スタンドアロン形態で運用中にトラブルなどが発生し、リポジトリの修復が必要になった場合の修復方法について説明します。
■環境が壊れている場合
環境が壊れている場合は、スタンドアロン形態のリポジトリを再作成します。リポジトリのバックアップディレクトリ(Solaris、Linuxではバックアップファイル)を使用することにより、リポジトリをバックアップ時の状態へ修復することができます。バックアップディレクトリ(Solaris、Linuxではバックアップファイル)がない場合は、リポジトリを新規に再作成する必要があります。
スタンドアロン形態での運用中に、リポジトリをバックアップディレクトリ(Solaris、Linuxではバックアップファイル)から作成し直して修復する場合の対応手順を説明します。
修復するリポジトリを停止します。
手順1で停止したリポジトリを削除します。
修復するリポジトリのバックアップディレクトリ(Solaris、Linuxではバックアップファイル)を、ireprestsysコマンドを使用してリストアします。
例
バックアップディレクトリ X:\Backup\irep\rep001_back
リポジトリ名 rep001
ireprestsys -d X:\Backup\irep\rep001_back -R rep001 IREP: 情報: irep11001: リストアが成功しました。 X:\Backup\irep\rep001_back [rep001]
バックアップファイル名 /backup/irep/rep001_back.tar.gz
リポジトリ名 rep001
# ireprestsys -f /backup/irep/rep001_back.tar.gz -R rep001 UX:IREP: 情報: irep11001: リストアが成功しました。 /backup/irep/rep001_back.tar.gz [rep001]
修復したリポジトリを起動します。
ireprestsysコマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“バックアップコマンド”を参照してください。
■データベース内のデータが壊れている場合
データベース内のデータが壊れている場合は、データベース内のデータを修復します。RDBのバックアップ・リストア/リカバリ機能を使用して、データベース内のデータをバックアップ時の状態へ修復することができます。バックアップがない場合は、データを再作成する必要があります。
データの修復手順を説明します。
バックアップがある場合
修復するリポジトリを停止します。
RDBの機能を使用してバックアップしておいたデータをリストアします。
リストア方法は、“運用ガイド(基本編)”の“メンテナンス(資源のバックアップ/他サーバへの資源移行/ホスト情報の変更)”-“リストア手順詳細”-“Interstage ディレクトリサービス資源のリストア”を参照してください。
修復したリポジトリを起動します。
バックアップがない場合
修復するリポジトリを停止します。
手順1で停止したリポジトリを削除します。
手順1で停止したリポジトリと接続していたデータベースを削除します。
Symfoware/RDBを使用している場合は“3.1.4.8 データベースの削除”、Oracle Databaseを使用している場合は“3.2.3.2 データベースの削除”を参照して、データベースを削除してください。
スタンドアロン形態を新規に作成します。
“環境構築”の“2.2 環境構築の流れ”を参照して、スタンドアロン形態の環境を作成してください。