別のホストからCPUやメモリのオーバーコミットを適用しているホストへ仮想マシンを移動した場合のリソース使用状況を、事前にシミュレーションできます。このシミュレーション結果をもとに仮想マシンを移動させ、空きホストを確保します。
ここでは、[VMware 仮想マシン 再配置]カテゴリーのシナリオを利用する、シミュレーションの手順を説明します。
現状の把握
[キャパシティプランニング]画面で、[VMware 仮想マシン 再配置]カテゴリーの[VMwareリソース使用状況(仮想ホスト一覧)]レポートを選択し、分析条件を設定してレポートを表示します。
分析条件の設定方法については、「6.2 キャパシティプランニングの操作方法」を参照してください。
ホストごとのリソース割り当て量とリソース使用量が一覧で表示されます。
オーバーコミットが有効になっているCPU使用率、メモリ使用率でソートして、リソースに空きがあるホストを確認します。たとえば、最も使用率の低いホストを移動元、次に使用率の低いホストを移動先として検討します。
なお、移動元および移動先として検討対象となっているホストについては、ディスクやネットワークのスループットが大きくないかも確認してください。
再配置の検討
[キャパシティプランニング]画面で、[VMware 仮想マシン 再配置]カテゴリーの[VMwareリソース使用状況(仮想マシン積み上げ)]レポートを選択し、分析条件を設定してレポートを表示します。
分析条件の設定方法については、「6.2 キャパシティプランニングの操作方法」を参照してください。
移動元ホスト内の、すべての仮想マシンのリソース使用情報が積み上げグラフで表示されます。
各仮想マシンのリソース使用量を確認し、どの仮想マシンを、どの移動先候補のホストに移動させるかを検討します。
再配置シミュレーション
[キャパシティプランニング]画面で、[VMware 仮想マシン 再配置]カテゴリーの[VMware 仮想マシン再配置シミュレーション]レポートを選択し、分析条件を設定してシミュレーションします。
分析条件の設定方法については、「6.2 キャパシティプランニングの操作方法」を参照してください。
時間帯別表示
曜日別表示
時系列表示
集約する仮想マシンと集約先ホスト内の全仮想マシンの情報が、積み上げグラフで表示されます。なお、上記グラフとあわせて表も表示されます。
期間を通して値が大きすぎる場合や、時間帯や曜日などによって偏りがある場合は、再配置する仮想マシンの組み合わせを検討します。
許容しきい値を設定した場合は、その値を超えていないか確認します。