初回の構築時には、Charset Converterが提供する機能の動作に関する設定をConverter設定ファイルに記述する必要があります。
Converter設定ファイルとは、コード変換ポリシー生成コマンド、コード変換ポリシー対応定義出力コマンド、コード変換ポリシー配付コマンド、およびC言語Converterライブラリの動作に関する設定を記述するテキストファイルです。
本設定は、資源管理サーバ、部門サーバの両方で行う必要があります。
ファイル名
Charset Managerのインストール先ディレクトリ\converter\qcnv.conf
注意
Windows for x64版では、64ビット版および32ビット版のライブラリがそれぞれのインストールディレクトリ配下に格納されるため、利用するライブラリのインストールディレクトリにあるConverter設定ファイルに設定してください。
/etc/opt/FSUNadj/converter/qcnv.conf
設定内容
以下のルールに従います。
1行1定義とし、定義の終了は、改行またはEOFになります。
定義の構成要素には、キー句、値句があり、区切り記号は"="です。
キーは大文字小文字を区別します。
キー句と値句に設定できる内容は以下の通りです。
本設定ファイルのファイルエンコーディングを指定します。本キーは必ず1行目に指定してください。値は以下が指定できます。資源管理サーバ、部門サーバともに設定をする必要があります。
文字列 | 意味 |
---|---|
Shift_JIS | シフトJISエンコーディングであることを示します。Windows版の場合、指定してください。 |
UTF-8 | UTF-8エンコーディングであることを示します。UNIX版の場合、指定してください。 |
コード変換ポリシー格納域のパスをフルパスで指定します。180バイト以内で指定してください。ルートディレクトリ、UNCパスは指定できません。また、文字列の最後にパス区切り記号を付加しないでください。
資源管理サーバ、部門サーバともに設定をする必要があります。
注意
UNIX版では日本語(ASCII以外の文字)が含まれるパス文字列は指定できません。
PolicyPathキーに「"」や空白を含むパスは指定できません。
コード変換ポリシー配付コマンドを使用する場合に指定します。以下のルールに従って、使用するポリシーセット名を列挙します。
ポリシーセット名は50文字までです。
指定できるポリシーセット数は30までです。
ポリシーセット名に使用できる文字は、半角英数字と半角アンダースコア“_”とハイフン“-”です。
英大文字、小文字は同一視されます。
カンマ区切りで指定します。
カンマの前後の空白は許可しません。
本設定を指定しないと、コード変換ポリシー配付コマンドは使用できません。資源管理サーバでのみ有効です。
ポリシーセットの配付先となる部門サーバ名を指定します。ポリシーセット名はPolicySetsに指定したとおりの表記で記述してください。以下のルールに従って、配付先サーバ名を列挙します。
サーバ名は255文字までです。
指定できるサーバ数は30までです。
カンマ区切りで指定します。
カンマの前後の空白は許可しません。
サーバ名として指定できる文字や、形式については、“Charset Manager 使用手引書 日本語資源管理編”の“6.2.1.2 配付情報の設定”の“図6.11 サーバの設定”の説明箇所を参照してください。
注意
配付先サーバ数が30を超える場合には、コード変換ポリシー配付コマンドの-svパラメタを指定して各サーバに個別に配付してください。
配付先サーバとして、資源管理サーバ自身を指定した場合、配付したポリシーはポリシーセットに含まれないポリシーとして保存されます。ポリシーセットに含まれないポリシーとして、同一のコード変換IDを持つポリシーがすでに存在していた場合は、上書きされます。
ポリシーセット名.Destinationsで指定した配付先サーバプラットフォームを指定します。ポリシーセット名はPolicySetsに指定したとおりの表記で記述してください。以下のうちのどちらかを指定してください。
Windows
Unix
ポリシーセット名.Destinationsを指定した場合、本設定は必須となります。
例
資源管理サーバの場合の設定例
FileEncoding=Shift_JIS PolicyPath=C:\data\converter\policy PolicySets=PolicySet1,PolicySet2,PolicySet3, ... PolicySet1.Destinations=Agent1,Agent2, ... PolicySet1.Platform=Windows PolicySet2.Destinations=Agent3,Agent4, ... PolicySet2.Platform=Unix PolicySet3.Destinations=Agent5,Agent6, ... PolicySet3.Platform=Windows