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Interstage Navigator ServerV9.5.0 セットアップガイド Vol.1(Enterprise Edition用)
FUJITSU Software

11.4.4 SAP IQ用のODBCドライバ利用時の環境設定

SAP IQ用のODBCドライバ利用時に必要なNavigatorサーバに行う環境設定について説明します。

環境設定

環境変数

設定内容

RN_SQL_CONFIG_FILE

SAP IQ用のODBCドライバを利用する場合に設定します。

以下のディレクトリを絶対パスで指定してください。

  • Windowsの場合

    Navigatorサーバのインストールディレクトリ\etc\sybaseiq.cfg

  • UNIXの場合

    Navigatorサーバのインストールディレクトリ/etc/sybaseiq.cfg

ODBCINI

(UNIXの場合のみ)

“ODBCドライバの利用について”のODBCドライバを利用するための手順1.でODBCのデータソースを作成した時に定義したファイル(各種接続情報を定義したファイル(odbc.iniなどファイル名任意))を絶対パスで指定します。

【例】

  • /opt/sybase/IQ-16_0に定義ファイル(odbc.ini)を配置した場合

    /opt/sybase/IQ-16_0/odbc.ini

PATH

(UNIXの場合のみ)

SAP IQ用のODBCドライバのリソースファイルが存在するディレクトリを絶対パスで指定してください。

【例】Linuxの場合

  • /opt/sybaseにODBCドライバをインストールした場合

    /opt/sybase/IQ-16_0/res

LD_LIBRARY_PATH

(UNIXの場合のみ)

SAP IQ用のODBCドライバの共用ライブラリが存在するディレクトリを絶対パスで指定してください。

【例】Linuxの場合

  • /opt/sybaseにODBCドライバをインストールした場合

    • SAP IQ 16の32-bit版をインストールした場合

      /opt/sybase/IQ-16_0/lib32

    • SAP IQ 16の64-bit版をインストールした場合

      /opt/sybase/IQ-16_0/lib64

【例】Solarisの場合

  • /opt/sybaseにODBCドライバをインストールした場合

    /opt/sybase/IQ-16_0/lib

RN_ODBC_COMMAND_FILE

ODBC接続時に実行する任意のコマンドを記載するためのファイルのパスを指定します。

  • Windowsの場合
    RN_ODBC_COMMAND_FILE=D:\NAVI\odbc_command.ini

  • UNIXの場合
    RN_ODBC_COMMAND_FILE=/var/opt/FJSVenavi/odbc_command.ini

※/var/opt/FJSVenaviは、Enterprise Editionの場合です。その他のエディションを利用している場合は、“Navigatorサーバのインストール”を参照して、ディレクトリを確認してください。

RN_ODBC_COMMAND_FILEに指定するファイルの内容については“11.4.4.1 ODBC接続時実行コマンド設定ファイルの作成”を参照してください。

RN_IGNORE_CONNECT_DATASOURCE

参照DBにおける特定のデータソースが利用できない状態となった場合に、Navigatorクライアントでのログイン時の接続対象から除外するために設定します。設定値として、接続を行わないデータソース名をカンマ区切りで指定します。省略時はすべてのデータソースに接続します。

設定例)

RN_IGNORE_CONNECT_DATASOURCE=dsname1,dsname2

上記指定例の場合、Navigatorクライアントでのログイン時に、データソースdsname1およびdsname2に接続されません。

シンボリックリンクの作成(Solarisの場合)

SAP IQ 16.0を利用する場合、NavigatorのODBCドライバの共用ライブラリ「libdbodbc16.so」に対するシンボリックリンク「libodbc.so」を作成します。

「/opt/sybase」にODBCドライバを配置し、「/opt」にNavigatorサーバをインストールした場合は、「Navigatorサーバのインストールディレクトリ/bin」にシンボリックリンクを作成します。

11.4.4.1 ODBC接続時実行コマンド設定ファイルの作成

ODBC接続時実行コマンド設定ファイルとは、データソースへの接続時に実行したいコマンドを記載したファイルです。ODBC接続時実行コマンド設定ファイルにはすべてのデータソースに共通の設定とデータソース固有の設定を記述することができます。データソース固有の設定は、ODBC接続時実行コマンド設定ファイルの中に[データソース名]を記述し、以降の行から記述します。次のデータソースが出現するかファイルの終わりまでがデータソース固有の設定となります。

ODBCで接続されたデータソースで実行可能なコマンドについては各データソースのマニュアルをご確認ください。

記載ルール

記載ルールは以下のとおりです。

例えば、SET OPTIONコマンドでは、以下のパラメタにより、SQLの実行時の動作環境を変更することが可能です。

パラメタ名

意味

MAX_QUERY_TIME

SQL実行を一定時間でタイムアウトさせる場合に指定します。

注意事項

注意事項は以下のとおりです。

コマンドが正しく実行できなかった場合は以下のメッセージが出力されます。メッセージの詳細については、“メッセージリファレンス”をご確認ください。

KVR71110E ODBCドライバが固有のエラーを返却しました.SQLSTATE=%1 NativeError=%2

記述例

SET OPTION MAX_QUERY_TIME=3600    ・・・すべてのデータソースに有効な共通の設定を記述する
[DSN1]                            ・・・+→データソースごとの固有の設定を記述する
SET OPTION MAX_QUERY_TIME=600     ・・・|
[DSN2]                            ・・・|
SET OPTION MAX_QUERY_TIME=1200    ・・・+