ここでは、V3.1.0AとV3.1.0の非互換情報について説明します。
変更内容
Linuxマネージャーで内蔵ディスクブートかつSANデータ環境の管理対象サーバを管理する場合、V3.1まではブートエージェントの変更は不要でした。
緊急修正を適用したV3.1.1/V3.1.1Aの場合で、以下の構成に該当する場合、イメージ操作前にブートエージェントの変更が必要です。
内蔵ディスクブートかつSANデータ環境でSANデータが物理WWNまたはVIOMで構成されている環境
影響
旧版からアップグレードを行った場合に、ブートエージェントの変更を行わないと、アップグレード前に正しく動作していたイメージ操作が、データディスクに対して処理を実行する場合があります。またはイメージ操作がエラーになります。
対処方法
以下のコマンドでブートエージェントをDR-DOSに変更してから、イメージ操作を行ってください。
#/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm server set -name physical server -attr bootagt=dos <RETURN> |
変更内容
管理対象サーバがXenServer6の場合、エージェント上で下記サービスが動作しません。
Deployment Agent
影響
エージェントのプロセス監視を行っている場合、Deployment Agentが停止していると誤判断します。
対処方法
プロセス監視の対象からDeployment Agentを削除してください。
V3.1.0から、以下の場合に出力されるメッセージを変更しました。
L-Serverおよびリソースプールの操作時
仮想L-Serverを含むL-Platformの申請、仮想L-Serverの作成、定義情報、基本情報または仕様変更において、XMLタグに対する指定値に誤りがあった場合に出力されるメッセージ、または、L-Serverテンプレートのインポートにおいて、XMLタグに対する指定値に誤りがあった場合に出力されるメッセージ
V3.1.0の場合
FJSVrcx:ERROR:65910:The value of item, value, is invalid.
V3.1.0Aの場合
itemの内容が変更されます。
仮想L-Serverを含むL-Platformの申請、仮想L-Serverの作成、定義情報または仕様変更において、仮想L-ServerのVM種別に対して、未サポートのXMLタグが指定された場合に出力されるメッセージ、または、リソースプールへのリソース登録において、プール種別に対して未サポートのオプションを指定した場合に出力されるメッセージ
V3.1.0の場合
FJSVrcx:ERROR:67280:obj:function not supported. detail
V3.1.0Aの場合
detailの内容が変更されます。
仮想L-Serverを含むL-Platformの申請、仮想L-Serverの作成、定義情報の変更、ディスク増設および起動において、指定されたリソースがリソースプールに存在しない場合に出力されるメッセージ
V3.1.0の場合
FJSVrcx:ERROR:67154:obj:not found
V3.1.0Aの場合
FJSVrcx:ERROR:62553:no AddressType found in targets
仮想L-Serverを含むL-Platformの申請、または、仮想L-Serverの作成において、指定されたリソースプール配下に使用可能なMACアドレスリソースが存在しない場合に出力されるメッセージ
V3.1.0の場合
FJSVrcx:ERROR:67154:obj:not found
V3.1.0Aの場合
FJSVrcx:ERROR:62553:no AddressType found in targets
または
FJSVrcx:ERROR:62554:AddressType:no more addresses available in targets
仮想L-Serverを含むL-Platformの申請、仮想L-Serverの作成、または、定義情報の変更において、クローニングイメージの指定がなく、イメージ指定時のディスク配付設定が指定(disk=all)された場合に出力されるメッセージ
V3.1.0の場合
FJSVrcx:ERROR:67280:obj:function not supported. detail
V3.1.0Aの場合
FJSVrcx:ERROR:62537:obj cannot be specified because of condition. detail
リソースプールの作成において、プール種別に対して未サポートのオプションを指定した場合に出力されるメッセージ
V3.1.0の場合
FJSVrcx:ERROR:67280:obj:function not supported. detail
V3.1.0Aの場合
FJSVrcx:ERROR:62538:obj1 cannot be specified for obj2. detail
リソースプールへのリソース登録において、すでにリソースプールに登録済のリソースを指定した場合に出力されるメッセージ
V3.1.0の場合
FJSVrcx:ERROR:67155:type obj:already exists
V3.1.0Aの場合
objの内容が変更されます。
リソースプールへのリソース登録において、登録できない状態のリソースを指定した場合に出力されるメッセージ
V3.1.0の場合
FJSVrcx:ERROR:67154:obj:not found
V3.1.0Aの場合
FJSVrcx:ERROR:62537:obj cannot be specified because of condition. detail
リソースプールへのリソース登録において、リソース種別とプール種別の組み合わせが不適切な場合に出力されるメッセージ
V3.1.0の場合
FJSVrcx:ERROR:67280:obj:function not supported. detail
V3.1.0Aの場合
FJSVrcx:ERROR:62551:The specified obj1 and obj2 do not matched. detail
L-Serverおよびユーザー情報の操作時
rcxadmコマンドによるL-Serverやユーザー情報の操作で、本製品と連携する製品の制御でエラーとなった場合、出力されるメッセージを変更しました。
rcxadmコマンドによるL-Serverやユーザー情報の操作で、本製品と連携する製品の制御でエラーとなった場合、出力されるメッセージ
V3.1.0の場合
>rcxadm user modify -file user.xml <RETURN>
FJSVrcx:ERROR:65842:The password does not fit the policy of the directory service. |
V3.1.0Aの場合
>rcxadm user modify -file user.xml <RETURN>
FJSVrcx:ERROR:65842:The password does not fit the policy of the directory service.
Reported from the following:
product="OpenDS"
request="change password"
message="User DN:cn=roradmin,OU=USERS,dc=fujitsu,dc=com The provided
password value was rejected by a password validator: The provided
password is shorter than the minimum required length of 6 characters: ldaps://xxx.fujitsu.com:1474" |
従来の出力形式に戻す場合、「2.1.1.1 関連製品で発生したエラー表示の設定」を参照して変更してください。
ネットワークデバイスの監視時
V3.1.0からネットワークデバイスの監視時に出力されるメッセージを変更しました。
ネットワークデバイスの監視においてポート状態の変化を検知した場合に出力されるメッセージ
V3.1.0の場合
FJSVrcx:WARNING:42781:device:Port port_name status change from prev_status to cur_status has been detected
V3.1.0Aの場合
FJSVrcx:INFO:22784:device:Port port_name status change from prev_status to cur_status has been detected
ネットワークデバイスのインポート処理
ネットワークデバイスのインポート処理において、指定したネットワークデバイスがすべて登録済であった場合のメッセージを変更しました。
ネットワークデバイスのインポート処理において、指定したネットワークデバイスがすべて登録済であった場合に出力されるメッセージ
V3.0の場合
FJSVrcx:INFO:25901:Import has not been performed.
V3.1.0Aの場合
FJSVrcx:INFO:22781:Import has not been performed because all specified network devices have already been registered.
対処方法
外部製品を用いて、本製品のメッセージ(番号または本文)の監視を行っている場合、監視対象のメッセージの追加が必要です。
ユーザーが作成する運用ガイドに変更前のメッセージが記載されていた場合、運用ガイドを改版する必要があります。