Navigator Serverの動作には、さまざまな用途の作業用のファイルスペースが必要となります。
ファイルスペースが不足した状態で運用を続けていると、Navigator Serverやシステムの動作が不安定になったり、データベースや辞書などの資源が破壊される危険があります。
それらを未然に防ぐため、Navigator Serverには、以下の監視機能があります。
作業ファイルを作成するディレクトリと、辞書用のディレクトリのあるディスクスペースを、一定の時間間隔で監視します。
ディスクの空きスペースの不足を検出すると、Windowsのイベントログにエラーメッセージを出力し、新規ログオン(Navigator Serverへの接続)を抑止します。
ディスクの空きスペース不足が解消すると、Windowsのイベントログにメッセージを出力し、新規ログオン抑止を解除します。
ファイル資源枯渇状態の監視をするための準備
Navigator Serverの環境設定ファイルに、監視間隔と監視スペース量を設定することで、ファイル資源枯渇状態の監視を行うことができます。
以下の手順に従ってください。
サービスが運用中の場合は、停止します。
Navigator Serverの環境設定ファイルに、以下の環境変数を設定します。
RN_CTMR=n |
n:監視時間間隔(単位は分)を1~60分の範囲で指定します。範囲外の値を指定したときは、監視を行いません。
m:監視スペース量(単位はメガバイト)ファイルシステムの残りディスクスペース量がこの値を下回ったときに、イベントログの出力と新規ログオンの抑止を行う値を指定します。
以下の場合は、監視スペース量=10メガバイトとして動作します。
指定を省略したとき
ディスク容量より大きい値を指定したとき
0以下の値を指定したとき
数値以外の値を指定したとき
【例】
3分おきに、ディスクスペース量が残り60メガバイトを下回ったときに、新規ログオンを抑止してイベントログを出す場合
RN_CTMR=3 |
ファイル資源枯渇状態の確認と対処
Windowsサーバのイベントビューアで、イベントログメッセージを検索することで、資源枯渇状態の有無、推移を確認することができます。
以下のメッセージを確認して、必要な対処を行ってください。対処方法については、“メッセージリファレンス”の記事を参照してください。
KVRCV7_MSG_00131:ディスクスペース量が不足したときに出力します。
KVRCV7_MSG_00136:ディスクスペース量不足状態のため、新規ログオン要求を拒否したときに出力します。