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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.2 設計ガイド
FUJITSU Software

J.1.2 IPCOM VA

IPCOM VXシリーズには、複数の仮想的なネットワークデバイス(IPCOM VA)を配置して管理する機能があります。

本製品では、このIPCOM VAをイーサネット・ファブリックの仮想ファブリックと連携し、テナントを関連付けて扱うことができます。

図J.2 IPCOM VAおよび仮想ファブリックとテナントの関連付け


仮想ファブリックでは、それぞれの仮想ファブリックで独立してファブリックIDに対応したVFAB VLAN ID(S-TAG ID)が設定されます。IPCOM VAが仮想ファブリックと連携して通信するためには、このS-TAG IDを両者で一致させる必要があります。

IPCOM VAと仮想ファブリックのS-TAG IDを一致させるパターンには以下の二つがあります。

プールのIPCOM VAと仮想ファブリックの関係

グローバルプールに属するネットワークデバイス(IPCOM VA)は、複数のテナントから共用して利用することができ、特定のテナント専用ではありません。このため、グローバルプールに属するネットワークデバイス(IPCOM VA)については、デフォルトVFABと連携できます。

デフォルトVFAB以外のVFABに対応しているテナントについては、グローバルプール配下のネットワークデバイス(IPCOM VA)は利用できません。

デフォルトVFAB以外のVFABと連携できるネットワークデバイス(IPCOM VA)は、デフォルトVFAB以外のVFABに対応しているテナントのローカルプールに属するネットワークデバイス(IPCOM VA)になります。

表J.1 プールのIPCOM VAと仮想ファブリックの対応

プール

ファブリック

プールに属するIPCOM VAとVFABの連携

IPCOM VAの複数テナント共有

グローバルプール

デフォルトVFAB

連携可能

共有可能

VFAB

ローカルプール

デフォルトVFAB

連携可能 (注)

共有不可能

VFAB

連携可能

共有不可能

-: 無効(グローバルプールはデフォルトVFABとだけ連携可能です)
注) ローカルプールのテナントがデフォルトVFABを使用するテナント情報に指定されている必要があります。


図J.5 プールのIPCOM VAと仮想ファブリックの関係

IPCOM VAと仮想ファブリックの構成例

IPCOM VAと仮想ファブリックの構成例として、以下の二つのパターンを示します。