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Interstage Charset ManagerStandard Edition V9 システム構築ガイド コンバータ編
FUJITSU Software

1.1 機能概要

業務システムの統合、サーバコンソリデーションへの動きが加速する中、複数業務間でのデータ連携の重要性が増してきています。このような連携システムの構築にあたっては、各システムの文字コード系の差異、使用している外字の差異等がデータ連携の妨げとなっています。

文字コードを流通させる点において、このように一度に複数の業務システムを連携するケースにおいては、以前にはなかった以下のような問題が出てきます。

  1. 多数の異種文字セット混在している場合に、それらを一極集中で文字コード変換するために以下の要件がコード変換機能に求められます。

    1. 同じ文字コード同士のコード変換ができること(例えば、コード系が同じであっても外字として使用している文字が異なるため、文字コード変換が必要となる場合)

    2. 特定のコード系の組合せを複数管理できること(例えば、ある業務間連携でのシフトJISからEUCの文字コード変換について、他の連携で行うシフトJISからEUCへのコード変換ルールとは異なる場合)

  2. 異なる業務間のデータ連携では、使用する文字集合も異なるため、誤った文字コードの流通を検証する仕組みが必要になります。

このような問題に対して、Charset Converterは以下のような機能を提供します。

  1. システム連携基盤に求められる、自由度の高い文字コード変換機能を提供します。

  2. 文字コード変換時、流通する文字コードの妥当性を検証する機能を提供します。

図1.1 業務システム間のコード変換を支えるCharset Converter