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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.3.0 操作ガイド インフラ管理者編
FUJITSU Software

3.1 セットアップウィザード

ここでは、セットアップウィザードを用いた初期設定について説明します。

設定の手順は、以下のとおりです。

  1. RORコンソールから[ホーム]タブを選択し、表示された機能一覧のツールから、[セットアップウィザード]を選択します。

  2. 表示された画面に従って、設定を行います。

    設定は全部で8ステップあります。

    各ステップの設定が完了したら、[次へ]ボタンで次の画面に移ってください。設定が完了したら[完了]ボタンを選択してください。各画面は[戻る]ボタンで1つ前の画面に戻ることができます。なお、各画面には、現在設定されている内容が表示されます。そのため、設定を変更しない場合は、[次へ]を選択してください。

    各ステップでは、以下の設定を行います。各ステップの設定項目に関しては、下記の表を参照してください。

    申請プロセス

    L-Platform利用申請/構成変更/解約時に、承認や審査を実施するかを設定します。

    メール

    SMTPサーバ名、ポート番号、および送信元メールアドレスを設定します。

    テナント

    テナント管理に関する設定をします。

    L-Platform1/2

    L-Platformに関する設定を行います。

    L-Platform2/2

    L-Platformに関する設定を行います。

    料金

    L-Platformに対する概算料金表示、および利用料金に関する設定をします。

    OSプロパティ

    仮想L-Serverの作成時にOSに設定されるパラメーターを設定します。

    確認

    設定内容を確認できます。

    注意

    • 運用開始後に申請プロセスを実施しない設定に変更する場合は、申請中のプロセスが存在しないことを確認してから変更してください。申請中のプロセスが存在する場合は、以下の処理を行い、すべてのプロセスを完了してください。

      • 申請取消

      • 可決または否決

      • 受理または却下

    • [L-Platform 1/2]と[L-Platform 2/2]の中の以下の設定については、必ず運用開始前に設定してください。運用開始後に属性の切替えはできません。

      • オーバーコミット機能

      • 物理L-Serverのシステムディスク

      • ホスト名の設定方式

      • L-Serverのリソース名の設定方式

      • フォルダーのリソース名の設定方式

  3. OSプロパティ以外を変更した場合は、運用前にマネージャーを再起動します。


各ステップで設定する項目は、以下のとおりです。

ステップ

設定項目

説明

定義ファイルの参照先

Step1 申請プロセス

申請プロセス機能(注3)

申請プロセスを利用するかどうかを選択できます。(注1)

-

L-Platform利用申請時

L-Platformに関する申請プロセスが設定できます。(注1)

[申請プロセス機能]で"利用する"を選択し、L-Platform利用申請時/L-Platform構成変更時/ L-Platform解約時をすべてチェックしない場合、RORコンソールの[申請一覧]タブは表示されますが、申請プロセスは利用できません。ただし、[申請プロセス機能]で"利用する"を選択した場合、L-Platform利用申請時/L-Platform構成変更時/ L-Platform解約時の設定を、RORコンソールの[テナント]タブでテナントごとに変更できます。

「導入ガイド CE」の「9.2.2 申請プロセスの設定の変更方法」と「導入ガイド CE」の「9.2.3 使用する申請プロセスの変更方法」を参照してください。(注2)

L-Platform構成変更時

L-Platform解約時

Step 2 メール

SMTPサーバ名

SMTPサーバのホスト名とポート番号、および送信元メールアドレスが設定できます。また、すべての項目を定義した場合、メール送信機能は有効として、SMTPサーバへの認証はなしとして、あわせて定義されます。

「導入ガイド CE」の「9.1 メールの設定」のそれぞれの設定を参照してください。

ポート番号

送信元メールアドレス

Step 3 テナント

テナント管理者によるユーザー管理(注3)

テナント管理者によるユーザー管理の実施と、シングルサインオン認証を利用した、ユーザー登録時におけるディレクトリサービスへの情報反映が設定できます。

「運用ガイド CE」の「8.6.1 テナント管理・アカウント管理の設定」を参照してください。

テナント管理者によるユーザー作成方法

ディレクトリサービスへの情報反映

Step4 L-Platform1/2

オーバーコミット機能

L-Platform管理のオーバーコミット機能が設定できます。

"利用する"を選択した場合、稼動状況のサーバ一覧にCPU予約周波数とメモリ予約サイズが表示として、あわせて定義されます。
なお、オーバーコミット機能に関連する設定として、概算料金の表示機能、利用料金計算機能で設定するCPU数とメモリサイズは設定されません。必要に応じて設定を変更してください。

「導入ガイド CE」の「9.6 オーバーコミット機能の設定」と「運用ガイド CE」の「8.8 稼動状況のサーバ一覧の設定」を参照してください。

配分比の設定方式

VMwareの配分比設定に対応した、CPUおよびメモリの配分比の簡易選択方法が設定できます。

「運用ガイド CE」の「8.5.4 配分比の設定」を参照してください。

テンプレートからの構成変更

L-Platform利用申請時に、L-Platformテンプレートに指定されている値が変更できます。

「運用ガイド CE」の「8.5.1 L-Platformテンプレートの変更許可の設定」を参照してください。

サーバスペックの設定方式

L-Platform利用申請時またはL-Platform構成変更時に、サーバのスペック変更方法が設定できます。

「運用ガイド CE」の「8.5.3 構成変更の簡易化機能の設定」を参照してください。

セグメントの表示内容

L-Platform利用申請をする際の、セグメントに割り当てるサブネットが設定できます。

「運用ガイド CE」の「8.5.2 セグメント編集時のサブネット設定」を参照してください。

物理L-Serverのシステムディスク

L-Platform画面から物理L-Serverを配備する際、物理L-Serverのシステムディスクに利用するディスクが設定できます。

「導入ガイド CE」の「9.9 物理L-Serverのシステムディスク設定」を参照してください。

Step5 L-Platform2/2

ホスト名の設定方式

仮想サーバのホスト名が設定できます。
“テナント名+連番”は仮想サーバのホスト名の設定で“テナント名+連番”が指定されている場合にだけ表示されます。他の設定から“テナント名+連番”への設定変更はできません。

「導入ガイド CE」の「9.4 仮想サーバのホスト名設定」を参照してください。

L-Serverのリソース名の設定方式

L-Platform利用申請で作成されるL-Platformのフォルダーのリソース名とL-Serverのリソース名が設定できます。

「導入ガイド CE」の「9.5 リソース名の設定方式の設定」を参照してください。

フォルダーのリソース名の設定方式

Step6 料金

L-Platformタブの概算料金表示

L-Platformテンプレートの課金情報に基づいて、[L-Platform]タブなどにL-Platformテンプレートの概算料金を表示するかどうか設定できます。

「運用ガイド CE」の「8.7.1 概算料金の表示機能の設定」を参照してください。

利用料金計算(注3)

利用料金計算機能が設定できます。

「運用ガイド CE」の「8.7.4 利用料金計算機能の設定」を参照してください。

締め日のデフォルト

利用料金情報の送付先メールアドレスのデフォルト

Step7 OSプロパティ

Windows

ドメイン名

仮想L-Server作成の際、[OS]タブの情報などの初期値が設定できます。

「導入ガイド CE」の「8.1.9 OSプロパティ定義ファイル」を参照してください。

フルネーム

組織名

製品キー

ライセンスモード

Active Directoryの参加に必要な設定

ドメイン名

認証アカウント

認証アカウントのパスワード

パスワードの確認入力

Linux

ドメイン名

DNS検索パス

ハードウェア時計設定

Solaris

管理者ユーザー名

Root役割パスワード

パスワードの確認入力

共通

管理者パスワード

パスワードの確認入力

プライマリDNSサーバ

セカンダリDNSサーバ

注1) ここでの申請プロセスの設定は、テナントごとの"個別設定"に対して、システム共通の"全体設定"になります。"個別設定"については「11.3 テナントの作成」を参照してください。

注2) セットアップウィザードと定義ファイルを使って設定する場合の留意事項は以下のとおりです。

注3) これらの設定項目を変更した場合、それぞれの機能に対応する基本ロールのタブ表示権限の設定が変更されます。各ロールのタブ表示権限の設定はロールのカスタマイズで変更することができます。ロールのカスタマイズについては、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第3章 ユーザーアカウントの設定とロールのカスタマイズ」を参照してください。


ポイント

セットアップウィザードでは、以下で説明している項目について設定を行います。

  • 「運用ガイド CE」の「第8章 設定変更」

  • 「導入ガイド CE」の「第9章 導入後の環境設定」

  • 「導入ガイド CE」の「8.1.9 OSプロパティ定義ファイル」

セットアップウィザード実行後、下記のマニュアルを参照し、セットアップウィザードで設定されていない項目のうち、変更が必要な項目については設定を行ってください。

「導入ガイド CE」
「付録G 定義ファイル」

G.1 定義ファイル(物理L-Server/仮想L-Server共通)

G.2 定義ファイル(物理L-Server)

G.3 定義ファイル(仮想L-Server共通)

G.4 定義ファイル(ネットワーク)

「第9章 導入後の環境設定」

9.3 ダッシュボードのカスタマイズ

9.10 マネージャーの再起動に関する設定

9.11 マネージャーの処理の多重度の変更

9.12 許諾の編集

9.13 利用者登録時の規約の編集

「運用ガイド CE」
「第8章 設定変更」

8.5.6 L-Platform APIの環境設定の変更

8.5.7 許諾の編集

8.5.8 RHEL5-Xenを利用する場合の設定

8.5.9 送信メール内の初期パスワード設定

8.5.10 L-Platformテンプレートの最大接続数の設定

8.5.11 L-Platform操作のアクセス権限のカスタマイズ

8.6 テナント管理・アカウント管理に関する設定

8.7 課金の設定

8.8 稼動状況のサーバ一覧の設定

8.9 CMDBエージェントのイベントログ出力の設定