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Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド
FUJITSU Software

13.1 概要

ユーザがC言語で作成した業務処理(アプリケーション)を、アプリケーション連携実行基盤で動作させるためには、業務処理とアプリケーション連携実行基盤をつなぐためのインタフェースが必要になります。これを、C言語実行基盤インタフェースといいます。以下に、位置付けを示します。

同期アプリケーション連携実行基盤の場合

C言語実行基盤インタフェースは、アプリケーション連携実行基盤から受け取ったデータを、C言語の業務処理で使用できるデータ形式に変換します。また、C言語の業務処理から返されたデータを、アプリケーション連携実行基盤で扱う形式に変換して返します。
C言語実行基盤インタフェースは、C言語実行基盤インタフェース生成ツールで作成することができます。
C言語実行基盤インタフェース生成ツールでは、サーバアプリケーションのインタフェースを定義したIDLファイル、および付加情報を定義したアプリケーション情報入力ファイルを入力として、以下の情報を生成します。

C言語で作成した業務ロジックと、ツールで生成されたC言語実行基盤インタフェースをコンパイルおよびリンクして、サーバアプリケーション(ライブラリ)を作成します。このライブラリと、ツールで生成されたアプリケーションインタフェース定義ファイル、およびアプリケーション呼出し定義ファイルをアプリケーション連携実行基盤に配備することで、アプリケーション連携実行基盤から業務ロジックを実装したサーバアプリケーションを実行できるようになります。

以下に、C言語実行基盤インタフェース生成ツールの機能概要を示します。

注意

図はサーバがSolarisおよびLinuxの場合の例です。
サーバがWindowsの場合、C言語実行基盤インタフェース生成ツールとして、“apfwconvwc”を使用します。

サーバアプリケーション資産の分類

サーバアプリケーション資産の分類を以下に示します。

開発資産とは、アプリケーションの開発に必要な資産です。バージョン管理対象、および開発環境のバックアップ対象となります。
運用資産とは、アプリケーションの実行に必要な資産です。運用環境のバックアップ対象となります。

資産名

開発資産

運用資産

IDLファイル

アプリケーション情報入力ファイル

C言語実行基盤インタフェースソースファイル

(注1)

ユーザ作成ソースファイル

アプリケーションインタフェース定義ファイル

(注1)

アプリケーション呼出し定義ファイル

(注1)

アプリケーション動作定義ファイル

(注2)

ログ定義ファイル

ログメッセージファイル

ユーザ作成ライブラリ

○:対象資産であることを示します。  -:対象資産ではありません。
注1)実行基盤インタフェースツールによって生成されます。
注2)同期アプリケーション連携実行基盤で、必要な場合にだけ作成します

ポイント

  • アプリケーション動作定義ファイルは、同期アプリケーション連携実行基盤でだけ利用するファイルです。詳細は、“Interstage Business Application Server リファレンス”の“アプリケーション動作定義ファイルリファレンス”を参照してください。

  • ログ定義ファイルについての詳細は、“Interstage Business Application Server リファレンス”の“ログ定義ファイルリファレンス”を参照してください。

  • ログメッセージファイルについての詳細は、“Interstage Business Application Server リファレンス”を参照してください。