ファイアーウォールの設定を変更します。
ルールセットを使用せずにファイアーウォールを利用したL-Platformを配備した場合とルールセットを使用してファイアーウォールを利用したL-Platformを配備した場合とで操作が異なります。
ルールセットを使用せずにファイアーウォールを利用したL-Platformを配備した場合
[Firewall設定]ボタンをクリックすると、[Firewall設定]画面が表示されます。
この画面では、[DNAT設定]、[SNAPT設定]、およびFirewallルールの追加、編集、および削除を行うことができます。これらの設定は、画面右下の[実行]ボタンをクリックした時点で、ネットワークデバイスへの操作が行われます。
Firewallが外部と接続する場合、まず、公開IPアドレスに対するDNATとSNAPTの設定を行ってください。Firewallルールの設定でインターネットの設定を行う場合には、DNATとSNAPTが定義済みであることが必要です。もし、インターネットとの接続を行わない場合は、DNATとSNAPTの設定は必要ありません。
Firewallルールの設定では、通信を許可するルールを定義していきます。「方向指定:なし、ID:59900、対象:全ての通信、アクション:Drop、ログ:あり」というルールが固定で定義されているため、ルールを何も定義しない場合、Firewallではすべての通信を遮断します。Firewallルールは、複数ある場合IDの小さい順に優先で適用されますので、ルールの優先度を考慮して設定を行ってください。
各設定の詳細は以下になります。
DNAT設定
[Firewall設定]画面左上部分では、DNATの設定が行えます。
リストにはL-Platformで利用している公開IPアドレスが表示されます。リスト中の公開IPアドレスを選択して、[設定]ボタンをクリックすると表示される[DNAT設定]画面から対象を指定します。ここで、[設定しない]を選択、または[Firewall設定画面]で公開IPアドレスを選択して、[クリア]ボタンをクリックすると、設定をクリアすることができます。
SNAPT設定
[Firewall設定]画面右上部分では、SNAPTの設定が行えます。
リスト左側のコンボボックスには、L-Platformで利用している公開IPアドレスが格納されています。[対象追加]ボタンをクリックすると表示される[SNAPTサーバ追加]画面から、コンボボックスで選択した公開IPアドレスに対する、対象サーバを指定します。[Firewall設定画面]で対象を選択して[クリア]ボタンをクリックすることにより設定を削除することができます。
Firewallルール
[Firewall設定]画面下部分では、Firewallルールの設定が行えます。
[追加]ボタンをクリックすると始まる[Firewallルール追加]ウィザードより、Firewallルールを追加します。
[Firewallルール追加]画面
[FROMTO選択]ページ
Firewallルールの方向を指定します。コンボボックスには、L-Platform上のセグメントにおけるセグメント識別情報およびL-Platformの接続先が表示されます。Firewallルールの方向を指定したら[次へ]をクリックし、[ルール設定ページ]を表示します。
[ルール設定]ページ
ルールの詳細を設定します。
次の表で、各項目を説明します。
項目 | 説明 |
ID | 本ルールのIDです。 |
送信元IPアドレス | 送信元を指定します。 |
送信元ポート番号 | すべてのルールの送信元ポート番号は常に[any]となります。 |
宛先/サービス | 宛先を指定します。 |
宛先ポート番号 | 宛先ポート番号を指定します。 |
プロトコル | プロトコルを指定します。 |
アクション | 本ルールに該当する接続をどう処理するかを指定します。 |
ログ採取 | 本ルールに該当する接続のログを採取するかどうかを指定します。 |
各項目を指定したら、[次へ]ボタンをクリックし[確認]ページを表示します。
[確認]ページ
ルールの設定内容を確認します。[OK]ボタンをクリックするとルールが追加されます。ただし、[Firewall設定]画面で[実行]ボタンをクリックするまでネットワークデバイスには設定内容は送信されません。
[Firewallルールの編集]画面
[Firewall設定]画面下部分のFirewallルールリストよりルールを選択し、[編集]ボタンをクリックするとFirewallルールの編集が行えます。ただし、編集操作ではFirewallルールの方向は変更できません。
Firewallルールの削除
[Firewall設定]画面下部分のFirewallルールリストよりルールを選択し、[削除]ボタンをクリックするとFirewallルールの削除が行えます。
注意
Firewallルールが0件の場合、[Firewall設定]画面の[実行]ボタンをクリックできません。
ルールセットを使用してファイアーウォールを利用したL-Platformを配備した場合
ファイアーウォールの設定では、ファイアーウォールのルールセットのパラメーター値を変更できます。
ファイアーウォールの設定は、以下のように操作します。
[L-Platform詳細]ページを表示させます。
表示方法は、「8.3.2 L-Platformの詳細情報の表示」を参照してください。
ファイアーウォールを選択したあと、[詳細設定]ボタンをクリックします。
[Firewall]ページが表示されます。
選択中ルールセット:ルールセットの名前が表示されます。
説明:ルールセットの説明が表示されます。
セグメント/サーバ:パラメーターが有効となるセグメントまたはサーバの名前が表示されます。セグメントとサーバに関連しないパラメーターの場合には、"-"で表示されます。
パラメーター:パラメーターの名前が表示されます。
説明:パラメーターの説明が表示されます。
設定値:パラメーターに設定する値を入力します。
パラメーターの説明:マウスオーバーされているパラメーターの説明が表示されます。
[設定の更新]ボタンをクリックすると、確認メッセージが表示されます。
[はい]ボタンをクリックすると、ファイアーウォールの設定が開始されます。
ポイント
L-Platform利用申請や、L-Platform構成変更では、ファイアーウォールの設定はできません。
L-Platformが配備された後に、L-Platform内に含まれるサーバのIPアドレスや、インストールするミドルウェアが使用するポート番号を確認したあと、ファイアーウォールの設定で該当するルールセットのパラメーターに対して許可するIPアドレスやポート番号を設定してください。