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Interstage Navigator ServerV9.5.0 セットアップガイド Vol.1(Enterprise Edition用)
FUJITSU Software

1.2.14 Postgresの使用時の注意事項

Postgres使用時の注意事項について説明します。

※Postgresは、Symfoware Server Client(Postgres)やOpen SQL Clientなどにより接続された以下のPostgreSQLベースのデータベースの総称です。

構成

Navigatorサーバと異なるサーバにPostgresのデータベースが存在する場合、またはNavigatorサーバとPostgresのデータベースの論理空間(32bit/64bit)が異なる場合には、Navigatorサーバと同じサーバにPostgresのクライアントソフトウェアが必要です。

Postgresがインストールされているサーバでファイアウォールが設定されている場合には、Postgresで使用するポートへのアクセスを許可します。

データ型

Navigatorのデータ型と、Postgresのデータ型との対応を以下に示します。

利用不可のデータ型の項目を含むテーブルの場合、利用不可のデータ型の項目を除いて利用することができます。

種別

Postgresのデータ型

Navigatorのデータ型

数値

smallint

SMALLINT

integer

INTEGER

bigint

DECIMAL(20.0)

numeric(p,q)
p,qは最大38まで

DECIMAL(p,q)

real

利用不可

double_precision

FLOAT

serial

利用不可

bigserial

利用不可

通貨

money

利用不可

文字型

character varying(n)
nの最大値は32000(文字数)

VARCHAR(N)※1

character(n)
nの最大値は32000(文字数)

CHARACTER(N) ※1

text

利用不可

バイナリ型

bytea

利用不可

時間型

timestamp without time zone

CHARACTER(19)
YYYY-MM-DD HH:MM:SS形式

timestamp with time zone

利用不可

date

CHARACTER(10)
YYYY-MM-DD形式

time without time zone

CHARACTER(8)
HH:MM:SS形式

time with time zone

利用不可

interval

利用不可

論理値型

boolean

利用不可

列挙型

enum

利用不可

幾何データ型

point

利用不可

line

利用不可

lseg

利用不可

box

利用不可

path

利用不可

polygon

利用不可

circle

利用不可

ネットワーク型

cidr

利用不可

inet

利用不可

macaddr

利用不可

ビット型

bit(n)

利用不可

bit varying(n)

利用不可

テキスト検索型

tsquery

利用不可

UUID型

uuid

利用不可

XML型

xml

利用不可

配列型

利用不可

複合型

利用不可

オブジェクト識別子型

oid

利用不可

類似データ型

利用不可

※1:Nは、環境変数「POSTGRES_CHAR_BYTE」の指定値によって異なります。「POSTGRES_CHAR_BYTE」が初期値(3を指定)の場合は、「N=n×3」の値となります。Symfoware Analytics Serverでは、環境変数「POSTGRES_CHAR_BYTE」に設定値「1」を必ず指定します。環境変数「POSTGRES_CHAR_BYTE」の詳細については、“A.2.123 RN_POSTGRES_CHAR_BYTE  ”を参照してください。

データ型の注意事項

Navigatorで利用するテーブルに必要な権限

Navigatorで利用するデータソースのテーブルには、Postgresに接続するNavigatorユーザに対してSELECT権を設定してください。

名称と名称の文字種

名称の規則

スキーマ名、テーブル名、および項目名として使用できる名称は、半角文字だけ、または全角文字だけの名称です。データソース名として使用できる名称は、半角文字だけの名称です。使用できる名称の規則を、以下に示します。

なお、Postgresの制限により、これらの文字だけからなる識別子も使用できない場合があります。

使用できない名称

以下に示す名称は、スキーマ名、テーブル名、項目名、およびデータソース名として使用できません。

名称の長さの制限

Navigatorで使用できるスキーマ名、テーブル名、項目名の名称の長さは36バイトまでです。名称は、この範囲内の長さとなります。

制限事項

Postgresを利用する場合、以下の機能は制限されます。

上記に加え、Symfoware Analytics Serverのカラムナテーブル使用時の固有の注意事項は以下のとおりです。

以下の機能が制限されます。

後方空白の扱いについて

Postgresのvarchar型データには、後方空白を含まないでください。後方空白が含まれると、管理ポイントの処理や比較処理で、後方空白を持つデータが正しく検索されないことがあります。

[条件の指定]画面での「検索の方法」での指定値について

データ型が、「timestamp without time zone」、「date」または、「time without time zone」の場合、以下の指定はできません。

「\」またはバックスラッシュの扱いについて

Postgresの設定ファイル「postgresql.conf」内の「standard_conforming_strings」の設定が初期値の「on」になっている場合に限り利用できます。

カラム型インデックスの利用について

Postgresのカラム型インデックス(Vertical Clustered Index; VCI)を利用することができます。

Navigatorでの強制切断時の注意事項

Navigatorクライアントで強制終了した場合など、Navigatorが強制終了してもPostgres側のセッション情報は、Postgres側でセッションの回収が行われるまでの間、存在した状態となります。