アプリケーションサーバ環境資源のバックアップ手順について説明します。
ここでは、バックアップ資源格納用ディレクトリを以下のディレクトリとして説明しています。
/backup |
X:\Backup |
注意
バックアップする前に、以下のことを確認してください。
Interstageのすべてのサービス、サーバアプリケーションが停止していること。
バックアップ用ディレクトリに、バックアップ資源格納に必要な空きディスク容量があること。
バックアップは以下の手順で行います。各コマンドの詳細については、本製品に同梱している“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。また、Interstage Business Application Serverのetcディレクトリ、 Interstage Business Application Serverのvarディレクトリ、Interstage Business Application Server用 Interstage管理コンソール資源、ユーザログ定義資源、RCプロシジャファイル、およびunitファイルを除き、アプリケーションサーバ環境資源のバックアップを一括で行うこともできます。一括で行う場合は、“Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)”の“メンテナンスの一括実行”を参照してください。
バックアップ資源格納用ディレクトリの作成
Interstage Business Application Serverのetcディレクトリのバックアップ
Interstage Business Application Serverのvarディレクトリのバックアップ
Interstage Business Application Server用 Interstage管理コンソール資源のバックアップ
Interstageセットアップ資源のバックアップ
Interstage管理コンソールの資源のバックアップ
Interstage JMXサービス資源のバックアップ
業務構成管理の資源のバックアップ
CORBAサービス資源のバックアップ
イベントサービス資源のバックアップ
Portable-ORB資源のバックアップ
コンポーネントトランザクションサービス資源のバックアップ
データベース連携サービス資源のバックアップ
Interstage シングル・サインオン資源のバックアップ
Interstage HTTP Server資源のバックアップ
IJServerクラスタの資源のバックアップ
Interstage ディレクトリサービスの資源のバックアップ
Interstage証明書環境資源のバックアップ
IJServer資源のバックアップ
Interstage JMS資源のバックアップ
J2EE共通資源ファイルのバックアップ
ユーザログ定義資源のバックアップ
RCプロシジャファイルのバックアップ
unitファイルのバックアップ
サーバアプリケーション配備元ディレクトリのバックアップ
Interstageのバックアップ資源を格納するディレクトリを1つ作成します。このディレクトリ配下に、Interstageの各バックアップ資源を格納します。
実行例を以下に示します。
mkdir /backup |
md X:\Backup |
注意
バックアップ資源格納用ディレクトリを作成するディスクに、十分な空き容量があることを確認してください。
Interstage Business Application Serverのetcディレクトリのバックアップは、OSの複写コマンドを使用します。資源バックアップ先ディレクトリに格納するディレクトリを作成する必要があります。
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup/ibs/etc”の場合の操作例を以下に示します。
1. Interstage Business Application Serverのetcディレクトリの資源を格納するディレクトリを作成します。 |
Interstageインストールパスが“C:\Interstage”、資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup\BAS\etc”の場合の操作例を以下に示します。
1. Interstage Business Application Serverのetcディレクトリの資源を格納するディレクトリを作成します。 |
注意
Interstageが動作中の場合には、Interstage管理コンソールの[Interstage Application Server] > [システム] > [状態]タブ画面の[停止]ボタン、またはisstop -fコマンドを使用してInterstageを停止してください。クラスタシステムの場合には、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照し、クラスタシステムの停止方法により停止してください。
Interstage Business Application Serverのvarディレクトリのバックアップは、OSの複写コマンドを使用します。資源バックアップ先ディレクトリに格納するディレクトリを作成する必要があります。
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup/ibs/var”の場合の操作例を以下に示します。
1. Interstage Business Application Serverのetcディレクトリの資源を格納するディレクトリを作成します。 |
Interstageインストールパスが“C:\Interstage”、資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup\BAS\var”の場合の操作例を以下に示します。
1. Interstage Business Application Serverのvarディレクトリの資源を格納するディレクトリを作成します。 |
注意
Interstageが動作中の場合には、Interstage管理コンソールの[Interstage Application Server] > [システム] > [状態]タブ画面の[停止]ボタン、またはisstop -fコマンドを使用してInterstageを停止してください。クラスタシステムの場合には、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照し、クラスタシステムの停止方法により停止してください。
Interstage Business Application Server用 Interstage管理コンソール資源のバックアップは、OSの複写コマンドを使用します。資源バックアップ先ディレクトリに格納するディレクトリを作成する必要があります。
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup”、Interstage Business Application用Interstage管理コンソールの資源を格納するディレクトリが“/backup/basgui”の場合の操作例を以下に示します。
1. Interstage管理コンソールの資源ファイルを格納するックアップ用ディレクトリを作成します。 |
注意
Interstage管理コンソール用Servletサービスが動作中の場合には、ismngconsolestopコマンドを使用してInterstage管理コンソールを停止してください。
ディレクトリのパスが空白を含む場合は、ダブルクォーテーション("")で囲んで指定する必要があります。
下記の資源のバックアップについては、“Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)”を参照してください。
Interstageセットアップ資源のバックアップ
Interstage管理コンソールの資源のバックアップ
Interstage JMXサービス資源のバックアップ
業務構成管理の資源のバックアップ
CORBAサービス資源のバックアップ
イベントサービス資源のバックアップ
Portable-ORB資源のバックアップ
コンポーネントトランザクションサービス資源のバックアップ
データベース連携サービス資源のバックアップ
Interstage シングル・サインオン資源のバックアップ
Interstage HTTP Server資源のバックアップ
IJServerクラスタの資源のバックアップ
Interstage ディレクトリサービスの資源のバックアップ
Interstage証明書環境資源のバックアップ
IJServer資源のバックアップ
Interstage JMS資源のバックアップ
J2EE共通資源ファイルのバックアップ
ユーザログを使用する運用を行っている場合のユーザログ定義資源のバックアップは、OSの複写コマンドを使用します。資源バックアップ先ディレクトリに格納するディレクトリを作成する必要があります。
バックアップするユーザログ定義資源とは、ユーザログのログ定義ファイルおよびログ出力サービス定義ファイルのことを指します。
注意
ログの運用形態により、バックアップ方法が異なります。
業務処理実行アプリケーション単位のログ運用
ログ定義ファイルを、“/opt/FJSVibs/etc”配下に格納し運用している場合は、“5.3.2.2 Interstage Business Application Serverのetcディレクトリのバックアップ”を行えば、ユーザログ定義資源はバックアップされます。
ログ定義ファイルを、“/opt/FJSVibs/etc”配下に格納しない運用を行っている場合は、ユーザログ定義資源のバックアップが必要です。
ログ定義ファイルの格納ディレクトリについては、業務処理実行アプリケーションの初期化パラメタ“uji.logConf”に設定された値を確認してください。
初期化パラメタの詳細については、“Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド”の“汎用ログ”の“環境作成”の“初期化パラメタ”を参照してください。
フロー定義単位のログ運用
“5.3.2.2 Interstage Business Application Serverのetcディレクトリのバックアップ”を行えば、ユーザログ定義資源はバックアップされます。
デフォルトのログ運用
“5.3.2.2 Interstage Business Application Serverのetcディレクトリのバックアップ”を行えば、ユーザログ定義資源はバックアップされます。
サーバアプリケーション単位のログ運用(C言語またはCOBOL)
“5.3.2.2 Interstage Business Application Serverのetcディレクトリのバックアップ”を行えば、ユーザログ定義資源はバックアップされます。
ログの運用形態の詳細については、“Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド”の“汎用ログ”の“環境作成”の“ログ定義ファイルの環境作成”を参照してください。
例
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup/ibs”、ユーザログのログ出力サービス定義ファイルを“/home/apfw/log1.xml”の場合の操作例を以下に示します。
1. バックアップ用ディレクトリを作成します。 |
資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup\BAS”、ユーザログのログ出力サービス定義ファイルを“C:\home\apfw\log1.xml”の場合の操作例を以下に示します。
1. バックアップ用ディレクトリを作成します。 |
注意
バックアップ用ディレクトリのパス、バックアップ元のディレクトリのパス、またはログ定義ファイル名に空白を含む場合、コマンドパラメタ指定時にダブルクォーテーション("")で囲んで指定する必要があります。
Interstageが動作中の場合には、Interstage管理コンソールの[Interstage Application Server] > [システム] > [状態]タブ画面の[停止]ボタン、またはisstop -fコマンドを使用してInterstageを停止してください。クラスタシステムの場合には、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照し、クラスタシステムの停止方法により停止してください。
(RHEL6)
RCプロシジャファイルのバックアップは、cpコマンドを使用します。
資源バックアップ先ディレクトリに格納するディレクトリを作成する必要があります。
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup/rc2.d”の場合の操作例を以下に示します。
1. バックアップ用ディレクトリを作成します。 |
注意
Interstageが動作中の場合には、Interstage管理コンソールの[Interstage Application Server] > [システム] > [状態]タブ画面の[停止]ボタン、またはisstop -fコマンドを使用してInterstageを停止してください。クラスタシステムの場合には、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照し、クラスタシステムの停止方法により停止してください。
(RHEL7/RHEL8)
Interstage Application Serverの各サービスが提供する起動用unitファイルに対して、定義内容を追加するためにユーザが用意した環境定義用unitファイルのバックアップについて説明します。
環境定義用unitファイルのバックアップは、cpコマンドを使用します。
資源バックアップ先ディレクトリに格納するディレクトリを作成する必要があります。
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup/unit”の場合の操作例を以下に示します。
1. バックアップ用ディレクトリを作成します。 |
サーバアプリケーション配備元ディレクトリのバックアップは、OSの複写コマンドを使用します。
資源バックアップ先ディレクトリに格納するディレクトリを作成する必要があります。
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup/applications”の場合の操作例を以下に示します。
1. バックアップ用ディレクトリを作成します。 |
資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup\applications”の場合の操作例を以下に示します。
1. バックアップ用ディレクトリを作成します。 |
注意
移行元と移行先の環境が同一ホストである場合、本手順は必要ありません。
配備元ディレクトリのパス情報はアプリケーション配備コマンドで保持しているため、別環境への移行時には、移行元のパスと移行先のパスを合わせてください。