以下の作業が必要です。
OVM for SPARCのゲストドメイン上にSolarisゾーン環境を構築する場合、ゲストドメインを大域ゾーンとみなし、物理サーバ上に大域ゾーンを構築する場合と同様に設計してください。
管理OSのインストールと設定
大域ゾーンのインストールと設定を行います。
VMホストのOSがSolaris10の場合、ファイルシステムは、UFSで構築してください。
VMホストに対するSSHのアクセス許可と管理者権限を持つユーザーアカウントによるパスワード認証を有効に設定します。
システム上でプールを実装する場合、リソースは設定どおりに区分されます。
ハードウェアの縮退など運用を考慮してプール構成を作成してください。
本設定は仮想L-Server、および、VMゲストの情報取得・電源操作のために必要です。
Logical Domains Managerデーモンが有効になっている場合は、定義ファイルを設定することでSolarisゾーンとしてVMホストを登録できます。詳細は、「導入ガイド CE」の「第8章 定義ファイルの作成」を参照してください。
Solarisゾーンのリソースプールの作成
大域ゾーン、非大域ゾーンで利用するSolarisゾーンのリソースプールを作成します。
SolarisゾーンのリソースプールをSolarisゾーンリソースプールと呼びます。
本製品でリソース管理を行う場合、管理対象のリソースプールとして、"pool_resource"という名前で、非大域ゾーン専用のリソースプールを作成してください。
管理対象のリソースプール名は、別の名前に変更できます。
詳細は、「導入ガイド CE」の「C.7 Solarisゾーン」を参照してください。
なお、対象のリソースプールサービスを有効化しておく必要があります。
非大域ゾーンに対するCPUおよびメモリリソースのcap値の設定
作成済みの非大域ゾーンは、リソースのcap値を設定することで、本製品でのリソースの管理対象になります。
本製品で対象とするcap値の設定は、以下のとおりです。
CPUリソース
zone.cpu-cap
メモリリソースのキャッピング
rcapd
本製品では、実行中の非大域ゾーンに対して一時的に設定されたcap値(prctlコマンドで設定した値)ではなく、非大域ゾーンの構成情報を表示します。
そのため、zone.cpu-capは、zonecfgコマンドを使って設定してください。
cap値は、非大域ゾーンのリソース使用予定量をもとに設計してください。
非大域ゾーンがcap値を超えるリソースを使用すると、システム全体に影響を与える場合があります。
詳細は、Oracle社のマニュアルを参照してください。
Oracle社サイト
URL: http://www.oracle.com/jp/index.html |
非大域ゾーンがリソースの管理対象となる場合、RORでのリソース量は以下の計算式で計算した値です。
CPUリソース
CPU個数 = CPUのcap値 / 100(小数点以下に値があれば切り上げ)
CPU性能 = (CPUのcap値 / (CPU個数 × 100)) × 物理CPUの性能(GHz)
例
CPUのcap値が720、物理CPUの性能が3.0GHzの場合
CPU個数 = 720 / 100 (切り上げ) = 8(個)
CPU性能 = (720 / (8 × 100)) × 3.0 = 2.7(GHz)
メモリリソース
メモリリソースのcap値
RSCDエージェントのインストール
「11.1 サーバ仮想化ソフトウェアの決定」の「表11.1 サーバ仮想化ソフトウェアによる機能の違い」に記載されている、BMC BladeLogic Server Automationを必要とする機能を利用する場合は以下の手順を実行してください。
RSCDエージェントをインストールします。
RSCDエージェントのグローバルゾーンの制御を有効にします。
管理対象サーバをBladeLogicに追加します。
このとき、管理対象サーバのIPアドレスを指定して追加してください。
詳細は、当社技術員に連絡してください。
サーバ管理製品の事前設定
BMC BladeLogic Server Automationと連携する場合、サーバ管理製品としてBMC BladeLogic Server Automationを本製品に登録します。登録前に事前設定を行ってください。
事前設定については、「導入ガイド CE」の「I.1 BMC BladeLogic Server Automationとの連携」を参照してください。