2.32 rdbexspc

名前

rdbexspc - 資源管理の管理領域の切離しまたは接続

形式(資源管理の管理領域の場合)

rdbexspc -m { detach | attach [ pmt ] | p }

         -p INFOSTORAGEDB.資源管理の管理領域

機能説明

媒体障害が発生したディスクを交換する際、そのディスク上に割り付けられている資源管理の管理領域を、資源管理から動的に切り離します。

また、ディスク交換後に、切り離した資源管理の管理領域、RDBディクショナリまたは監査ログエレメントを作成したローデバイスを動的に接続します。

オプション

-mdetach

資源管理の管理領域に対しアクセス禁止状態を設定し資源管理から動的に切り離します。

本オプションは媒体障害からのリカバリの際、ディスク装置の交換を行う前に当該ディスク装置上の資源管理の管理領域、RDBディクショナリまたは監査ログエレメントを作成したローデバイスを切り離すために使用します。

-mattach

資源管理の管理領域について、アクセス禁止状態を解除し資源管理に動的に接続させます。

資源管理の管理領域をネットワークファイルに割り付けていてディスク装置を交換した場合は、ネットワークファイルのリカバリを行います。

本オプションは媒体障害からのリカバリの際、ディスク装置の交換を行った後に当該ディスク装置上の資源管理の管理領域、RDBディクショナリを作成したローデバイスを接続させる場合に使用します。

また、資源管理の管理領域が割り付けられたローデバイス、ファイルまたはネットワークファイルの容量や属性が変更されている状態で資源管理を起動した場合のリカバリに使用します。

-mattach pmt

資源管理の管理領域を作成したローデバイスについて、アクセス禁止状態を解除し資源管理に動的に接続します。

本オプションは、ディスク装置の電源が未投入の状態で資源管理を起動した場合のリカバリに使用します。

-mp: 資源管理の管理領域、RDBディクショナリを作成したローデバイスが割り付けられているローデバイス名、ファイルの絶対パス名またはネットワークファイルの絶対パス名を表示します。

-p INFOSTORAGEDB.資源管理の管理領域名

処理を行う資源管理の管理領域名を指定します。

資源管理の管理領域についての詳細は“導入ガイド”の“資源管理の資源” を参照してください。

使用例

例

資源管理の管理領域名指定で、資源管理の管理領域の接続を行います。

rdbexspc -mattach -p INFOSTORAGEDB.STDBSP001

終了ステータス

以下の終了ステータスが返されます。

0 : 正常終了

0以外 : 異常終了

注意事項

本コマンドは、スーパーユーザーだけ実行可能です。
本コマンドは、インストールを行った管理者権限を持つユーザーだけ実行可能です。
ディスク装置の電源が未投入の状態で資源管理を起動した場合、そのディスク装置上に割り当てられている資源管理の管理領域は、資源管理から切り離された状態になっています。その場合、ディスク装置の電源を投入し、システムから当該ディスク装置が参照できることを確認した後、本コマンドの-mattach pmtオプションにより接続を行うことでリカバリしてください。
資源管理の管理領域が割り付けられたローデバイス、ファイルまたはネットワークファイルの容量や属性が変更された状態で資源管理を起動した場合、資源管理の管理領域は、資源管理から切り離された状態になっています。その場合、ローデバイス、ファイルまたはネットワークファイルの容量や属性を正しく設定した後、本コマンドの-mattachオプションにより資源管理の管理領域を接続して、メディアリカバリによる資源管理のリカバリを実施してください。
-mdetachオプションにより切り離された資源管理の管理領域は、-mattachオプションにより接続する必要があります。 -mattachオプションを指定して資源管理の管理領域の接続を行った場合に、当該資源管理の管理領域上の各エクステントに対して設定されたアクセス禁止状態は、-mdetachオプションにより再度当該資源管理の管理領域を切り離すと解除されます。
資源管理の管理領域をネットワークファイルに割り付けている場合かつ媒体障害が発生したディスク装置を交換した場合、資源管理の管理領域が割り付けられているネットワークファイルが存在しない状態になっています。このため、ネットワークファイルの存在したディレクトリ構成をリカバリ後、-mattachオプションを指定して、資源管理の管理領域が割り付けられているネットワークファイルのリカバリおよび接続を行う必要があります。
ネットワークファイルを配置したディスク装置に媒体障害が発生した場合、障害が発生したディスクに存在するすべての資源管理の管理領域に対し、その資源管理の管理領域をアクセスするすべてのシステムから、本コマンドの-mdetachオプションにより切り離しを実行する必要があります。また、ディスク交換後には、本コマンドの-mattachオプションによる接続を実行する必要があります。

表示項目の見出しと意味

Database: 資源管理名

Database space: 資源管理の管理領域名

Device: 資源管理の管理領域が割り付けられているローデバイス名、ファイルの絶対パス名またはネットワークファイルの絶対パス名