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Interstage Navigator ServerV9.5.0 セットアップガイド Vol.1(Enterprise Edition用)
FUJITSU Software

2.1 認証タイプの選択

ログイン時に指定されたユーザ名、およびパスワードが正しいかを確認し、そのユーザに対し、Navigatorの利用を許可することを「認証」と呼びます。

ユーザの認証には、以下の2種類があります。

以下にそれぞれの認証タイプの特徴を示します。

認証タイプ

特徴

利用シーン

OS認証

  • サーバのOSにNavigatorを利用するユーザを登録するため、従業員データベースといったユーザ情報データベースを構築する必要がありません。

  • データベース保守の必要がないため、ユーザが小規模な場合や、ユーザの増減が少ない場合は、ユーザの管理が容易です。

  • Active Directoryを利用している場合は、登録してあるユーザを、アプリケーションを開発せずに、そのままNavigatorサーバの認証に利用できます。

  • 少人数利用

  • テスト利用(本格運用前に試しにNavigatorの機能を利用する時)

  • すでにActive Directoryを利用している

エンタープライズ認証

  • Navigatorのユーザ情報を、ユーザ認証システムに統合して管理することができます。

  • 複数のサーバでNavigatorを運用する場合でも、ユーザの登録、修正、削除の作業を個々のサーバに対して行う必要がありません。

  • 個々のサーバOS上にユーザを登録する必要がないため、セキュリティの向上につながります。

  • 従業員データベースなど、ユーザ認証システムの基盤となるものが存在する

  • 他のアプリケーションのユーザ認証は、すでに一つのユーザ認証システムに統合されている

エンタープライズ認証を使用する場合は、認証出口モジュールの作成が必要です。すぐに認証出口モジュールを用意できない場合は、OS認証を使ってサーバのセットアップ作業を進めておき、後でエンタープライズ認証に移行することができます。OS認証からエンタープライズ認証への移行については、“付録H OS認証からエンタープライズ認証への移行”を参照してください。