本製品では、SPARC Enterprise M4000/M5000/M8000/M9000、およびSPARC M10-4Sのサーバを管理するために、リモートマネジメントコントローラーとしてXSCFを利用しています。
XSCFに設定する以下の値を用意します。
管理サーバ上でSPARC Enterprise M4000/M5000/M8000/M9000、およびSPARC M10-4Sのシャーシを特定するための名前で、システム全体で一意な名前です。
先頭文字を英字とし、半角英数字とハイフン("-")で構成された10文字以内の文字列です。
管理サーバと通信できるIPアドレスです。
XSCFのlan#0に設定してください。
XSCFから管理対象サーバを操作するために使用する認証用ユーザー名です。
XSCFでplatadm権限を持つユーザー名を指定します。
先頭文字を英字とし、英小文字、数字、ハイフン("-")およびアンダースコア("_")で構成された31文字以内の文字列です。
システムに予約されているユーザー名は使用できません。別のユーザー名を作成してください。
詳細はXSCFのマニュアルを参照してください。
上記のユーザーの認証用パスワードです。
半角英数字、空白(" ")および以下の記号で構成された32文字以内の文字列です。
"!"、"@"、"#"、"$"、"%"、"^"、"&"、"*"、"["、"]"、"{"、"}"、"("、")"、"-"、"+"、"="、"~"、","、">"、"<"、"/"、"'"、"""、"?"、";"、":"
XSCFから発行されるSNMPトラップの送付先になる管理サーバのIPアドレスです。
XSCFとSNMP通信を行うためのSNMPコミュニティー名です。
半角英数字、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された32文字以内の文字列です。
SPARC M10-4Sの電源操作の監視タイムアウト値の変更
SPARC M10-4Sの場合、Building Block構成の規模が大きくなるにつれて、電源操作開始から完了までの時間が増加します。このため、Building Block構成の環境構築後に実機で電源操作を行い、実測値をもとにタイムアウト値を見積ってください。
マネージャーが管理するすべてのM10-4Sに対してタイムアウト値が変更されます。複数のBuilding Block構成のサーバが存在する場合、規模が一番大きいBuilding Block構成の環境でタイムアウト値を見積もってください。
タイムアウト値を変更する場合、以下の定義ファイルを作成してください。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data
power_timeout.rcxprop
定義ファイルでは、1行に1台のサーバの構成情報(モデル名、サーバの電源ONのタイムアウト値、サーバの電源OFFのタイムアウト値など)を、カンマ(",")区切りで記述します。各行は、以下の形式で記述します。
model,boot_timeout,shutdown_timeout |
カンマ(",")の前後に空白があっても無視されます。
コメントは、先頭文字をシャープ("#")で記述します。
以下の項目を指定します。
タイムアウト値を変更するサーバの機種名を記述します。M10-4Sを記述します。
サーバの電源ONのタイムアウト値を記述します。
整数を半角数字で記述します。単位は秒です。
それ以外の記述をした場合、デフォルトのタイムアウト値になります。(デフォルト値:2700秒)
サーバの電源OFFのタイムアウト値を記述します。
整数を半角数字で記述します。単位は秒です。
それ以外の記述をした場合、デフォルトのタイムアウト値になります。(デフォルト値:1200秒)
例
M10-4S,2700,1200 |
定義ファイルの作成または変更後にマネージャーの再起動は必要ありません。定義ファイルの変更後に反映されます。