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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.2 設計ガイド
FUJITSU Software

K.1.2 サーバの事前準備

第8章 サーバ環境の決定と設定」の作業に加えて、以下の作業が必要です。

  1. vCenter Serverの登録

    VMware Horizon Viewの管理サーバに、VDI用途で使用される VMホストを管理する vCenter Serverを登録します。

    注意

    本製品で正しく VDI管理製品を動作させるためには、vCenter Serverのホスト名ではなく、必ずIPアドレスを使用して登録してください。

  2. vSphere PowerCLIのインストール

    VMware Horizon Viewの管理サーバにVMware vSphere PowerCLIをインストールします。

  3. VMwareスクリプトの配置

    1. インフラ管理者は、以下の手順でVDI管理サーバにVMwareスクリプトを配置します。

      VMwareスクリプトは、本製品のマネージャーの以下のフォルダー配下に格納されています。

      【Windowsマネージャー】
      インストールフォルダー\SVROR\Manager\opt\FJSVrcxmr\sys\VMwareViewScript

      • AddRemovePoolVms.ps1

      • MachineId.ps1

    2. a.のスクリプトをVDI管理サーバの以下のフォルダー配下に複写します。

      VMware Horizon Viewのインストールフォルダー\extras\PowerShell\

  4. winrmの設定

    VDI管理サーバのWindowsリモート管理許可を設定します。

    VDI管理サーバに管理者権限をもつユーザーでログインし、コマンドプロンプトから、以下のコマンドを実行します。問合せに対しては"y"を入力します。

    > winrm quickconfig <RETURN>

  5. TrustedHostsの設定

    本製品の管理サーバをセットアップするマシンに、リモート管理の認証設定を行います。

    1. 管理サーバに管理者権限を持つユーザーでログインします。

    2. コマンドプロンプトから、以下のコマンドを実行し、TrustedHostsの設定内容を記録してください。

      >winrm get winrm/config/client <RETURN>

      TrustedHostsに表示された内容を記録してください。

      複数のVDI管理サーバが登録されているときの表示結果

      192.168.1.100, 192.168.1.101

      表示された内容がアスタリスク("*")一文字の場合には、すべてのホストを信頼する設定となっていますので以降の手順は不要です。

    3. 以下のコマンドを実行してください。

      その際、b. の結果を b.で記録した内容 に入力してください。

      >winrm set winrm/config/client @{TrustedHosts="b.で記録した内容 , 追加登録するVDI管理サーバのアドレス"} <RETURN>

      複数のVDI管理サーバが登録されているときのコマンド

      >winrm set winrm/config/client @{TrustedHosts="192.168.1.100, 192.168.1.101, 追加登録するVDI管理サーバのアドレス"} <RETURN>

    4. 以下のコマンドを実行して、TrustedHostsの内容を確認してください。

      >winrm get winrm/config/client <RETURN>

      b.で記録した内容に、追加登録するVDI管理サーバのアドレスが追加されていれば問題ありません。

    注意

    複数のVDI管理サーバを本製品に連携する場合、TrustedHosts登録のコマンドで複数のVDI管理サーバのIPアドレスをカンマ(",")区切りで指定します。

  6. PowerShellの実行ポリシーの変更

    本製品の管理サーバをセットアップするマシン、およびVDI管理サーバで、PowerShellの実行ポリシーを"RemoteSigned"に変更してください。
    管理者権限でPowerShellのコンソールを起動し、以下のコマンドを実行します。

    >Set-ExecutionPolicy -ExecutionPolicy RemoteSigned <RETURN>

注意

VDI管理サーバがインターネットに接続されていない場合、VDI連携で使用しているView PowerCLIスナップインのロード時間が長くなり、L-Serverの作成や削除処理を阻害します。
このため、VDI管理サーバをインターネットに接続してください。

インターネットに接続できない場合は、以下の手順でInternet Explorerの設定を実施してください。

  1. K.1.1 VDI連携機能」で説明されているVDI管理サーバの管理者ユーザーでVDI管理サーバにログインします。

  2. Internet Explorerを起動し、以下のチェックを外します。

    [インターネットオプション]-[詳細設定]タブ - [発行元証明書の取り消しを確認する]チェックボックス