業務処理を実行するアプリケーションおよび非同期アプリケーション連携実行基盤の定義を作成するための開発環境です。以下の機能を提供します。
アプリケーション開発用のプロジェクト(Interstage Studio)
Interstage StudioはInterstageファミリの開発環境製品です。非同期アプリケーション連携実行基盤では、プラグインでInterstage Studioを機能拡張し、非同期アプリケーション連携実行基盤用のアプリケーション作成支援機能を提供します。
フロー定義ツール
フロー定義ツールは非同期アプリケーション連携実行基盤で提供するGUIツールです。Interstage Business Application Serverの開発環境パッケージに同梱されています。
COBOL開発支援ツール
アプリケーション連携実行基盤上で動作するCOBOLアプリケーションを開発するためのGUIツールです。Interstage Business Application Serverの開発環境パッケージに同梱されています。
■アプリケーション開発用のプロジェクト(Interstage Studio)
非同期アプリケーション連携実行基盤で使用するアプリケーションには、業務処理開始アプリケーションと業務処理実行アプリケーションの2種類があります。業務処理実行アプリケーションの開発は、Interstage Studioを使用して開発を行います。非同期アプリケーション連携実行基盤に特化した処理をJavaアプリケーションに組み込む場合は、Interstage Studioのウィザードを用いて容易に組み込むことが可能です。このウィザードは、Interstage Studioへのプラグインとして、Interstage Business Application Serverの開発環境パッケージに同梱して提供します。
なお、Interstage Studioは、効率的なシステム構築を可能とするコンポーネント指向の統合開発環境です。J2EEに準拠したサーバサイドのアプリケーション(JSP/Servlet/EJB、SOAP/UDDI)、Webサービス、CORBA技術など幅広いWebシステムの開発環境、業務開発に有効活用できる実用的なコンポーネント、テスト運用環境としてのアプリケーションサーバなど、開発ライフサイクルの各場面で利用できるツールを標準装備し、オールインワンで提供します。
業務処理開始アプリケーション
項目 | 説明 |
---|---|
利用できる言語 | Java |
アプリケーションの記述内容 | アプリケーション連携を開始するための情報(フロー定義の種類、メッセージ、同期応答の有無など)を非同期アプリケーション連携実行基盤が提供するAPIを使用して記述します。 |
アプリケーション作成のための作業 | アプリケーションは、Interstage StudioのJavaのアプリケーションを作成するプロジェクトを利用して作成します。 |
業務処理実行アプリケーション
項目 | 説明 |
---|---|
利用できる言語 | Java、COBOL |
アプリケーションの記述内容 | データベースの更新などの業務処理を記述します。 |
アプリケーション作成のための作業 | Javaの場合、Interstage Studioのアプリケーション連携フロープロジェクトを使用することでウィザードに従ってアプリケーションの開発を行います。 COBOLの場合、Interstage StudioのCOBOLプロジェクト、およびCOBOL開発支援ツールを使用してアプリケーションの開発を行います。 |
なお、アプリケーションの配備は、使用する言語に応じて以下のツールを使用して行います。
Javaのアプリケーション
Interstage Studio、またはInterstage管理コンソール
COBOLを利用したアプリケーション
COBOL開発支援ツール、またはapfwdeployコマンド
■フロー定義ツール
非同期アプリケーション連携実行基盤を使用するためには、フロー定義ツールで、アプリケーション連携のパターン(回覧型など業務の順番や分岐条件など)や異常処理の方式選択といった設定を行います。
フロー定義ツールはInterstage Studioのプラグインとして動作し、以下に示す各項目についてGUI画面で各種操作を行います。
業務データ定義
ルーティング定義
呼出し定義
異常処理定義
■COBOL開発支援ツール
COBOLで作成した業務処理(アプリケーション)を、アプリケーション連携実行基盤で動作させるために、業務処理とアプリケーション連携実行基盤をつなぐためのインタフェース情報をGUI上で生成するツールです。また、生成した資産をサーバへ配備する機能を備えており、アプリケーション連携実行基盤において、COBOLのサーバアプリケーションを開発する際の開発コストを軽減できます。
メインフレームやオフィスコンピュータで作成された膨大なCOBOL資産の業務ロジックを、オープンシステムに移植することができます。
同期および非同期の通信を含む制御処理をアプリケーション連携実行基盤が行うため、業務ロジックの開発に集中でき、サーバアプリケーションをCOBOLの知識だけで作成することができます。
同期アプリケーション連携実行基盤と非同期アプリケーション連携実行基盤との違いを意識することなくサーバアプリケーションを作成できます。
作成したサーバアプリケーションは、C言語およびJavaのアプリケーションと連携することが可能です。たとえば、オンライン系の同期アプリケーション連携実行基盤のクライアントをJavaで作成し、サーバ側のCOBOLサーバアプリケーションと連携することができます。
COBOL開発支援ツールはInterstage Studioのプラグインとして動作します。