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Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド
FUJITSU Software

4.2 業務データの設計

データの更新、打ち切りの注意

業務処理を行う業務処理実行アプリケーションの処理結果は、業務データに反映されます。あるフローで使用する業務データは、そのフローに含まれるアプリケーションの呼出し引数や復帰値を網羅するように設計する必要があります。

業務データの設計では、業務処理関数またはメソッドの実行順の指定と、関数またはメソッドの呼出し引数や復帰値と業務データの業務データ名とのマッピングを確認してください。特にマッピングについては、フロー内における複数アプリケーションの処理の結果が正しく反映されるようにする必要があります。たとえば、後に処理するアプリケーションが必要としている業務データ名を、前のアプリケーションの出力で上書きしてしまう、といった事態にならないように設計する必要があります。
補償ルートの場合も同様に、アプリケーションの取消し処理で必要なデータが業務データに残っていない、といった事態にならないように注意が必要です。

業務データの型の注意

業務データの型と、業務処理実行アプリケーションを呼び出すときに受け渡される型についての対応関係は、“■業務データの型の対応”を参照してください。
また、業務処理開始アプリケーションと業務処理実行アプリケーションで使用できる業務データの型については、“■業務データの型の制限”を参照してください。

なお、非同期アプリケーション実行基盤において使用できない型を使用した場合、実行時にエラーとなります。

データの引継ぎの注意

引き継がれていない業務データの業務データ名と関数定義の入力情報がマッピングされている場合は、“■業務データの引継ぎに関する規約”で示した値が入力情報として設定されます。

以下に例を概念図で示します。

引き継がれていない業務データ名が引数に指定された場合のアプリケーションに渡される値については、“■業務データの引継ぎに関する規約”を参照してください。
なお、Javaで引数が業務データ全体(java.util.Map)の場合にも、引き継がれていない業務データにも、同じ初期値が設定されます。