ページの先頭行へ戻る
ServerView Resource Orchestrator V3.4.0 解説書
FUJITSU Software

5.4.3 マルチテナント環境のリソース管理

ここでは、マルチテナント環境のリソース管理について説明します。

テナント

本製品では、組織や業務形態に応じて、リソースの管理・運用を分割する単位をテナントと呼びます。

グループ企業全体のシステムにおいて、グループ企業に属する会社をテナントとする運用や、企業内の利用部門をテナントとする運用が行えます。

利用部門ごとにテナントを分割し、管理することで、リソースの集約と提供部門の運用負担を軽減できます。

テナントで利用できるリソースプール

リソースプールの管理単位には、以下の2種類があります。

  • グローバルプール

    複数のテナント間で利用できるリソースを格納したリソースプールのことです。

  • ローカルプール

    特定のテナントだけが利用できるリソースを格納したリソースプールのことです。

リソースプールの管理単位は、それぞれの用途に応じてアクセス範囲を変更できます。

表 5.2 リソースプールの管理単位
リソースプールの管理単位 管理者 利用者
グローバルプール インフラ管理者 すべてのテナントの利用者
ローカルプール テナント管理者 テナント内の利用者

テナント運用にあたっての留意点

テナントには、少なくとも一人のテナント管理者が存在し、テナント利用者を管理します。

異なるテナントでは、お互いに相手のリソースは参照できません。

マルチテナント環境の構成例

マルチテナント環境の構成例は、以下のとおりです。

図 5.17 マルチテナント環境の構成例
マルチテナント環境の構成例