サーバ側では物理サーバとiSCSIアダプターのIQN、ストレージ側ではiSCSIアダプターのIQNとストレージのボリュームとの関係を定義し、システムを設計します。
以下にiSCSIインターフェースの2ポートを使い、マルチパスでストレージに接続するときの例を示します。
詳細は、各ストレージ製品のマニュアルを参照してください。
使用するIQNの決定
iSCSIを利用するには、使用するIQNを決定します。
iSCSIで使用するIQNを決定し、サーバ側にはOS(業務)と物理サーバを関連付け、ストレージ側にはボリュームを関連付けます。
IQNは以下で構成されます。
タイプ識別子"iqn."
ドメイン取得日
ドメイン名
ドメイン取得者が付けた文字列
IQNは、一意である必要があります。
サーバ名や、"I/O仮想化オプション"で提供された該当するサーバのネットワークインターフェースに割り当てる予定のMACアドレスなどを、IQNの一部として使用することで、一意のIQNを作成してください。
IQNが重複している状態で、同時にアクセスを行うとデータが破損する危険性があります。
"I/O仮想化オプション"で提供された仮想MACアドレスを使用する場合の例を以下に示します。
例
MACアドレスが00:00:00:00:00:FFの場合
IQN iqn.2010-04.com.fujitsu:0000000000ff
決定したIQNは、サーバ側の設計とストレージ側の設計で使用します。
サーバ側の設計
サーバごとに利用するIQNを割り当て、サーバ側の設計で使用します。
ストレージ側の設計
サーバごとに接続するボリュームを決定し、サーバに割り当てたIQNと同じIQNを、ストレージ側の設計で使用します。