プログラムが異常を検出した際に、Navigatorサーバがメモリに蓄積したトレース情報を、独自形式によるトレースログダンプファイル(バイナリファイル)として出力します。
注意
トレースログ情報の蓄積は常時行われますが、トレースログダンプファイルが取得されるのは、プログラムが致命的な異常と判断した場合だけです。
トレースログダンプ機能の設定
初期設定でトレースログダンプ機能は、有効になっています。これを無効にすることは、保守の観点から明らかに不適切(異常発生時に対処ができなくなる可能性があります)ですが、何らかのやむを得ない状況で、トレースログダンプ機能を無効にする場合は、以下の環境変数をOFFに指定してください。
環境変数 | 設定内容 |
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RN_MEMTRACE_SWITCH | トレースログダンプ機能の有効/無効を指定します。
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トレースログダンプファイルの出力先の設定
環境変数 | 設定内容 |
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RN_MEMTRACE_DIRECTORY | トレースログダンプ機能のダンプファイルの出力先ディレクトリを絶対パスで指定します。 |
環境変数に指定されたディレクトリへの出力に失敗した場合、テンポラリディレクトリに出力します。テンポラリディレクトリに出力できない場合は、ダンプファイルは取得できません。
注意
Linuxの場合、初期状態でcronによるtmpwatchの自動実行によって、一定時間アクセスのない/tmpのファイルを自動的に削除する設定になっています。テンポラリディレクトリに/tmpを使用する場合、注意してください。
出力先ディレクトリは、次の要件を満たしている必要があります。
Navigator Serverの実効ユーザに対する書き込み権限があること
ディレクトリ名にはASCII文字を使用すること