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Systemwalker Service Quality CoordinatorV15.2.2 使用手引書
FUJITSU Software

1.6.2 定義方法

SAP NetWeaverから性能情報を収集するには、以下に示す2つの定義ファイルが必要です。

1.6.2.1 接続先システム定義ファイル

SAP NetWeaverシステムに接続するためには、saprfc.ini ファイルに設定する必要があります。

参照

saprfc.ini ファイルの記述形式詳細は、SAP NetWeaverのドキュメントを参照してください。

格納場所

定義ファイルは、テキストファイルです。ファイルの作成と編集は、テキストエディタを使用してください。ファイルのパスは、以下のとおりです。

Windows版】

<可変ファイル格納ディレクトリ>\control\saprfc.ini

UNIX版】

/etc/opt/FJSVssqc/saprfc.ini


■形式

DEST=destination

TYPE=A

ASHOST=hostname

SYSNR=system-number


■説明

DEST=destination

接続先システム定義名を定義します。

ここで定義した名前は、「接続先システム定義名」と呼ばれます。この名前は、次項で説明する接続パラメーター定義ファイルのDEST定義文と合わせておく必要があります。

TYPE=A

接続タイプを指定します。必ず A を指定してください。

注意

タイプA は、特定のアプリケーションサーバを監視対象とする場合に指定するパラメーターです。タイプA以外のタイプを指定すると、監視機能は正常に動作しません。

ASHOST=hostname

監視対象のSAP NetWeaverアプリケーションサーバのホスト名を定義します。ホスト名には hosts ファイルで定義された名前を指定します。

SYSNR=system-number

監視対象のSAP NetWeaverアプリケーションサーバのシステム番号を定義します。システム番号は2 桁の半角英数字(00~99)で指定します。


■定義例

定義例は以下のとおりです。

DEST=BIN_HS0011

TYPE=A

ASHOST=HS0011

SYSNR=01


1.6.2.2 接続パラメーター定義ファイル

本定義ファイルは、SAP NetWeaverシステムとのセッション開設に必要なパラメーターなどを記述したファイルです。

格納場所

定義ファイルは、テキストファイルです。ファイルの作成と編集は、テキストエディタを使用してください。ファイルのパスは、以下のとおりです。

Windows版】

<可変ファイル格納ディレクトリ>\control\sqcGetSAPalertmon.ini

UNIX版】

/etc/opt/FJSVssqc/sqcGetSAPalertmon.ini


■形式

DEST=destination-name

CLIENT=signon-data-client

USER= signon-data-user

PASSWORD= signon-data-password

LANGUAGE= signon-data-language


■説明

DEST=destination-name

接続先システム定義名を定義します。

前項で説明した接続先システム定義ファイル(saprfc.ini)のDEST定義文で定義した接続先システム定義名を指定してください。

注意

DEST定義文に始まる一連の定義は、1セットのみ定義してください。複数のアプリケーションサーバに対する定義は設定できません。

CLIENT=signon-data-client

SAP NetWeaverシステムに接続する時に使用するクライアント番号を指定します。クライアント番号とは、ユーザー登録した際に定義した付加情報です。

USER=signon-data-user

SAP NetWeaverシステムに接続する時に使用するユーザー名を定義します。

使用するユーザーには、以下の権限が必要です。

権限オブジェクト名

権限

詳細

RFC アクセス権限チェック

S_RFC

汎用モジュールグループには、SYST、SXMI、SALXが必要となります。

外部管理ツールの権限

S_XMI_PROD

以下のように権限情報を設定します。

  • COMPANY(接続を認める製品企業情報)

    * または fujitsu を設定

  • EXTPRODUCT(接続を認める製品情報)

    * または SW/SQC を設定

  • INTERFACE(接続を認めるインターフェースのカテゴリ)

    * または XAL を設定


PASSWORD=signon-data-password

SAP NetWeaverシステムに接続する時に使用するユーザーのパスワードを定義します。USER定義文に対応するパスワードをgenpwdで暗号化し、作成された文字列を指定してください。

genpwd(パスワード暗号化コマンド)の使用方法は、「A.6 genpwd(パスワード暗号化コマンド)」を参照してく

ださい。

LANGUAGE= signon-data-language

SAP NetWeaverシステムに接続した時に出力されるログ言語を指定します。指定可能な言語は、SAP NetWeaver システムのログ出力で指定できる言語です。

代表的な言語に、日本語、英語、ドイツ語があります。日本語の場合はJ またはJA、英語の場合はE またはEN、ドイツ語の場合はD またはDE を指定します。


■定義例

定義例は以下のとおりです。

DEST=BIN_HS0011

CLIENT=100

USER=ssqc

PASSWORD=oShc+uU9Gl8=

LANGUAGE=J