以下の環境変数の指定によって、XMLビューの問い合わせにおける動作を調整することができます。これらの環境変数は依存関係にあるので、それぞれに適切な値を設定する必要があります。
RN_SHUNSAKU_REQUEST
RN_SHUNSAKU_DATASIZE
環境変数 | 値 | 意味 |
---|---|---|
RN_SHUNSAKU_REQUEST | Shunsakuの応答件数 Shunsakuの定める応答件数の定量制限を超えない正の値を指定します。 省略値:1000 | 「shunsearch2:データ検索」関数の出力結果として通知してもらうデータの最大件数を指定します。 |
RN_SHUNSAKU_DATASIZE | Shunsakuのデータ格納域初期サイズ 省略値:409600 | 「shunsearch2:データ検索」関数の返信データを格納する領域の初期サイズを指定します。 |
RN_SHUNSAKU_DATASIZE_MAX | Shunsakuのデータ格納域最大サイズ 省略値:2147483647 | 「shunsearch2:データ検索」関数の返信データを格納する領域の最大サイズを指定します。Shunsakuのデータ格納域初期サイズより小さい値を指定することはできません。 この環境変数を指定することで、指定した最大サイズを超えるデータ格納域を必要とする問い合わせはエラーとなります。 |
RN_SHUNSAKU_REQUEST
Navigatorは1つのXMLビューに対応したShunsakuの検索において、内部的にShunsakuに対して1回につき最大1000件を受信する検索要求を複数回発行して、検索結果の全件を取得しています。本環境変数を指定すると、この1回の受信最大数を変更できます。
環境や問い合わせ内容などの特別な事情にもとづく以下のような要件がある場合、この環境変数の指定によって要件を実現することができます。
以下の指定値の変更によるメリット、デメリットについて十分に分析検証の上、適切な値を選択してください。
Shunsakuへの検索要求の回数を減らしたい。
大きな値を指定することによって、Shunsakuに対する検索要求の回数を減らすことが可能です。ただし、逆にメモリ消費量は増加します。
NavigatorがShunsakuのデータ受信に使用するメモリ使用量を削減したい。
小さな値を指定することによって、Shunsakuから受信するためにNavigatorが用意するメモリ量を減らすことができます。ただし、検索結果の全件数がその値を超えた場合は検索要求実行回数が増加するため、Shunsakuへの検索要求のオーバヘッドも増加します。
注意
本環境変数に指定できる最大値の注意事項
本環境変数に指定された値はShunsakuのAPIにおける、「shunsearch2:データ検索」APIの「返信要求件数パラメタ」に指定されます。したがって、本環境変数に指定することができる件数の定量制限は、以下のうち小さい方の値に限定されます。
Navigatorが定める本環境変数の指定上限値
Shunsakuが本パラメタについて定める定量制限仕様の最大値
【例】
NavigatorからShunsakuAPI経由でdirectorに直接接続する場合、本環境変数に指定された値が、Shunsakuの接続先directorの動作環境ファイル(cfgファイル)のAnsMaxパラメタで設定されている応答最大件数を超えた場合には、shunsearch2()の「返信要求件数パラメタ」の定量制限の仕様として、AnsMaxパラメタで設定されている応答最大件数が有効となります。
shunsearch2()の「返信要求件数パラメタ」における定量制限についての詳細、AnsMaxパラメタの詳細は、Shunsakuのマニュアルを参照してください。
RN_SHUNSAKU_DATASIZE
Shunsakuから検索結果データを受信する領域の初期サイズを指定します。Navigatorはこの値の領域を獲得してShunsakuに検索要求を行いますが、1回の検索結果の返信データの必要サイズが獲得領域のサイズを超える場合、Shunsakuは必要サイズをNavigatorに通知します。Navigatorはこの必要サイズで領域を獲得しなおして、再度、1回の検索要求を行います。
初期サイズの省略値は409600バイトですが、この値が小さすぎる場合や大きすぎる場合に本環境変数で調整することができます。本環境変数の変更にあたっては、上記RN_SHUNSAKU_REQUEST環境変数の値との整合性を考慮してください。
なお、具体的にこの値はShunsakuのAPIにおける、「shunsearch2:データ検索」APIの「 返信データ格納領域サイズ」域に指定されます。shunsearch2の詳細はShunsakuのマニュアルを参照してください。