HTTPトンネリングを運用するには、以下の資源が必要になります。
Navigatorトンネリングコンポーネント
仮想クライアント
通信ライブラリ
共通環境ファイル
Webサーバソフトウェア
ここではそれぞれの資源について説明します。
Navigatorトンネリングコンポーネント
Navigatorトンネリングコンポーネントとは、Webサーバソフトウェア上で動作し、Navigatorの通信データをHTTPプロトコルにラッピングするモジュールです。具体的には、以下の二つの処理を行います。
Navigator Windowsクライアントから受け取ったHTTPリクエストを、Navigatorのプロトコルに従った形式に変換し、仮想クライアントに送る。
仮想クライアントを経由して送られてきたNavigatorサーバからの通信データに、HTTPヘッダを付加し、HTTPレスポンスとしてNavigator Windowsクライアントに送信する。
Navigatorトンネリングコンポーネントは、利用するWebサーバソフトウェアに応じて、以下から選択します。
Windowsサーバの場合
Internet Information Servicesの場合: ISAPI版Navigatorトンネリングコンポーネント
Interstage Application Serverの場合: Servlet版Navigatorトンネリングコンポーネント
UNIXの場合
Interstage Application Serverの場合: Servlet版Navigatorトンネリングコンポーネント
仮想クライアント
仮想クライアントとは、Navigator Windowsクライアントの代わりにNavigatorサーバと直接通信を行うサービス(デーモン)モジュールです。
Webサーバソフトウェアと同じサーバにセットアップされます。
通信ライブラリ
通信ライブラリとは、Navigatorトンネリングコンポーネントと仮想クライアントが協調動作するために使用するライブラリです。
共通環境ファイル
共通環境ファイルとは、Navigatorトンネリングコンポーネント、および仮想クライアントの動作環境を記述する設定ファイルです。
共通環境ファイルの詳細については、“K.1.3 HTTPトンネリングの環境設定”を参照してください。
Webサーバソフトウェア
HTTPトンネリングの運用を行うには、Webサーバソフトウェアを稼動させ、Navigatorクライアントから送られてきたHTTPリクエストをNavigatorトンネリングコンポーネントに渡すよう設定する必要があります。
HTTPトンネリングは、以下のWebサーバソフトウェアで動作します。
Windowsサーバの場合
Internet Information Services
Interstage Application Server
UNIXの場合
Interstage Application Server
ポイント
SSL(Secure Socket Layer)を用いた暗号化通信で接続する場合は、WebサーバのSSL定義を有効にしてください。