ここでは、クローニングイメージの採取について説明します。
以下の手順で、クローニングイメージを採取します。
OSのインストール後に、対象のL-Serverを停止してください。
オーケストレーションツリーで対象のL-Serverを右クリックし、表示されたメニューで[クローニング]-[採取]を選択します。
[OK]ボタンをクリックします。
クローニングイメージが採取されます。
クローニングイメージは同じ名前で世代管理できます。
VM管理製品でクローニングイメージを作成している場合、そのまま利用できます。
ポイント
[クローニングイメージの採取]ダイアログで、イメージ格納先に[既定の選択肢]を指定した場合、クローニングイメージを採取するL-Serverが格納されている仮想ストレージリソースを指定したとみなされます。
L-Serverに対してWindows OSのクローニングを行う場合、Microsoft Sysprepツールが必要です。
インストールするシステムのCPUアーキテクチャー(x86, x64)やOSのバージョンに応じて入手するファイルが異なります。
なお、以下のOSはMicrosoft Sysprepを内包しているため、新たに入手する必要はありません。
Windows Server 2008
Windows Server 2008 R2
Windows Server 2012
Windows Server 2012 R2
Windows Server 2016
Windows Vista
Windows 7
Windows 8
ツールの入手とインストールについては、ヴイエムウェア社の「vSphere 基本システム管理」の、Microsoft Sysprepツールの記述、および以下のヴイエムウェア社のWebサイトを参照してください。
以下のWebサイトから該当するバージョンのドキュメントを参照してください。
vSphere 基本システム管理
URL: http://www.vmware.com/jp/support/support-resources/pubs/ |
ヴイエムウェア社のWebサイト
URL: |
注意
L-Server作成時にWindowsのイメージを指定した場合、イメージ配付時に、Microsoft社の提供するSysprepを利用して、サーバ固有の情報が再設定されます。また、Sysprepを実行すると、ユーザー情報やOSの設定情報が初期化されます。
Sysprepについては、Microsoft社から提供されている情報を参照してください。
処理実行中にマネージャーの停止や再起動を行った場合、マネージャーの起動後に、実行中の処理が再実行されます。
再実行中の処理が完了するまでは、実行対象のリソースを操作しないでください。
アクティベーションの方式にMAKライセンス認証を使用している場合、以下のOSではSysprepの実行回数が累積で3回までに制限されます。
Windows Server 2008
Windows Server 2008 R2
Windows Vista
Windows 7
Sysprepはイメージ指定のL-Server作成時、またはクローニングイメージ採取時に実行されるため、クローニングイメージの採取とイメージ指定のL-Server作成を4回以上行えません。そのためクローニングイメージを配付したL-Serverからクローニングイメージを採取せず、専用のマスタサーバからを採取することをお勧めします。なお、以下の場合にもSysprepは実行され、累積回数に含まれます。
VMwareでテンプレート機能を使用したゲストOSのカスタマイズを行った場合
SCVMMでテンプレート作成を行った場合
Windowsのイメージを指定してL-Serverを作成した場合、作成後の初回起動時、サーバ固有の情報を、Sysprepを利用して再設定します。起動後、サーバ固有の情報を再設定したあと、サーバ仮想化ソフトウェアの管理画面からL-Serverのコンソールを開くと、Administratorでログインした状態になります。そのため、ログオフすることをお勧めします。
クローニングイメージを利用して作成したL-Serverからクローニングイメージを採取する場合、以下に注意してください。
作成したあとで一度も起動していないL-Serverは、サーバ固有情報が設定されていないため、そのL-Serverから採取したクローニングイメージを利用するとL-Serverの作成に失敗する場合があります。クローニングイメージを採取する場合、対象のL-Serverを必ず一度起動し、サーバ固有情報をL-Serverに設定してください。
ゲストOSがRHEL7系の場合、採取されたクローニングイメージをカスタマイズするために、以下の追加パッケージの導入が必要です。
導入方法については、以下のヴイエムウェア社のWEBサイトを参照してください。
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