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ServerView Resource Orchestrator V3.4.0 解説書
FUJITSU Software

5.3.3 故障サーバの自動復旧

サーバ故障が発生した場合、事前に定義した予備サーバに切り替えてシステムを再起動する機能です。

復旧処理時間や復旧手順を削減できます。

予備サーバへの切替え方式には、以下の方式があります。

  • バックアップ・リストア方式

    ローカルブート環境のサーバで、事前にバックアップしたシステムイメージを予備サーバにリストアして起動します。

  • HBA address rename方式

    サーバがSANブート環境の場合、"I/O仮想化"を利用し、ブートディスクを予備サーバに接続して起動します。

  • プロファイル切替え方式

    サーバがSANブート、またはiSCSIブート環境の場合、ServerView Virtual-IO Managerと組み合わせて"I/O仮想化"を利用し、ブートディスクを予備サーバに接続して起動します。ISM(ServerView Infrastructure ManagerおよびInfrastructure Manager)と組み合わせた場合は、SANブートだけサポートします。

  • ストレージアフィニティ切替え方式

    サーバがSPARC M10/M12およびSPARC Enterpriseの場合の方式です。ETERNUS SF Storage Cruiserのストレージ管理機能と連携し、SAN環境の設定変更を本製品が自動で行うことでサーバ切替えを実現します。

故障サーバの自動復旧(PRIMERGY)

PRIMERGYにおいて、予備サーバを共有するN+1コールドスタンバイを実現します。

故障サーバの環境を引き継ぎ、自動復旧します。

予備サーバを共有することで、可用性とコスト削減を両立します。

図 5.13 故障サーバの自動復旧(PRIMERGY)
故障サーバの自動復旧(PRIMERGY)

故障サーバの自動復旧(SPARC M10/M12およびSPARC Enterprise)

SPARC M10/M12およびSPARC Enterpriseの自動復旧を実現します。

ETERNUS SF Storage Cruiserとの連携により、ファイバーチャネルスイッチに設定したスイッチゾーニング設定とSANストレージに設定したホストアフィニティ設定を自動で切り替えられます。

図 5.14 故障サーバの自動復旧(SPARC M10/M12およびSPARC Enterprise)
故障サーバの自動復旧(SPARC M10/M12およびSPARC Enterprise)