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ServerView Resource Orchestrator V3.1.2 解説書
FUJITSU Software

1.1 FUJITSU Software ServerView Resource Orchestratorとは

ICT(情報通信技術)は、企業にとってますます重要な経営資源の1つとなっており、24時間365日にわたるICTシステムの安定稼働が強く求められています。

一方で、ネットワークをはじめとする技術の進歩によって、システムは複雑かつ大規模になり、運用管理者の作業は膨大かつ高度化し、人手に大きく頼った管理は、もはや限界に達しつつある状況です。

FUJITSU Software ServerView Resource Orchestratorは、ICT リソースの有効活用と運用・管理の効率化を実現する、プライベートクラウドの基盤ソフトウェアです。

お客様が構築するプライベートクラウドの構築要件に合わせて最適なプライベートクラウド基盤を提供します。サーバ、ストレージ、ネットワークといったICT リソースの有効活用と運用・管理の効率化によって、ICTのコストを最適化できます

図1.1 FUJITSU Software ServerView Resource Orchestratorの特長


仮想・物理サーバの一元管理

仮想環境と物理環境が混在した環境でも、1つのコンソールから統一した操作ができます。サーバの可視化と運用の統一を実現し、管理負荷を軽減します。


サーバの可用性向上

管理対象サーバに事前に予備サーバを指定しておくことで、サーバが故障したときに、自動的に予備サーバへ切り替えて起動できるため、業務停止のリスクを低減し、サーバの可用性を向上できます。


プラットフォーム提供サービスの実現

ビジネスの変化への迅速な対応

サーバ、ストレージ、ネットワーク、イメージ(注)などのリソースを集約し、リソースプールとして管理することで、利用者の要求に応じてこれらのリソースを組み合わせたサーバ(ストレージ、ネットワークを含む)を迅速に提供します。これにより、新規業務の立ち上げや業務拡張、変更などが簡単に行え、ビジネスの変化に迅速に対応できます。

注) サーバからディスクの内容(OSを含む)を採取し、ほかのサーバに配付できる状態にしたものです。

インフラ投資コストの低減

サーバ、ストレージリソース、ネットワークリソース全体を見える化し、それぞれのリソースの使用状況を把握できます。これにより、未使用のリソースを有効に活用でき、必要なリソースの計画的導入が行えます。
また、リソースプールとして管理することで、ほかの用途に転用できなかった未使用のリソースを有効活用できるため、インフラ投資コストを低減できます。

インフラ運用コストの低減

本製品では、ストレージ、ネットワークを含めたサーバの論理的な仕様(CPU数、メモリ容量、ディスク容量、NIC数など)を定義したひな型を提供します。このひな型を用いてサーバ、ストレージ、ネットワークを含めたシステム構成を標準化することで、以下のようなメリットがあります。

  • システム構成を簡易化できます。

  • OSのインストールや、ストレージ、ネットワークなど各種パラメーターの設定を事前に定義された値で自動設定するため、作業ミスを低減できます。