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Interstage Navigator ServerV9.5.0 セットアップガイド Vol.1(Enterprise Edition用)
FUJITSU Software

16.2.3 Navigatorのアクセス制御の設定方法

Navigatorで利用できるアクセス制御機能を設定する方法について説明します。

16.2.3.1 データの公開制限の設定方法

データの非公開/公開の設定、およびデータの公開条件の設定は、Navigator辞書管理ツールから行います。

設定方法については、“Navigator Server 管理者ガイド(辞書管理ツール)”を参照してください。

16.2.3.2 IPアドレスによるログオン規制の設定方法

IPアドレスによるログオン規制機能を使用するために、以下の作業を行います。

IPアドレス設定ファイルの作成

IPアドレス設定ファイルでは、Navigatorの利用を許可するPCと利用者を定義します。

【例】クライアントPCが「IPv6」の場合の記述例

注意

「IPv4射影アドレス」は、使用できません。

【例】クライアントPCが「IPv4」の場合の記述例

環境設定ファイルの設定

IPアドレスでログオン規制を使用した運用を行う場合、あらかじめNavigator Serverの環境設定ファイルに以下の環境変数を設定します。

RN_IPLOCKFILE=<IPアドレス設定ファイルの絶対パス名>


環境設定ファイルに、IPアドレス設定ファイルの絶対パス名を指定します。

本環境変数が設定されている場合は、IPアドレス設定ファイルに定義されているPCと利用者だけが、Navigator Serverへ接続できます。定義外のPCや利用者は、Navigator Serverに接続することができません.

本環境変数の指定がない場合は、IPアドレス設定ファイルが作成されていても、IPアドレスによるログオンの規制は行いません。

16.2.3.3 専用実効ユーザモードによる資産保護(UNIXの場合)

Navigatorが問い合わせの処理で作成する一時ファイルや、ログファイルなどのファイルをOSに登録しているユーザから、アクセスできないようにするには、専用実効ユーザモードを利用してください。

専用実効ユーザモードを利用することで、Navigatorが問い合わせの処理で作成するファイルは、実効ユーザのみがアクセスできるようになります。

すでに専用実効ユーザモードを利用しないで運用している場合は、専用実効ユーザモードへ移行することでファイルのアクセスを制御することができます。

専用実効ユーザモードへ移行作業の詳細は、“付録J 専用実効ユーザモードへ移行する”を参照してください。

ポイント

OS認証を選択して、専用実効ユーザモードを利用していない場合は、Navigatorが問い合わせの処理で作成する一時ファイルや、ログファイルなどのファイルが、OSに登録しているユーザがサーバにログオンすると参照できてしまいます。

16.2.3.4 マートバッチで利用するファイルの保護の設定方法

マートバッチを実行するユーザ以外から、これらのファイルをアクセスできないように保護を行ってください。

アクセス権限の設定は、OSのコマンドを使用して、マートバッチコマンドを実行するユーザに対してだけアクセス権限を与えます。アクセス権限の設定は、スーパユーザで行ってください。

【例】

chown -R <ユーザ名>:<グループ名> <ファイル名>
chmod -R 700 <ファイル名>

それぞれ以下を指定します。

16.2.3.5 アイドル監視の設定方法

アイドル監視は、ユーザ管理機能を有効(ON)にしてから、アイドル監視の環境変数(RN_USER_IDLE_TIME、RN_USER_IDLE_MSG_TIME)を指定します。

アイドル監視の設定方法については、“15.3 ユーザ管理機能の環境設定”を参照してください。