ(テンプレート)をVM管理製品でメンテナンスする場合、イメージの保守モードへの変更が必要です。イメージの保守モードへの変更については、「運用ガイド CE」の「6.4 イメージの管理」を参照してください。

注意

  • アクティベーションの方式にMAKライセンス認証を使用している場合、以下のOSではSysprepの実行回数が累積で3回までに制限されます。

    • Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2

    • Microsoft(R) Windows Server(R) 2008

    • Microsoft(R) Windows(R) 7

    • Microsoft(R) Windows Vista(R)

    Sysprepはイメージ指定のL-Server作成時、またはクローニングイメージ採取時に実行されるため、クローニングイメージの採取とイメージ指定の L-Server作成を4回以上行えません。そのためクローニングイメージを配付したL-Serverからクローニングイメージを採取せず、専用のマスタサーバからを採取することをお勧めします。

  • クローニングイメージに定義できるネットワークパラメーター自動設定機能は本製品では使用できません。

    また、クローニングイメージ採取対象のサーバでNICの二重化が行われている場合、解除してから採取してください。

    【VMware】、【Hyper-V】
    採取したクローニングイメージのディスク容量は、次の表示から確認できます。

    • イメージプールのリソース一覧、またはリソース詳細画面のクローニングイメージ一覧

    • イメージリソースのリソース一覧、またはリソース詳細画面の世代一覧

    コマンドでは、rcxadm image listを実行します。rcxadm image listコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「4.1 rcxadm image」を参照してください。

    【Xen】、【KVM】、【OVM for x86 2.2】
    採取したクローニングイメージからは、イメージを展開するために必要なディスクサイズを確認できません。

    このため、クローニングイメージ名またはコメントにディスクサイズを記載しておき、イメージを展開する際に、記載されたディスクサイズを確認して展開してください。

    【VMware】
    VMware環境でのクローニングイメージの採取については、「導入ガイド CE」の「8.2.8 クローニングイメージの採取」を参照してください。

    【Hyper-V】
    Hyper-V環境でのクローニングイメージの採取については、「導入ガイド CE」の「8.3.8 クローニングイメージの採取と削除」を参照してください。

    【Xen】
    RHEL5-Xen環境でのクローニングイメージの採取については、「導入ガイド CE」の「8.4.6 L-Server作成」の手順3.を参照してください。

    【KVM】
    RHEL-KVM環境でのクローニングイメージの採取については、「導入ガイド CE」の「8.6.6 L-Server作成」の手順3.を参照してください。

    【OVM for x86 2.2】
    OVM for x86 2.2環境でのクローニングイメージの採取については、「導入ガイド CE」の「8.5.7 クローニングイメージの採取」を参照してください。

    【OVM for x86 3.x】
    OVM for x86 3.x環境でのクローニングイメージの採取については、「導入ガイド CE」の「8.10.7 クローニングイメージの採取と登録」を参照してください。

    【Citrix Xen】
    Citrix XenServer環境でのクローニングイメージの採取については、「導入ガイド CE」の「8.9.7 クローニングイメージの採取と登録」を参照してください。

ポイント

【VMware】
[クローニングイメージの採取]ダイアログで、イメージ格納先に"既定の保存先"を指定した場合、クローニングイメージを採取するL-Serverが格納されている仮想ストレージリソースを指定したとみなします。

【Hyper-V】
イメージは、SCVMMのライブラリに格納されます。

採取したイメージを、格納できる空き容量を持つライブラリを指定してください。

[クローニングイメージの採取]ダイアログで、イメージ格納先に"既定の保存先"を指定した場合、SCVMMに登録されているライブラリから任意に選択されますが、SCVMMではライブラリの空き容量の管理をしていないので、イメージ採取に失敗する可能性があります。

【Xen】
クローニングイメージ採取の際、イメージ格納先に"既定の保存先"を指定した場合、クローニングイメージ採取対象のL-Serverが使用している仮想ストレージと同じストレージプールから仮想ストレージが自動選択されます。

【KVM】
クローニングイメージ採取の際、イメージ格納先に"既定の保存先"を指定した場合、採取対象のL-Serverのシステムディスクのディスク種別により以下のように選択されます。

  • 採取対象のL-Serverのシステムディスクのディスク種別が"Raw Disk"の場合

    そのL-Serverが使用しているシステムディスクが登録されている同じストレージプールから、VMホストからアクセス可能なディスクリソースが自動選択されます。

  • 採取対象のL-Serverのシステムディスクのディスク種別が"Virtual Disk"の場合

    そのL-Serverが使用しているシステムディスクが登録されている同じストレージプールから、VMホストからアクセス可能な仮想ストレージリソースが自動選択されます。

【Citrix Xen】
[クローニングイメージの採取]ダイアログで、イメージ格納先に"既定の保存先"を指定した場合、クローニングイメージを採取するL-Serverが格納されている仮想ストレージリソースを指定したとみなします。

クローニングイメージは同じ名前で世代管理できます。

VM管理製品でクローニングイメージを作成している場合、そのまま利用できます。


サーバ管理製品(BMC BladeLogic Server Automation)のパッケージを登録する

  1. RORコンソールの管理製品ツリーで、対象の管理製品(BladeLogic)を右クリックし、表示されたメニューで[更新]を選択します。

    BMC BladeLogic Server Automationの情報が更新され、検出したパッケージをクローニングイメージとして登録します。


本製品のマネージャー上のクローニングイメージ格納フォルダーに格納されたイメージファイルを登録する【Solarisゾーン(solaris11)】

クローニングイメージの登録方法については、「導入ガイド CE」の「8.7.5 クローニングイメージの作成と取込み」を参照してください。