GlassFishでは、OSのユーザー権限に基づいたロールにより各運用操作へのアクセス制御が行われます。以下のロールが定義されています。
ロール | OSのユーザー |
|---|---|
Administratorsグループ所属のユーザー
root | |
| GlassFish運用グループをプライマリグループとするGlassFish固有のユーザーです。 |
OSのシステム管理者、運用ユーザー以外のOSのユーザーです。 |
運用ユーザーは、Jakarta EEが提供するDASなどの運用操作を行う権限を有したOSのユーザーです。インストール直後のデフォルトはOSのシステム管理者が運用ユーザーとして設定されていますが、GlassFish運用グループに所属するユーザーを指定して変更することができます。
参照
運用ユーザーの設定方法については、「インストールガイド」の「コマンド」－「インストールパラメーターファイル」を参照してください。
GlassFish運用グループについての詳細は、「インストールガイド」を参照してください。
注意
Windowsでは、運用ユーザーは指定できません。
以下に、各ロールで実行できる操作の概要を示します。各ロールに与えられる操作権限の詳細は、「6.2.5 権限と認証ユーザー」を参照してください。
一般ユーザー
本製品は、一般ユーザーでの操作はできません。
運用ユーザー
一般ユーザーが実行可能な操作に加え、以下の運用操作、参照、定義変更の権限を包含した操作全般を実行できます。asadminコマンドを使用したすべての操作を実行する権限を有します。
運用操作権限
PCMIサービスの起動・停止、DAS、GlassFish Serverクラスターの作成・起動・停止ができます。また、Java DBなどのユーザアプリケーションが利用するサービスの運用操作も実行できます。
参照権限
アプリケーション、システムの構成と現在の状態を参照できます。また、各種ログ情報も参照できます。
定義変更権限
アプリケーションの新規作成/構成変更/配備などができます。また、アプリケーションが作成するリソースの新規作成/構成変更ができます。
OSのシステム管理者
一般ユーザーが実行可能なすべての操作に加え、以下の運用操作、参照、定義変更の権限を包含した操作全般を実行できます。asadminコマンドを使用したすべての操作を実行する権限を有します。
運用操作権限
PCMIサービスの起動・停止、DAS、GlassFish Serverクラスターの作成・起動・停止ができます。また、Java DBなどのユーザアプリケーションが利用するサービスの運用操作も実行できます。
参照権限
アプリケーション、システムの構成と現在の状態を参照できます。また、各種ログ情報も参照できます。
定義変更権限
アプリケーションの新規作成/構成変更/配備などができます。また、アプリケーションが作成するリソースの新規作成/構成変更ができます。
さらに、以下に示す操作を実行する権限を有します。
Jakarta EEの資源のバックアップ・リストア
運用ユーザーが実行可能な操作に加え、以下に示す操作を実行する権限を有します。
Jakarta EEの資源のバックアップ・リストア
運用ユーザーの設定
ただし、運用ユーザーにOSのシステム管理者以外のユーザーが設定されている場合、OSのシステム管理者はasadminコマンドを実行できません。
