名前
形式(ファイル指定の場合)
rdbdmp -t ファイル名
[ -c [ -d インターバル値 ] ]
[ -e ]
[ -y ]
機能説明
資源管理内の資源管理で管理しているデータを外部ファイルにバックアップします。
オプション
退避データのサイズを削減する場合に指定します。
アーカイブログ運用を行っている場合に指定できます。
本オプションを指定した場合、本オプションを指定しない場合と比較して、退避データのサイズを削減できます。
リカバリ時は、本オプションを指定して取得した退避データとアーカイブログを用いたリカバリ(rdbrcvコマンドのFWモード)を行ってください。
rdbrcvコマンドのLOADモードによるリカバリはできなくなるため注意してください。
rdbdmpコマンドと業務を同時に実行し、業務への影響を軽減させる場合に指定します。
本オプションを指定した場合、rdbdmpコマンドによる資源管理へのアクセスの間に待ち時間を設定し、単位時間あたりのアクセス回数の削減を行います。
待ち時間が追加されるため、指定したインターバル値に比例して、rdbdmpコマンドの処理時間は増加します。
インターバル値は、1回のアクセスにかかる時間と待ち時間の合計が1回のアクセスにかかる時間の何倍に相当するかを示す値です。
インターバル値は、符号なし整数で0以上100以下の値を指定できます。
本オプションで指定するインターバル値の目安と、指定した時の本コマンドの処理時間は、以下の式で求めることができます。
抽出処理主体の場合 : 40
ロード・削除処理主体の場合 : 70
コマンド予想時間 = -dオプション指定なし時の実行時間 * (-dオプションで指定したインターバル値/10 + 1)
本オプションを指定する場合は、-cオプションを同時に指定してください。
指定した退避先がすでに存在していた場合に、利用者に既存である旨を通知して判断の入力要求を行います。
この入力要求に“y”と答えた場合は、退避先が初期化された後にデータの書込みが行われます。
“n”と答えた場合、本コマンドは何も行わずに終了します。
本オプションを省略した場合で指定した退避先がすでに存在していた場合には、既存である旨を通知して、本コマンドを終了します。
デバイス名に磁気テープ装置を指定し、かつ、本オプションを指定した場合、入力要求のメッセージを出力せずに、セットされている磁気テープを処理対象として処理を行います。
磁気テープがセットされていない場合は、処理を行わずにコマンドを終了します。
退避データが複数の磁気テープにまたがる場合は、2本目以降の磁気テープがセットされているかの確認が行われます。
デバイス名にUNIX系の一般ファイルのディレクトリへの絶対パス名を指定し、かつ、-eオプションを指定していない場合、本オプションは無視されます。
-eオプションを指定し、かつ、本オプションを指定した場合、書込みの確認要求は行わず、無条件に退避ファイルを作成します。
事前に作成したバックアップ用リストファイルを指定します。バックアップ用リストファイルについては、“運用ガイド”の “バックアップ用リストファイルの作成”を参照してください。
ファイル名に指定できる長さは、OSで定義される最大バイト数までです。
以下にファイル内の形式を説明します。
#全システム共通 INFOSTORAGEDB.CATEGORY_TDSI [バックアップファイル名1]@[バックアップ先ディレクトリ(絶対パス)] INFOSTORAGEDB.CATEGORYEXCLUSIVE_TDSI [バックアップファイル名2] INFOSTORAGEDB.AREAPATH_TDSI [バックアップファイル名3] INFOSTORAGEDB.CSVHEADERINFO_TDSI [バックアップファイル名4] INFOSTORAGEDB.DDVERSION_TDSI [バックアップファイル名5] INFOSTORAGEDB.DIVIDEAREARANGE_TDSI [バックアップファイル名6] INFOSTORAGEDB.DIVIDEFILECONDITION_TDSI [バックアップファイル名7] INFOSTORAGEDB.DIVISIONKEY_TDSI [バックアップファイル名8] INFOSTORAGEDB.DIVISIONKEYPOSITION_TDSI [バックアップファイル名9] INFOSTORAGEDB.FILENAMESTRUCTELEM_TDSI [バックアップファイル名10] INFOSTORAGEDB.GENERATIONINFO_TDSI [バックアップファイル名11] INFOSTORAGEDB.WORKFILEAREA_TDSI [バックアップファイル名12] #以下はカテゴリ分繰り返し INFOSTORAGEDB.DDT_DETF_CAT[0詰め5桁のカテゴリID]_TDSI [バックアップファイル名13]
バックアップファイル名に、データの退避先となるファイル名を指定した場合
退避先名には、データの退避先となるファイル名を指定します。
退避先名の後を、“@”で区切り、退避先のディレクトリ名を指定します。
ディレクトリ名には、文字型特殊装置(/dev/rmt/*、/dev/st*または/dev/nst*)または、UNIX系の一般ファイルのディレクトリへの絶対パス名を指定します。
ディレクトリ名にUNIX系の一般ファイルを指定した場合は、ディレクトリ“:”で区切ることにより複数指定できますが、複数記述の際には空白をはさむことはできません。
また、UNIX系の一般ファイルと文字型特殊装置(/dev/rmt/*、/dev/st*または/dev/nst*)を混在して記述することはできません。
1行目のデバイス名に、文字型特殊装置(/dev/rmt/*、/dev/st*または/dev/nst*)を指定した場合、2行目以降のディレクトリ名にも同じ文字型特殊装置を指定しなければなりません。
2行目以降のディレクトリ名は省略可能です。
省略した場合は、省略する直前に指定したディレクトリ名が指定されたものとみなします。
1行目のデバイス名に、UNIX系の一般ファイルを指定した場合、2行目以降のディレクトリ名にもUNIX系の一般ファイルを指定しなければなりません。
ただし、絶対パス名は変更できます。
2行目以降のディレクトリ名は省略可能です。
省略した場合は、省略する直前に指定したディレクトリ名が指定されたものとみなします。
バックアップファイル名に指定できる長さは、120バイトまでです。
バックアップ先ディレクトリ(絶対パス)名に指定できる長さは、120バイトまでです
バックアップファイル名に、データのバックアップに使用するFIFO特殊ファイル名を指定した場合
バックアップファイル名には、データのバックアップに使用するFIFO特殊ファイル名を指定します。
退避先名の後を、“@”で区切り、退避先のディレクトリ名を指定します。
ディレクトリ名には、FIFO特殊ファイルの存在するディレクトリの絶対パス名を指定します。
2行目以降の退避先名にもFIFO特殊ファイル名を指定しなければなりません。
2行目以降のディレクトリデバイス名は省略可能です。
省略した場合は、省略する直前に指定したデバイス名が指定されたものとみなします。
ディレクトリ名を複数指定することはできませんので、注意してください。
バックアップファイル名に指定できる長さは、120バイトまでです。
バックアップ先ディレクトリ(絶対パス)名に指定できる長さは、120バイトまでです。
使用例
例
ファイル指定によりデータを一括して外部ファイルにバックアップします。
rdbdmp -t /home/rdb2/dsi.txt -e -y
ファイル指定によりデータを一括して外部ファイルにバックアップします。
rdbdmp -t D:\rdb2\dsi.txt -e -y
ファイル(dsi.txt)の例
#全システム共通 INFOSTORAGEDB.CATEGORY_TDSI dmp1@/backup/rdb INFOSTORAGEDB.CATEGORYEXCLUSIVE_TDSI dmp2 INFOSTORAGEDB.AREAPATH_TDSI dmp3 INFOSTORAGEDB.CSVHEADERINFO_TDSI dmp4 INFOSTORAGEDB.DDVERSION_TDSI dmp5 INFOSTORAGEDB.DIVIDEAREARANGE_TDSI dmp6 INFOSTORAGEDB.DIVIDEFILECONDITION_TDSI dmp7 INFOSTORAGEDB.DIVISIONKEY_TDSI dmp8 INFOSTORAGEDB.DIVISIONKEYPOSITION_TDSI dmp9 INFOSTORAGEDB.FILENAMESTRUCTELEM_TDSI dmp10 INFOSTORAGEDB.GENERATIONINFO_TDSI dmp11 INFOSTORAGEDB.WORKFILEAREA_TDSI dmp12 #以下はカテゴリ分繰り返し INFOSTORAGEDB.DDT_DETF_CAT12345_TDSI dmp13
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
0 : 正常終了
0以外 : 異常終了
注意事項
本コマンドは、スーパーユーザーだけ実行可能です。
本コマンドは、インストールを行った管理者権限を持つユーザーだけ実行可能です。
バックアップファイル名には、“@”は使用できません。
rdbrcvコマンドの-tオプションに指定するファイルを流用できます。この場合、本コマンドの-tオプションの記述に記載されていないオプションは無視されます。
バックアップ先ディレクトリ名に磁気テープ装置を指定した場合は、コマンド開始時に磁気テープが巻き戻されている必要があります。
ファイル指定の場合、どれか1つでもバックアップに失敗した場合には、コマンドを終了します。