実行環境
実行環境の設定が必要です。
実行環境の設定は、“実行環境の設定”の“3.2 XMLメタ定義ファイルの登録コマンドの実行環境”を参照してください。
名前
rn_setxmlmetafile - XMLメタ定義ファイルの登録コマンド
形式
rn_setxmlmetafile {XMLメタ定義ファイル名 | XMLメタ定義ファイルの絶対パス} [-o] [-p] |
機能説明
XMLメタ定義ファイルの登録はコンソールなどから、XML辞書ファイル登録コマンドを実行することで行います。
XMLメタ定義ファイル名
登録するXMLメタ定義ファイル名を指定します。
この場合、ファイルの位置はコマンドを実行するカレントを指します。
XMLメタ定義ファイルの絶対パス
登録するXMLメタ定義ファイルの絶対パスを指定します。
XMLメタ定義ファイルの解析チェックだけ行い、XML辞書ファイルの作成は行われません。本パラメタを省略した場合は、登録(XML辞書ファイルの作成)まで行います。
したがって、作成したXMLメタ定義ファイルの解析チェックだけを行う場合は、本パラメタを指定してください。
XMLメタ定義ファイルの解析チェックにて、要素名に予期しないものが記述されていた場合、エラーとなります。本パラメタを指定することで、予期しない要素名が存在した場合でもエラーとせずに無視して処理を継続することができます。
復帰値
XML辞書ファイル登録コマンドは、復帰値を返却します。シェルやバッチなどから、XML辞書ファイル登録コマンドを呼び出す場合、この復帰値を使用してエラー判定を行うことができます。正常終了時は0を、異常終了時は0以外の値を返却します。正常終了でない復帰値の意味や対処法については、“Navigator Server メッセージリファレンス”を参照してください。
復帰値 | メッセージ、または意味 |
---|---|
0 | 正常終了 |
-6600 | KVR71600 パラメタの指定に誤りがあります. |
-6601 | KVR71601 指定されたXMLメタ定義ファイル名の長さが制限値を超えています. |
-6602 | KVR71602 環境変数が設定されていません.(環境変数:%1) |
-6603 | KVR71603 RN_SHUNSAKU_META_DIR環境変数で指定されたディレクトリの長さが制限値を超えています. |
-6604 | KVR71604 コマンド実行する権限がありません.(ファイル名:%1,コード=%2) |
-6605 | KVR71605 作業ファイルの作成、またはオープンに失敗しました.(ファイル名:%1,コード=%2) |
-6606 | KVR71606 システムの仮想メモリが不足しています. |
-6607 | KVR71607 XML辞書ファイルの作成に失敗しました.(コード1=%1,コード2=%2) |
-6609 | KVR71609 ファイルへの権限付加を行うときに、何らかのエラーが発生しました.(ファイル名:%1,コード=%2,詳細:「%3」) |
-6610 | KVR71610 作業ファイルへの書き込みに失敗しました.(ファイル名:%1,コード=%2) |
-6611 | KVR71611 XMLメタ定義ファイルの解釈に失敗しました.%1 |
注意事項
XMLメタ定義ファイルの登録コマンドを実行する場合、以下に示す注意が必要です。
XMLメタ定義ファイルに記述された情報は、RN_SHUNSAKU_META_DIRで指定したディレクトリのXML辞書ファイル(rnd_shunsakumeta.def)に、解釈した結果がバイナリ形式で格納されます。
このXML辞書ファイルは、rn_setxmlmetafileコマンドで初めてXMLメタ定義ファイルを登録した時に作成されます(XML辞書ファイルが作成されている状態でrn_setxmlmetafileコマンドを実行すると、すでにあるXML辞書ファイルはrnd_shunsakumeta.bakに置き換わり、新しいXML辞書ファイルとしてrnd_shunsakumeta.defが作成されます)。XML辞書ファイルは、作成したユーザだけが更新できるようアクセス権限が設定されます。したがって、必ずシステム管理者が操作を行ってください。また、このXML辞書ファイルを削除すると、登録した内容はすべて削除されます。
システム管理者は、XMLメタ定義ファイルのバックアップをすること、および一般利用者にファイルの更新権を与えないようにすることが必要です。
コマンドの実行によりXML辞書ファイルを更新する時には、Navigatorのユーザがログインしていないことを確認してください。
rn_setxmlmetafileコマンドを実行する時に、RN_SHUNSAKU_META_DIRで指定したディレクトリ配下にXML辞書ファイルが存在した場合、このXML辞書ファイルのアクセス権限がコマンド実行しているユーザと違うユーザによって作成されたXML辞書ファイルであった場合、XMLメタ定義ファイルは登録できません。
Windowsサーバでrn_setxmlmetafileコマンドの実行を行う場合は、WindowsサーバのローカルユーザでWindowsサーバにログインしてください。
ドメインのユーザでWindowsサーバにログオンすると登録ができない場合があります(ドメインのユーザ名と同じ名前がローカルにある状態で登録を行うと、XML辞書ファイル更新権がローカルのユーザに付いてしまうため、同じユーザであっても再登録ができなくなります)。
-oパラメタを指定することによりXMLメタ定義ファイルの解析チェック処理だけ行う場合でも、XML辞書ファイルがRN_SHUNSAKU_META_DIRで指定したディレクトリ配下に存在し、かつコマンド実行しているユーザと違うユーザにて作成されている場合、権限がないためエラーとなります。この場合XMLメタ定義ファイルの解析チェック処理も行われません。
使用例
rn_setxmlmetafile C:\temp\metafile.xml |
rn_setxmlmetafile C:\temp\metafile.xml -o -p |
※XMLメタ定義ファイル内に記述された要素名に予期しない名前が指定されていてもエラーとせずに無視して処理を継続します。