ここでは、NetAppストレージの設定について説明します。
NetApp FASストレージの設定
ファイバーチャネル接続の場合
以下の手順で、NetApp FASシリーズ/Vシリーズの設定を行います。
初期設定
「Data ONTAP Software Setup Guide」のマニュアルを参照し、Data ONTAPのrootアカウントのパスワード(1文字以上)、およびData ONTAPの管理IPアドレスを設定してください。
注意
本製品は、DataFabric Managerなどのストレージ管理製品に登録されていないNetApp社のFASシリーズ/Vシリーズを使用します。
本製品に登録できるNetApp社のFASシリーズ/Vシリーズの管理IPアドレスは1つです。
SSLの設定
「Data ONTAP System Administration Guide」のマニュアルを参照し、SSLを設定してください。
Data ONTAP7.3では、管理対象のData ONTAP上で以下のコマンドを実行してください。
>secureadmin setup ssl <RETURN> |
アグリゲートの作成
「Data ONTAP Storage Management Guide」のマニュアルを参照し、アグリゲートを1個以上作成してください。
利用者ごとに管理したい場合など、管理を細分化したい場合は任意の数を作成してください。
あとでアグリゲートを追加することもできます。
ファイバーチャネル接続環境の設定
「Data ONTAP Block Access Management Guide for iSCSI and FC」のマニュアルを参照し、以下の設定を行ってください。
ファイバーチャネルサービスのライセンス設定を行ってください。
ポート設定を確認し、管理対象サーバと接続するFCポートをtargetポートに設定してください。
portsetの作成
「Data ONTAP Block Access Management Guide for iSCSI and FC」のマニュアルを参照し、L-Serverのディスクにアクセスする場合に利用されるFCポートを組み合わせたportsetを1つ以上作成してください。
1つのportsetあたりのポート数は2つまでです。
複数コントローラーを持つNetAppストレージの場合は異なるコントローラー配下のFCポートを組み合わせて作成してください。
portset名は以下の名称を使用してください。
rcx-portsetNN (注) |
注) NNは00~99までの数字
注意
portsetに登録するFCポートは、ほかのportsetに登録されてないFCポートを指定してください。
ファイバーチャネルケーブルを接続したFCポートを指定してください。
rcx-portsetNN以外のportsetは利用しません。
iSCSI接続の場合
「Data ONTAP Block Access Management Guide for iSCSI and FC」を参照し、以下を行ってください。
L-Serverに接続できるLUNの作成
iSCSIブートの操作コマンド(rcxadm iscsictl)で登録するストレージ情報の確認
主な定義情報は、以下のとおりです。
詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.4.2 iSCSIブート情報」を参照してください。
ストレージ情報
iSCSIで利用するストレージポートのIPアドレス
iSCSIで利用するストレージポートのIQN名
サーバ情報
iSCSIで利用するサーバのIPアドレス
iSCSIで利用するサーバのIQN名
ディスク情報
iSCSIブートで利用するLUNのディスク容量
iSCSI用認証情報
注意
登録したストレージ管理製品のリソースとして、iSCSIブート情報を登録したディスクが検出される場合があります。
iSCSIブート用のディスクは、事前に作成されたLUNとして使用しないでください。
すでに登録済みのiSCSIブート情報が指定された場合、登録済みの情報はそのまま継続します。
登録内容を変更する場合、unregisterサブコマンドで削除後、registerサブコマンドで再登録します。
ファイバーチャネルスイッチにNetAppストレージを接続する場合
本製品はNetAppのアグリゲートからディスクを切り出す際に、NetAppと接続されたファイバーチャネルスイッチに対して設定を行いません。
そのため、ファイバーチャネルスイッチに対して1対1のWWPNゾーニングを事前に設定しておく必要があります。
I/O仮想化オプションで提供されたWWNに基づくHBA PortのWWPN値と本製品で利用するNetAppのportsetに定義したFCポートのWWPN値を1対1の組合せでファイバーチャネルスイッチにゾーニング定義を行う必要があります。設定方法については、ファイバーチャネルスイッチのマニュアルを参照してください。
ファイバーチャネルスイッチのゾーニング設定方法
HBA Port1のWWPN値と、portsetの1番目に定義された、FCポートのWWPN値の組合せ、およびHBA Port2のWWPN値と、portsetの2番目に定義された、FCポートのWWPN値の組合せでゾーニングを設定します。
ETERNUS SN200のコマンド例は以下のとおりです。
I/O仮想化オプションで提供されたWWN値:"20:00:00:17:42:51:00:0x"
HBA Port1のWWPN値:"21:00:00:17:42:51:00:0x"
HBA Port2のWWPN値:"22:00:00:17:42:51:00:0x"
NetAppストレージのportset(rcx-portset01)の定義:"0a,0b"
NetAppストレージのFCポート(0a)のWWPN値:"50:0a:09:81:88:bc:43:dc"
NetAppストレージのFCポート(0b)のWWPN値:"50:0a:09:82:88:bc:43:dc"
zoneCreate "f2020_a_0","50:0a:09:81:88:bc:43:dc;21:00:00:17:42:51:00:00" |