辞書の移行について
辞書移行は、移行元のサーバで退避した辞書の退避情報をShift-JISにコード変換し、移行先のサーバで辞書を復元します。同一サーバでの移行の場合は、一度辞書を削除する必要があります。問い合わせファイル(RNEファイル)の移行は不要です。
注意事項
Unicodeに移行したことで、文字型の桁数が増加しテーブル構成が変更された場合は、変更されたすべてのテーブルに対し、テーブル構成の整合性をチェックしてください。
マスタ型管理ポイント、全値型管理ポイント、結合定義では、文字型で最大80バイトであり、Unicode環境に移行したことで最大長をオーバーする場合は、問い合わせでエラーになります。
以下の環境変数では、日本語文字列のバイト長が増加したことによるサイズ不足が発生する可能性があります。これらの値は、現状値の1.5倍の値を目安に再設定してください。
RN_COMMAND_LENGTH_EXTEND | 条件の文字列長 |
RN_SYMFOWARE/RDB_MAXNAME | 未設定の場合は、36を指定 |
RN_USER_MEMORY_MAX | 1プロセスで使用するメモリの最大サイズ |
RN_CATEGORY_BASE_VALUE_MAX_MEMORY_SIZE | カテゴリ読み込みの最大サイズ |
RN_MAX_DATA_KBYTE | ダウンロードの最大サイズ |
RN_PARTIAL_SPACE_PRIMARY | パーシャルテーブルの初期割り当てサイズ |
RN_PARTIAL_SPACE_EXTEND | パーシャルテーブルの拡張サイズ |
以下の環境変数は日本語文字列のバイト長が増加したことで使用するメモリが増加し、結果としてメモリ不足エラーとなる可能性があります。
RN_ORACLE_HOST_ARRAYS | Oracleの配列フェッチの行数 |
Unicodeを使用する場合、日本語文字が3バイトになるため、Shift-JIS、EUCの場合と比べて辞書情報に格納できる文字数が少なくなります。Unicodeの制限で格納できない長さの情報をもつ辞書の移行を行う場合、移行先の環境に以下の環境変数を設定してください。Postgresを利用する場合は、設定は不要です。
RN_DICTIONARY_EXPAND | YES |
注意
RN_DICTIONARY_EXPANDを設定する場合、辞書に必要なスペース量は通常の1.5倍で見積もってください。辞書に必要なスペース量の見積もりは、“2.2 辞書のスペース量見積もり式”を参照してください。