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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.2 設計ガイド
FUJITSU Software

8.1.5 SPARC Enterprise M4000/M5000/M8000/M9000、およびSPARC M10-4Sの設定値

本製品では、SPARC Enterprise M4000/M5000/M8000/M9000、およびSPARC M10-4Sのサーバを管理するために、リモートマネジメントコントローラーとしてXSCFを利用しています。
XSCFに設定する以下の値を用意します。

シャーシ名

管理サーバ上でSPARC Enterprise M4000/M5000/M8000/M9000、およびSPARC M10-4Sのシャーシを特定するための名前で、システム全体で一意な名前です。
先頭文字を英字とし、半角英数字とハイフン("-")で構成された10文字以内の文字列です。

管理用IPアドレス

管理サーバと通信できるIPアドレスです。
XSCFのlan#0に設定してください。

ユーザー名

XSCFから管理対象サーバを操作するために使用する認証用ユーザー名です。
XSCFでplatadm権限を持つユーザー名を指定します。
先頭文字を英字とし、英小文字、数字、ハイフン("-")およびアンダースコア("_")で構成された31文字以内の文字列です。

システムに予約されているユーザー名は使用できません。別のユーザー名を作成してください。
詳細はXSCFのマニュアルを参照してください。

パスワード

上記のユーザーの認証用パスワードです。
半角英数字、空白(" ")および以下の記号で構成された32文字以内の文字列です。
"!"、"@"、"#"、"$"、"%"、"^"、"&"、"*"、"["、"]"、"{"、"}"、"("、")"、"-"、"+"、"="、"~"、","、">"、"<"、"/"、"'"、"""、"?"、";"、":"

SNMPトラップ送信先

XSCFから発行されるSNMPトラップの送付先になる管理サーバのIPアドレスです。

SNMPコミュニティー名

XSCFとSNMP通信を行うためのSNMPコミュニティー名です。
半角英数字、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された32文字以内の文字列です。


SPARC M10-4Sの電源操作の監視タイムアウト値の変更

SPARC M10-4Sの場合、Building Block構成の規模が大きくなるにつれて、電源操作開始から完了までの時間が増加します。このため、Building Block構成の環境構築後に実機で電源操作を行い、実測値をもとにタイムアウト値を見積ってください。

マネージャーが管理するすべてのM10-4Sに対してタイムアウト値が変更されます。複数のBuilding Block構成のサーバが存在する場合、規模が一番大きいBuilding Block構成の環境でタイムアウト値を見積もってください。

タイムアウト値を変更する場合、以下の定義ファイルを作成してください。

定義ファイルの格納場所

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

power_timeout.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行に1台のサーバの構成情報(モデル名、サーバの電源ONのタイムアウト値、サーバの電源OFFのタイムアウト値など)を、カンマ(",")区切りで記述します。各行は、以下の形式で記述します。

model,boot_timeout,shutdown_timeout

  • カンマ(",")の前後に空白があっても無視されます。

  • コメントは、先頭文字をシャープ("#")で記述します。

定義ファイルの指定項目

以下の項目を指定します。

model

タイムアウト値を変更するサーバの機種名を記述します。M10-4Sを記述します。

boot_timeout

サーバの電源ONのタイムアウト値を記述します。

整数を半角数字で記述します。単位は秒です。
それ以外の記述をした場合、デフォルトのタイムアウト値になります。(デフォルト値:2700秒)

shutdown_timeout

サーバの電源OFFのタイムアウト値を記述します。

整数を半角数字で記述します。単位は秒です。
それ以外の記述をした場合、デフォルトのタイムアウト値になります。(デフォルト値:1200秒)

M10-4S,2700,1200

定義ファイルの変更手順

定義ファイルの作成または変更後にマネージャーの再起動は必要ありません。定義ファイルの変更後に反映されます。