ここでは、マルチテナント環境のリソース管理について説明します。
本製品では、組織や業務形態に応じて、リソースの管理・運用を分割する単位をテナントと呼びます。
グループ企業全体のシステムにおいて、グループ企業に属する会社をテナントとする運用や、企業内の利用部門をテナントとする運用が行えます。
利用部門ごとにテナントを分割し、管理することで、リソースの集約と提供部門の運用負担を軽減できます。
リソースプールの管理単位には、以下の2種類があります。
グローバルプール
複数のテナント間で利用できるリソースを格納したリソースプールのことです。
ローカルプール
特定のテナントだけが利用できるリソースを格納したリソースプールのことです。
リソースプールの管理単位は、それぞれの用途に応じてアクセス範囲を変更できます。
リソースプールの管理単位 | 管理者 | 利用者 |
---|---|---|
グローバルプール | インフラ管理者 | すべてのテナントの利用者 |
ローカルプール | テナント管理者 | テナント内の利用者 |
テナントには、少なくとも一人のテナント管理者が存在し、テナント利用者を管理します。
異なるテナントでは、お互いに相手のリソースは参照できません。
マルチテナント環境の構成例
マルチテナント環境の構成例は、以下のとおりです。