Navigatorサーバのインストール時に設定しなかった場合に行います。
Linuxでsystemdを使用する場合のみに必要な設定です。
systemdにNavigatorサーバとの通信サービスを登録します。systemdにNavigatorの通信サービスを登録するためには/usr/lib/systemd/systemディレクトリ配下にユニットファイルを作成し、作成したユニットをサービスとして登録します。
サービスを登録するには、/usr/lib/systemd/systemディレクトリ配下に2つのファイルを作成します。通常は、ユニットファイル名を「rn」とし、「rn.socket」と「rn@.service」の2つのファイルを作成します。
ユニットファイル名の「rn」の部分は任意の名前で作成できます。
.serviceファイルのユニットファイル名には必ず最後に"@"を付けてください。
これらのファイルは、所有者およびグループをroot、アクセス権は-rw-r--r--で作成します。
「rn.socket」と「rn@.service」は以下の例を参考に作成します。下線太字の部分は環境に合わせて設定します。
例）/usr/lib/systemd/system/rn.socket
[Unit] |
例）/usr/lib/systemd/system/rn@.service
[Unit] |
ユニットファイルの各属性の説明は以下になります。
ユニットファイル | パラメタ | 設定内容 |
|---|---|---|
rn.socket | Description | サービスの説明を記載してください。 |
ListenStream | /etc/servicesファイルに記載したrnサービスのポート番号を設定します。 | |
Accept | 必ず"true"を指定します。 | |
MaxConnections | 「最大同時接続数+1」の値を指定します。例えば、最大同時接続数が100の場合は101を指定します。 ※最大同時接続数はrn_setuserコマンドで設定した値を指します。 | |
WantedBy | 必ず"sockets.target"を指定します。 | |
rn@.service | Description | サービスの説明を記載してください。 |
After | 必ず" local-fs.target network-online.target "を指定します。 | |
KillMode | 必ず"process"を指定します。 | |
ExecStart | 通信開始時に起動するコマンドを設定します。 "/bin/sh -cコマンド"に"rnd.shコマンド"を絶対パスで設定し、引数として"Navigatorの環境設定ファイル"の絶対パスを指定します。 ※「rnd.sh」は、以下のディレクトリに格納されています。
| |
StandardInput | 必ず"socket"を指定します。 |
設定が完了したら、systemdに対しユニットファイルの再読み込みと有効化を行い、ユニットを起動します。
ユニットファイルの再読み込み
#systemctl daemon-reload
ユニットの有効化
# systemctl enable rn.socket
ユニットの起動
#systemctl start rn.socket
ユニットを停止するには以下のコマンドを実行します。
ユニットの停止
#systemctl stop rn.socket
systemdに対するユニットファイルの作成、サービスの登録方法、ユニットに対する操作の詳細については、OSやディストリビューションのマニュアルを参照してください。
