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Interstage Navigator ServerV9.5.0 セットアップガイド Vol.1(Enterprise Edition用)
FUJITSU Software

23.4.3 Symfoware Parallel Serverにおけるインデックスの使用

Symfoware Parallel Server上の、DSOの格納構造がSTRIPE構造である表をNavigator Serverから検索する場合、Navigatorは絞り込み条件が指定された項目のインデックスの有無にかかわらず、必ず全件検索が行われるSQLを生成します。これによりSymfoware Parallel Serverが、OLAPでのさまざまな切り口の非定型の問い合わせに対して威力を発揮する、表の全件検索をベースとしたアクセス手法を選択することができます。

一方、Navigatorで定型的な問い合わせだけを行う環境では、STRIPE構造の表に対してもインデックスを使用した検索によって、定型問い合わせの処理時間の短縮を行うことが必要になる場合があります。

このような定型問い合わせだけを行う環境のために、Symfoware Parallel Serverに対して、Navigatorが生成するSQLを環境変数によってカスタマイズできます。この環境変数を指定するとNavigatorは、Symfoware Parallel ServerがSTRIPE構造の表の検索時に、インデックスの使用を選択する可能性のあるSQLを生成します。

SQLのカスタマイズを行う場合は、以下の環境変数を環境設定ファイルに指定してください。

環境変数

設定内容

RN_EXPAND_IN2EQ_LIMITS

RN_EXPAND_IN2EQ_LIMITS=1

設定値を省略した場合は、環境変数を省略したものとみなします。

設定値に、“1”以外の値は指定しないでください。

Symfoware Parallel Serverは、STRIPE構造の表を検索するSQLにおいて、比較演算子「=」を使用した項目にインデックスが定義されている場合、そのインデックスを使用した検索を行うことがあります(Symfoware Parallel Serverのインデックス使用可否の詳細については、Symfoware Parallel Serverのサポート窓口に確認してください)。

本環境変数の指定がない場合(デフォルト)、Navigatorは生成するSQLに比較述語の等値比較条件「=」を使用しないで、限定値リストの数が1つであってもIN述語により条件を指定します。

本環境変数の指定がある場合、IN述語の限定値リスト数が1つの場合だけ、Navigatorは生成するSQLのIN述語を比較述語の等値比較条件「=」に置き換えます。

【例】

Symfoware Parallel Server上のSTRIPE構造のマスタテーブルTBL1から項目C1のデータを'00001'の行だけに絞り込んだ検索を行う場合、Symfoware Parallel Serverに対して、以下のようにIN述語が使用されたSQLが実行されます。

注意

本環境変数の指定により、処理時間が常に短縮されるとは限りません。データの構成、問い合わせの指定によっては、インデックスを使用したことで、問い合わせに時間がかかる結果となる場合もあります。また、特定の問い合わせの処理時間は短縮されても、他の問い合わせの処理時間が増大する可能性もあります。