一括リストア・移入は以下の手順で行います。
サービスの停止
「4.2.1 バックアップ手順」の「サービスの停止」を参照して、サービスを停止します。
リストア/移入対象資源の確認
リストア/移入対象資源は、バックアップ/移出対象資源と同様です。
バッチファイルやシェルスクリプトの修正
「4.9.1 サンプルについて」と「4.9.2 バックアップ・リストア対象資源の定義方法」を参照し、バッチファイル(Windows (R))やシェルスクリプト(SolarisおよびLinux)のサンプルを修正します。
バッチファイルやシェルスクリプトの実行
3.で修正したバッチファイルやシェルスクリプトを実行します。
以下に例を示します。
リストアする場合
isrestore.bat
移入する場合
isimport.bat
リストア対象資源の定義ファイル名がbackupdef.txtの場合
リストアする場合はCommonセクションのtarget_serverにcurrentを、移入する場合はothersを設定します。
/opt/FJSVisas/sample/backup_restore/isrestore backupdef.txt
リストアする場合
/opt/FJSVisas/sample/backup_restore/isrestore
移入する場合
/opt/FJSVisas/sample/backup_restore/isimport
また、ネーミングサービスの登録情報に他ホストを参照しているオブジェクト情報が存在し、他ホストも移行対象である場合は、他ホストを参照しているオブジェクト情報のホスト名/ポート番号を他ホストの移行先のホスト名/ポート番号に変更する必要があります。
注意
CORBAサービス資源をリストア対象とした場合で、バックアップ時にSSL資源をバックアップした場合は、SSL資源をリストアする必要があります。「4.5.5 CORBAサービス資源のリストア」の「注意事項」を参照してリストアを実施してください。
CORBAサービス資源を移入対象とした場合で、ネーミングサービスの登録情報に他ホストを参照しているオブジェクト情報が存在する場合は、ネーミングサービスの登録情報を移入する必要があります。「4.7.4 CORBAサービス資源の移入」を参照して移入を実施してください。
Portable-ORB資源をリストア/移入対象とした場合、操作対象はPortable-ORBのインストールディレクトリ配下だけです。Portable-ORBをダウンロードする運用の場合およびSSL運用を行っている場合の資源については対象外となります。これら対象外の資源については、「4.5.7 Portable-ORB資源のリストア」を参照してリストア/移入を実施してください。
環境変数PORB_HOMEには、Portable-ORBのインストールディレクトリ「/opt/FJSVporb」を指定しておく必要があります。
Interstage シングル・サインオンのリポジトリサーバ資材を共用ディスクからバックアップしている場合は、「4.5.10 Interstage シングル・サインオン資源のリストア」の「リストア方法(リポジトリサーバの資源)」を参照して暗号化情報(サービスID)ファイルをリストアしてください。
Interstage HTTP Server資源をリストア/移入対象とした場合で、バックアップ/移出時にコンテンツ(DocumentRootディレクティブで指定したディレクトリ配下以外)、および環境設定時に使用したファイル(httpd.confとパスワードファイル以外)をバックアップ/移出した場合は、必要に応じて、別途リストア/移入してください。
また、SMEEコマンドで構築した証明書/鍵管理環境のSSLを使用している場合は、バックアップ/移出した以下の資源を、環境定義ファイル(httpd.conf)の該当ディレクティブで指定されているパスにリストア/移入してください。
スロット情報ディレクトリ(SSLSlotDirディレクティブで指定したディレクトリ)
運用管理ディレクトリ(SSLEnvDirディレクティブで指定したディレクトリ)
ユーザPIN管理ファイル(SSLUserPINFileディレクティブで指定したファイル)
さらに、移入時は、isrestoreコマンド実行後、Interstage HTTP Serverの環境定義ファイル(httpd.conf)を確認し、移出元と移入先でポート番号の設定が異っている場合、移入先のポート番号を設定してください。
以下のディレクティブにネットワーク上の共有フォルダ(UNCパス)を指定している場合は、必要に応じて、ネットワーク上の共有フォルダ配下のコンテンツやCGIなどをリストア/移入し、ネットワーク上の共有資源へのアクセスを設定してください。ネットワーク上の共有資源にアクセスするための設定方法については、「Interstage HTTP Server 運用ガイド」の「環境設定」-「環境定義ファイル」-「ネットワーク上の共有資源へのアクセス設定」の「(2) Webサーバの手順」を参照してください。
Alias
AliasMatch
DocumentRoot
ScriptAlias
ScriptAliasMatch
Interstage HTTP Server 2.2資源をリストア/移入対象とした場合、DocumentRootディレクティブ/Aliasディレクティブ/ScriptAliasディレクティブで指定したディレクトリ配下以外のコンテンツやCGIなどは、必要に応じて、別途リストア/移入してください。
また、SMEEコマンドで構築した証明書/鍵管理環境のSSLを使用している場合は、バックアップ/移出した以下の資源を、環境定義ファイル(httpd.conf)の該当ディレクティブで指定されているパスにリストア/移入してください。
スロット情報ディレクトリ(SSLSlotDirディレクティブで指定したディレクトリ)
運用管理ディレクトリ(SSLEnvDirディレクティブで指定したディレクトリ)
ユーザPIN管理ファイル(SSLUserPINFileディレクティブで指定したファイル)
以下のディレクティブにネットワーク上の共有フォルダ(UNCパス)を指定している場合は、必要に応じて、ネットワーク上の共有フォルダ配下のコンテンツやCGIなどをリストア/移入し、ネットワーク上の共有資源へのアクセスを設定してください。ネットワーク上の共有資源にアクセスするための設定方法については、「Interstage HTTP Server 2.2 運用ガイド」の「環境設定」-「ネットワーク上の共有資源へのアクセス設定」の「(2) Webサーバの手順」を参照してください。
Alias
AliasMatch
DocumentRoot
ScriptAlias
ScriptAliasMatch
isrestoreが異常を検出した場合には、異常となった箇所でエラーメッセージを出力します。isrestoreに記述されているコマンドがエラーとなった場合には、そのコマンドの出力メッセージに対する対処を行ってください。
isrestoreでは以下のコマンドを使用しています。これらのコマンドからの異常の場合には、コマンドの出力メッセージの確認およびコマンド使用方法に誤りがないか確認してください。
iscrestoresys
isguirestore
isjmxrestore
odrestoresys
esrestoresys
tdrestoresys
otsrestoresys
jsrestore
jar
jmsrestore
j2eerestore
ijsrestore
ij6restore
ij7restore
ihsrestore
ahsrestore
wscrestore
isreprestore
ssorestore
odsidrest
ireprestsys
サンプルのシェルスクリプトには、実行権が付与されていません。使用時には、実行権を付与してください。
Interstageのインストールディレクトリ、インストールドライブ(Windows (R)の場合)が、バックアップ前と同じディレクトリ構成に配置されていることを確認してください。